ニコッとタウン

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ニコッとタウン(Nicotto Town)は、日本のインターネットコミュニティ仮想空間アバターブログSNS、ゲームが導入されている。

概要[編集]

キャッチコピーは「絵本のような仮想世界コミュニティ」[1]。のんびり、スローライフ、手描きの絵本のような懐かしさ、安心さをコンセプトに開発運営されている[2]。ユーザーは、花や作物を育てる、アバターを着せかえる、ブログやチャットで他ユーザーと交流することなどを通して、仮想空間で生活することができる。アバターのアイテムには洋服だけではなく、和服が多く取り入れられており、季節と物語性を感じられるイベントが開催される。対象年齢は18歳以上を推奨[3]。実際のユーザー層は、10代=26%、20代=21%、30代以上=53%[4]

沿革[編集]

  • 2008年8月22日 ‐ アルファ版サービスの提供開始。先着5,000名の先行モニターおよび抽選で5,000名の追加モニターを対象に2008年9月5日まで実施[5]
  • 2008年9月29日 - 正式版オープン[6]
  • 2009年12月13日 - ユーザーのファン投票によりWebMoney Award[7]2009にて「BEST アバターコミュニティ賞」と「BEST GAMES賞」をダブル受賞[8]
  • 2010年12月28日 - WebMoney Award 2010にて「グランプリ(総合1位)」を受賞[9][10]
  • 2011年11月27日 - 累計登録ID数100万IDを突破[11]
  • 2012年1月19日 - WebMoney Award 2011にて「BEST GAMES賞」を受賞[12]
  • 2012年12月20日 - WebMoney Award 2012にて「BEST GAMES賞」を受賞[13]
  • 2013年12月27日 - WebMoney Award 2013にて「BEST GAMES賞」を受賞[14]
  • 2014年6月5日 - 累計登録ID数140万IDを突破[15]
  • 2015年1月28日 - WebMoney Award 2014にて「BEST GAMES賞」を受賞[16]、6年連続の受賞となった。

サービス/コイン[編集]

登録および基本利用料は無料。有料アイテムの販売によって運営されている[3]。 無料コインと有料コインの2種類の仮想通貨があり、ニコッとタウン内でのサービスを利用することで消費される。

無料サービス/無料コイン[編集]

  • 無料コインは、ログイン、ブログの投稿、花の収穫などによって得ることができる。「Cコイン」と呼ばれる。
  • 基本的なアイテムやお試しアイテム(きせかえアイテム、家具アイテム、ペット、ガーデンの種など)と交換できる。
  • 無料のきせかえアイテムは有料アイテムに比べると販売数が少ない。これはあくまで無料のきせかえアイテム=お試しという位置づけのため。
  • 無料のきせかえアイテムや家具は、季節のイベントに参加することで入手することもできる。

有料サービス/有料コイン[編集]

  • 有料コインは、クレジットカードや電子マネーで購入(チャージ)して増やすことができる。「Pコイン」と呼ばれる。購入は500円から可能。
  • 新作および高機能なアイテム(きせかえアイテム、家具アイテム、ペット、ガーデンの種など)と交換できる。
  • 有料きせかえアイテムは無料きせかえアイテムと比べて遥かに充実しており、期間限定アイテムがメイン商品となっている。

機能[編集]

以下で、ニコッとタウンの主な機能について記述する。

仮想生活[編集]

