サブメンバー
(スーパーサブから転送)
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サブメンバー(sub member)とは、スポーツの団体競技で、試合開始時より出場しない選手のことをいう。一般に「控え」「補欠」[1]「サブスティテューション(substitution)」とも言われる。試合開始時にはベンチに座って出番を待つため「ベンチスタート」と呼ぶこともある。
スターティングメンバーと比べ体力や技術が劣る選手が控えにまわされることが多い。しかし、控え選手の存在も試合の勝敗を左右する重要な存在である。
控え選手が起用される場面[編集]
スタメンのアクシデント[編集]
- スタメンが疲労の為に、動きが明らかに落ちた時。
- スタメンの調子が悪く、本来の力を出せていない時。
- スタメンが怪我をして試合に出られなくなった時。
- スタメンが退場処分を受けた時(サッカーなど補充不可の競技は除く)。
試合の展開上(スーパー・サブ)[編集]
- 相手に一方的に押されるような展開が続き、選手を入れ替えて流れを変えたい時。
- 「スタメンとしては難があるが、ここ一番の勝負強さがある選手」(代打など、必要な時に、いわゆる“仕事をする”“結果を出す”選手)を起用するのに最適なチャンスが訪れた時。
- 「攻撃時には難があるが、守備に関するプロフェッショナルの選手」を起用する状況が訪れた時(リードして勝ち逃げを狙いにいく場合)。
あえてサブメンバーとして起用される実力者は、スーパーサブと呼ばれる。スターティングメンバーと同等かそれ以上の潜在能力があり、勝負どころや特定の場面でその実力を発揮するタイプの選手である。
選手交代のルール[編集]
- 選手交代は各競技ルールに基づいて試合途中あるいはインターバル(競技によってはタイムアウトも)明けに実行する。
- サブメンバーは試合開始時にはベンチに入り出番を待つ。
- サブメンバー交代直前にコート(フィールド)の外で待機し、交代される選手がコートからベンチに退こうとすると、代わってコートに入り交代完了となる。
- 交代された選手は完了後は基本的にベンチから試合を見守る。
- 選手交代については、競技によって申告交代制と自由交代制に分かれる。前者は野球、クリケット、サッカー、ラグビー、バスケットボール、バレーボールなど、後者はアメリカンフットボール、アイスホッケー、フィールドホッケー、ハンドボール、フットサル、水球などが該当する。
- 申告交代制の場合、必要に応じてコーチ(監督)、競技によっては主将が審判員を通じて運営にその旨を告げ、試合途中の場合は試合が止まった後に審判員が交代を認めた上で指示を仰ぎ実行に移す。
- 選手交代がある場合は、場内アナウンスでその旨が告げられる。また、サッカーやバレーボールでは交代される選手の背番号が記されたボードを示して交代を促す。
- 野球やサッカー、ラグビーなどでは一度交代で退いた選手は原則として試合に戻ることはできないが、ラグビーでは治療のため一時的に交代させることが可能である。一方、バスケットボールやバレーボールなどでは再度交代でコートに戻る(再出場)ことが認められる。
- また、サッカー、クリケットなどでは交代する人数に制限が設けられている。この場合、規定に達した後は選手交代することができず、アクシデントが起きれば人数を欠いた状態で試合を続行しなければならない。さらにクリケットの場合、負傷など以外の理由による交代は基本的に認められない。
- 自由交代制の場合、審判員に交代を告げる必要は特になく、交代も無制限でかつ再出場も可能。競技によっては試合進行中に交代を完了することができる場合もある。
- ただし、アイスホッケーにおいては、試合中断時に交代する場合、ビジターチームはホームチームよりも先に交代を終えなければならない。
その他[編集]
- 芸能界用語ではこれが転じて「その人自身は冠番組をあまり持つことがなく脇役に回ることが多いが、番組中においてはメインパーソナリティに引けを取らない存在感を発揮するタレント」や、「キャラクターや人気、立場等の理由から司会者として起用するには難があるが、脇役としての起用であればその立ち回りの上手さや安定感から、安心して任せられるタレント」などを指す意味で「スーパー・サブ」という言葉が使われる場合がある。
- 試験や競技会においても、合格者もしくは勝者が何らかの理由で辞退・失格となり欠員が発生した場合に備えて人員等を確保することを「補欠」と呼ぶこともある。
脚注[編集]
- ^ 但し日本の部活動では、こちらは「一軍」「レギュラー」に対する「二軍」の意味で使われる例がほとんど