チャールズ・ブルース (第3代アイルズベリー伯爵)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第3代アイルズベリー伯爵および第4代エルギン伯爵

第3代アイルズベリー伯爵および第4代エルギン伯爵チャールズ・ブルース英語: Charles Bruce, 3rd Earl of Ailesbury and 4th Earl of Elgin1682年5月29日1747年2月10日)は、イギリスの貴族。1685年から1741年までブルース子爵儀礼称号を使用した。

生涯[編集]

第2代アイルズベリー伯爵トマス・ブルースと1人目の妻エリザベス・シーモア(Elizabeth Seymour)の次男(長男は夭折)として、1682年5月29日に生まれた[1]。イングランド王チャールズ2世が名親を務めた[2]。1698年に父が国外追放されると、叔父ロバートが保護者を務めた[2]。やがてチャールズは成人したが、7万ポンドに上る家族の債務に悩まされ、以降数年間を債務整理や裕福な相続人との結婚での金策に追われた[2]

家族の財政再建を成功したチャールズは1705年12月にグレート・ベッドウィン選挙区英語版庶民院議員に当選、1710年イギリス総選挙ではグレート・ベッドウィン選挙区とマールバラ選挙区英語版の両方で当選、マールバラ選挙区の代表となることを選んだ[2]。1711年12月29日、繰上勅書によりホールトンのブルース男爵を継承した[1]

1741年12月16日に父が死去すると、アイルズベリー伯爵エルギン伯爵の爵位を継承した。1746年4月17日、トッテナムのブルース男爵(甥トマス・ブルーデネルへの特別残余権つき)に叙された[1]

1747年2月10日に死去、16日に埋葬された[1]。アイルズベリー伯爵とホールトンのブルース男爵は断絶、トッテナムのブルース男爵は甥トマス・ブルーデネル[2]、エルギン伯爵は親族の第9代キンカーディン伯爵チャールズ・ブルースが、キンロス卿は第3代シャンドス公爵ジェイムズ・ブリッジスが継承した[1]

家族[編集]

ジュリアナ・ボイルの肖像画、ジョナサン・リチャードソン作。

1706年2月7日、アン・サヴィル(1717年7月没、第2代ハリファックス侯爵ウィリアム・サヴィル英語版の娘)と結婚、2男2女を儲けた。

1720年2月2日、ジュリアナ・ボイル(Juliana Boyle、1739年3月26日没、第2代バーリントン伯爵チャールズ・ボイルの娘)と再婚したが、2人の間に子供はいなかった[1]。1739年6月18日、キャロライン・キャンベル(1721年1月12日 – 1803年1月17日、第4代アーガイル公爵ジョン・キャンベル英語版の娘)と再婚[1]、1女を儲けた。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g Cokayne, George Edward; Gibbs, Vicary, eds. (1910). Complete peerage of England, Scotland, Ireland, Great Britain and the United Kingdom, extant, extinct or dormant (Ab-Adam to Basing) (英語). Vol. 1 (2nd ed.). London: The St. Catherine Press, Ltd. pp. 61–63.
  2. ^ a b c d e Hayton, D. W. (2002). "BRUCE, Charles, Lord Bruce (1682-1747), of Ampthill, Beds. and Savernake Park, Wilts". In Hayton, David; Cruickshanks, Eveline; Handley, Stuart (eds.). The House of Commons 1690-1715 (英語). The History of Parliament Trust. 2019年6月26日閲覧
  3. ^ Sedgwick, Romney R. (1970). "BRYDGES, Henry, Mq. of Carnarvon (1708-71)". In Sedgwick, Romney (ed.). The House of Commons 1715-1754 (英語). The History of Parliament Trust. 2019年6月26日閲覧
  4. ^ Newman, A. N. (1970). "BATHURST, Hon. Benjamin (1711-67), of Siddington, nr. Cirencester, Glos". In Sedgwick, Romney (ed.). The House of Commons 1715-1754 (英語). The History of Parliament Trust. 2019年6月26日閲覧
イングランド議会 (en
先代
サー・ジョージ・ビング
ニコラス・ポレックスフェン
庶民院議員(グレート・ベッドウィン選挙区英語版選出)
1705年 – 1707年
同職:ニコラス・ポレックスフェン
次代
グレートブリテン議会
グレートブリテン議会英語版
先代
イングランド議会
庶民院議員(グレート・ベッドウィン選挙区英語版選出)
1707年 – 1710年
同職:ニコラス・ポレックスフェン 1707年、1707年 – 1708年
トレイシー・ポーンスフォート 1707年
サミュエル・ヴァナッカー・サムブルック 1708年 – 1710年
サー・エドワード・シーモア準男爵英語版 1710年
次代
サー・エドワード・シーモア準男爵英語版
トマス・ミリングトン
先代
ジェームズ・ブルース
サー・エドワード・アーンリー準男爵英語版
庶民院議員(マールバラ選挙区英語版選出)
1710年 – 1711年
同職:ロバート・ブルース
次代
ロバート・ブルース
リチャード・ジョーンズ英語版
イングランドの爵位
先代
トマス・ブルース
アイルズベリー伯爵
1741年 – 1747年
断絶
ホールトンのブルース男爵
繰上勅書により)

1711年 – 1747年
グレートブリテンの爵位
新設 トッテナムのブルース男爵
1746年 – 1747年
次代
トマス・ブルーデネル
スコットランドの爵位
先代
トマス・ブルース
エルギン伯爵
1741年 – 1747年
次代
チャールズ・ブルース
キンロス卿
1741年 – 1747年
次代
ジェイムズ・ブリッジス