お部屋
自分専用の島(マイホーム島・マイ小島)と庭付き一戸建ての家を持つことができ、自分の部屋には購入した家具などのお部屋アイテムを配置できる。毎月季節やイベントに合わせた期間限定アイテムが入荷し、トータルレイアウトを楽しめる。部屋にはアバターが表示され、歩き回ることができる。飼っているニコペットも室内に表示され、抱っこしたり芸をさせたりすることができる。部屋の数は、Cコインでは2部屋に、Pコインでは最大10部屋に増築できる。
きせかえアイテムの多くが有料アイテムであるのに対し、お部屋アイテムのほとんどは、無料アイテムであることが特徴。座ることができるイス、動く家電などの高機能な家具は有料アイテムとなっている。
マイホーム島
自分の家が建っている島。庭では草花や作物を育てることができる。家の外観を変更したり[17]、柵やテーブルなどのお庭アイテムを飾ることもできる。
マイ小島
お世話ボックスに入っていないペットはここで生活する。マイ小島にいるペットは自分でエサをとるため、マンプク度が減ることがない。
Pコインで栽培ポイントを購入するなどして栽培ポイントが11個以上になれば、マイ小島にも草花を植えることができるようになる。
きせかえ
キャラクター(アバター)のコーディネートを変える。服(インナー・ボトムス・上下セット服など)のほか、アクセサリー、帽子、靴下、靴、持ち物、ヘアスタイル、フェイスメイク、肌色、アバターの背景などを変えることができ、組み合わせによって多様なコーディネートが可能。着替えると1日1回10Cコインをもらえる。
タウン
中央イベント広場を中心に、10余りの広場で構成される。タウンへ出られるのは、安全性の考慮やスローライフの理念から10時から24時の間に限られている。
中央イベント広場
毎月のテーマに合わせて改装が行われ、イベントのメイン会場となる。イベント専用の特設会場が新たに設けられる場合は、その特設会場へワープできる門などが設置される。以前は初心者広場という名称だった。
第2イベント広場
新しいイベントが始まり中央イベント広場が改装されると、1つ前のイベント会場がここへ移される。イベントによっては、同じテーマに合わせて中央イベント広場とともに外観が一新されることもある。以前はLEC広場という名称だったが、LECがスポンサーを撤退したため、第2イベント広場へと変更された。

育成[編集]

ガーデン
自分の家の庭で花を育てる。育成ゲーム的な疲れが出ないように設計[3]されており、種をまけば、世話をしなくてもゆっくり自然に育つ。「水やり」や「肥料」で世話をし、早く成長させたり、美しさのレベルを上げたりすることもできる。育てた花は鉢植えに合成して部屋に飾ることも可能。
花はまれに特殊進化して、巨大化(通称:メガ化)する。他のユーザーから水やりを受けた花はメガ化の可能性が高まるため、水やりは後述のステキボタンと並んで、ユーザー間で手軽に行える人気のコミュニケーションのひとつとなっている。無料のタネは31種類、有料のタネは33種類(期間限定アイテム含む。2015年1月31日現在)。
ペット
ニコペットと呼ばれる動物を育成する。ごはんやおもちゃをあげて、能力レベルを上げていくことで、芸を覚える。芸は、お座り、お手、尻尾を振る、伏せ、うなずく、の5種類。芸のレベルが上がると称号が変わり、おまけスキルが身につく[3]
育てたペットは、部屋で抱っこしたり、芸をさせたり、一部のタウンに連れて行ったりすることができる。無料ペットは、お試し版のイヌ、ネコの4種類。有料のペットは、ウサギ、アルパカ、パンダ、三毛猫などの28種類(2015年1月31日現在)。
農園
自分の家の農園で野菜や果物などの作物を育てる。Cコインで作物の苗や庭に設置できるアイテムを買うことができる。苗を植えれば、世話をしなくてもゆっくり自然に育つ。育った作物を使ってニコみせで料理を作ったり、出荷してCコインを増やしたりすることができる。世話や出荷で経験値がたまり、農園レベルが上がっていく。農園レベルが一定に達すると、称号が変化したり、栽培できる場所が増やせるようになる。
作物はまれに特殊進化して巨大化(メガ化)する。また、稀に「豊作」になることがある。豊作になると1つの作物から2個分収穫できる。
ニコみせ機能が実装される以前は、苗の値段や出荷時の買取の値段が、前日の苗の販売数によって変動する方式だった。
ニコみせ
農園で育てた作物を組み合わせて料理を作ることができる。生クリームや卵などの農園で作れない食材は、ニコみせショップで購入する。ユーザーがお互いの店を訪問し、店に出された料理を食べることで、交流できる。職業として、洋食屋、和食屋、中華屋、パン屋、洋菓子屋、甘味処があり、それぞれ使用する作物・食材が異なり、レベルが上がると新しいレシピを覚える。料理は通常作物用と巨大作物(メガ作物)用の2種類が存在する。内装アイテムをニコみせショップで購入し、店内を飾り付けることができる。期間限定で作れる料理や、イベント限定で入手できる装飾材料もある。

