ジョーカー (スティーヴ・ミラー・バンドの曲)

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ジョーカー
スティーヴ・ミラー・バンドシングル
初出アルバム『ジョーカー
B面 サムシング・トゥ・ビリーヴ・イン
リリース
規格 7インチ・シングル
録音 ロサンゼルス、キャピトル・スタジオ
ジャンル ロック
時間
レーベル キャピトル・レコード
作詞・作曲 スティーヴ・ミラー
プロデュース スティーヴ・ミラー
チャート最高順位
  • 1位(Billboard Hot 100
  • 2位(カナダ RPM)
  • 1位(イギリス、1990年)
  • 1位(アイルランド、1990年)
  • 1位(オランダ、1990年)
  • 1位(ニュージーランド、1990年)
スティーヴ・ミラー・バンド シングル 年表
Fandango
(1972年5月)
ジョーカー
(1973年10月)
Your Cash Ain't Nothin' But Trash
(1974年2月)
ミュージックビデオ
「The Joker」 - YouTube
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ジョーカー」(The Joker)は、スティーヴ・ミラー・バンド1973年に発表した楽曲。全米1位を記録。また、1990年にリバイバルヒットし、4つの国で1位を記録した。

概要[編集]

スティーヴ・ミラーは、ザ・クローバーズが1954年に発表した「Lovey Dovey」(R&Bチャート2位)から歌詞を拝借して本作品を書いた。同曲の冒頭の「You're the cutest thing that I did ever see / I really love your peaches, wanna shake your tree / Lovey dovey, lovey dovey, all the time」はほぼそのまま使われた。

ドゥーワップ・グループのザ・メダリオンズの「The Letter」からも引用が行われている。グループのメンバーで曲を書いたヴァーノン・グリーンは、想像上のエロティックな紙人形を意味する「The puppetutes of love」という造語を編み出した[2]。ミラーはこの言葉を聴き間違え、「ジョーカー」の歌詞にさらなる新しい言葉「The pompatus of love」を入れた[3]

1973年10月、シングルとして発売[1]。同月発売の同名のアルバムにも収録された。

1974年1月12日付のビルボード・Hot 100で1位を記録。カナダで2位を記録した。

1990年、リーバイスは「501」のテレビコマーシャルに「ジョーカー」を使用した。高層ビルの上層階に位置する証券会社。オフィスはトレーダーたちがひしめき合っている。エレベーターが開くと、サングラスをかけたバイカーが現れ、人々の間を乗り回す。男は一人の赤毛の女性に目を付け、501を彼女の机に放り投げる。女性はスカートを脱いでジーンズにはきかえ、バイクの後部座席にまたがる。夕暮れ時。橋に向かってバイクは進む。

ヒュー・ジョンソンが監督したこのコマーシャルの影響により、本作品は世界各国でリバイバルヒットした。イギリス、アイルランド、オランダ、ニュージーランドは1位、ノルウェーは2位、スウェーデンは4位、オーストリア、スイス、ベルギーは5位を記録した。

脚注[編集]

  1. ^ a b 45cat - Steve Miller Band - The Joker / Something To Believe In - Capitol - USA - 3732
  2. ^ 'In Steve Miller's "The Joker," what is "the pompatus of love"?'
  3. ^ "S03E06". Never Mind the Buzzcocks. BBC2。

関連項目[編集]

先代
ジム・クロウチ
「タイム・イン・ア・ボトル」
Billboard Hot 100 第1位
1974年1月12日(1週)
次代
アル・ウィルソン
「ショー・アンド・テル」
先代
ボンバルリーナ
ビキニスタイルのお嬢さん
全英シングルチャート 第1位
1990年9月15日 - 9月22日(2週)
次代
マリア・マッキー
「ショー・ミー・ヘヴン」