セイヨウニンジンボク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動先: 案内検索
チェストツリー
Vitex agnus-castus 1.JPG
分類
: シソ目 Lamiales
: シソ科 Lamiaceae
: ハマゴウ属 Vitex
: セイヨウニンジンボク Vitex agnus-castus
和名
セイヨウニンジンボク
英名
vitex, chaste tree, chasteberry, Abraham's balm[1] ', lilac chastetree,, monk's pepper

セイヨウニンジンボク[注 1] (チェストツリー、学名Vitex agnus-castus)はシソ科(旧分類ではクマツヅラ科ハマゴウ属植物である。原産地は南ヨーロッパから中央アジアである。ハーブとして用いられるほか、見た目が似ていることからコショウの代わりとしても使用されていた。

特徴[編集]

セイヨウニンジンボクの花

唇形をした淡い紫色の小さな花を夏から秋にかけて穂状に咲かせる。花の色は白いものもある。木が若い(小さい)内からよく花を付けるので、鉢花としても利用される。日本には明治時代に渡来した。葉は手のひら状の複葉で、向かい合って生える。落葉性。小葉は5枚から7枚で一枚の葉となり、小葉の形は披針形である。花の後に出来る実は球状の核果である。樹高は2mから8mである。

ハーブとして[編集]

古くから、生理痛などの婦人病に用いられていたという歴史があり、ガイウス・プリニウス・セクンドゥスの『博物誌』にも記述されている。 近年、ドイツなどで科学的な研究が進められ、セイヨウニンジンボクはホルモンと似た作用を持つことが明らかになってきた。ドイツではセイヨウニンジンボクが月経前症候群PMS)の症状の治療薬として認可されている。19世紀には、アメリカの医師が通経薬や、催乳薬にセイヨウニンジンボクを用いたとされている。

注記[編集]

  1. ^ 和名は『植物の世界』, p. 2-265、『世界有用植物事典』, p. 1099などに準拠。

出典[編集]

  1. ^ New English Dictionary, s.v. "Chaste-tree".

参考文献 [編集]

  • 朝日新聞社 『朝日百科植物の世界』 朝日新聞社、1997年ISBN 978-4023800106
  • 『世界有用植物事典』 堀田 満、緒方 健、新田 あや、星川 清親、柳 宗民、山崎 耕宇、平凡社、1989年ISBN 4-582-11505-5

外部リンク[編集]