交流[編集]

ブログ
本文は3,000文字まで。添付できる画像は、現在のキャラクター(アバター)の画像、撮影しアルバムに保存したタウンやお部屋の画像、最新のニコッとタウンでの活動の記録[18]のみ。
多くのブログサイトでは定番となっている、画像や動画のアップロードおよび貼り付け機能は、若年層ユーザーの安全面への配慮・著作権保護等の観点から備わっていない。また、文章に他のページへのリンクを貼ることはできない。
1記事につき受けられるコメントは100件まで。公開範囲は、記事ごとに、全体に公開(ニコッとタウン内限定公開/外部まで公開)、友達まで公開、非公開のいずれかに設定できる。ブログを書くと1日に1回300Cコインをもらえる。
ステキ
他のユーザーのアバターのコーディネートやお部屋に好感をもったり、ブログの内容などに共感したりした際に、相手に拍手を送るように「ステキ」ボタンを押すことができる[3]。1クリックで手軽に行えるコミュニケーション・ツール。ユーザーの間ではこのボタンを押すことを、ステキボタン・プッシュの頭文字を取って、通称「ステプ」と呼んでいる[19]
タウンでは効果音とエフェクトによって誰かにステキボタンを押してもらったことが本人にわかる仕組みになっており(押した相手の特定は不可能)、ユーザーの間ではその際チャットで簡単なお礼を言う習慣がある。ステキボタンを押されると1回2Cコインもらえる。
サークル
同じ趣味、同じ価値観を持つ人を探して集まり、コミュニケーションする[20]
そのジャンルは年代別、音楽、読書などの属性や趣味をテーマにしたもの、雑談、アイテム交換、ガーデンの水やりなどニコッとタウン内での交流をテーマにしたものなど多岐に渡る。サークルのカテゴリは、一般カテゴリとニコッとタウンカテゴリをあわせて51種類。
アルバム広場
部屋のレイアウトや庭を撮影した画像(スクリーンショット)を投稿し、他のユーザーに見てもらうことができる。コメントをしたり、ステキボタンを押すことで交流できる。2012年5月に追加された機能。
アバターコーデ広場
アバターのコーディネート画像を投稿して、他のユーザーに見せたり、感想を送り合ったりして、ユーザー間でコミュニケーションを取ることができる。2013年4月に追加された機能。

ゲーム[編集]

釣りやスロットのほか、各種パズルゲーム、カードゲームなどがあり、Cコインで遊ぶことができる。

釣り
釣り堀で釣りを楽しむゲーム。始めに選ぶ竿とエサの種類で難易度が変わる。通常釣れるのは37種類。これに加え、毎週火曜日に2週間限定で釣れるレア魚(イベント魚)が登場する。釣れた魚は売ってCコインと交換できる(1日200Cコイン[21]が上限)。また売らずに、水槽を買って持ち帰り、部屋に飾ることも可能。
スロット
1プレイ1Cコインで遊べるスロット。1Cコインでメダル100枚、メダルが5000枚(50Cコイン)に達すると打ち止めになる。

運営[編集]

スクウェア・エニックスニフティが提携協力し、スマイルラボが開発運営を手掛けている。スマイルラボは、2008年2月に設立されたスクウェア・エニックス・ホールディングスのグループ会社。

ニコッとタウンは、有料アイテム(きせかえアイテムなど)の販売および広告収益(バナー、スポンサー出店)を元に制作されている。無料アイテムは広告収益を元にデザイン制作されているが、広告の売上だけでは、サービスを続けることは難しい(つまり有料アイテムの販売があってニコッとタウンが成り立つ)ことについて述べ、有料アイテムの販売についてユーザーへ理解を求めている[3]

安全対策[編集]

  • 対象年齢として、18歳以上を推奨している[3]
  • タウンの利用可能時間を、10時~24時としている。理由は、トラブルが発生し通報があった際に社員が即時対応できるため。また、ゆったり、スローライフというコンセプトから、深夜まで遊んでゲーム疲れしないように配慮するため[3]
  • 電話番号、メールアドレス、パスワード等の個人情報を他人に教えないよう、事務局ブログやタウン内の掲示などで注意喚起している[3][22]

脚注[編集]

  1. ^ トップページ」、ニコッとタウン、2011年11月7日閲覧。
  2. ^ Nicotto Town(ニコッとタウン)のコンセプト」、ニコッとタウン、2011年11月7日閲覧。
  3. ^ a b c d e f g h i ニコッとタウン ヘルプ・サポート」、2011年11月7日閲覧。
  4. ^ 株式会社スマイルラボ ホームページ」、スマイルラボ、2011年11月7日閲覧。
  5. ^ プレスリリース 和製バーチャルワールド『Nicotto Town(ニコッとタウン)』先行モニターを募集」、スマイルラボ、2008年8月8日。
  6. ^ プレスリリース『Nicotto Town(ニコッとタウン)』 正式版スタート」、スマイルラボ、2008年9月29日。
  7. ^ 毎年ウェブマネー社主催で行われる、オンラインゲーム人気No.1を決定する人気投票。ユーザーのファン投票によって選出、表彰する。
  8. ^ ニコッとタウン|WebMoney Award 2009」、ウェブマネー、2011年11月7日閲覧。
  9. ^ WebMoney Award 2010 」、ウェブマネー、2011年11月7日閲覧。
  10. ^ WebMoney Award 2010 受賞内容」、ウェブマネー、2011年11月7日閲覧。
  11. ^ プレスリリース Nicotto Town(ニコッとタウン)累計登録100万ID突破」、スマイルラボ、2011年11月29日。
  12. ^ BEST GAMES : ニコッとタウン|WebMoney Award 2011」、ウェブマネー、2012年5月25日閲覧。
  13. ^ BEST GAMES : ニコッとタウン | WebMoney Award 2012」、ウェブマネー、2013年3月13日閲覧。
  14. ^ 【WebMoney Award 2013】-BEST GAMES- ニコッとタウン」、ウェブマネー、2014年2月5日閲覧。
  15. ^ プレスリリース Nicotto Town(ニコッとタウン)累計登録140万ID突破」、スマイルラボ、2014年6月5日。
  16. ^ 【WebMoney Award 2014】-BEST GAMES- ニコッとタウン」、ウェブマネー、2015年1月31日閲覧。
  17. ^ 家の外観を変更できる機能をリリース」、ニコッとタウン事務局のお知らせブログ、2011年8月17日。
  18. ^ 記事を作成する際のヒントとして、参加したイベント、ランキング、釣りやゲームなどの「最新のニコッとタウンでの活動をブログに残そう!」というタスクバーがブログ作成画面に表示される。これをクリックしてブログを投稿すると、ブログ記事に結果を貼り付けることができる。この表示は、ブログを投稿しなかった場合1週間経過すると消える。
  19. ^ ステプは流行語大賞?」、ニコッと編集長の気まぐれブログ、2008年12月22日。
  20. ^ サークルの悪用、乱立を防ぐため、2009年11月より、サークルを一つ作るには1000Cコインが必要、ニコッとタウン入会から30日経っていないとサークルを作れない、という2つの条件が追加された。
  21. ^ 「【予定】釣りのコイン上限と魚の売値の変更」ニコッとタウン事務局のお知らせブログ、2011年11月24日。
  22. ^ 16才未満のお客様へ 夏休みのトラブルに注意」、ニコッとタウン事務局のお知らせブログ、2011年7月22日。

外部リンク[編集]