ジェフリー・キングストン

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ジェフリー・キングストン
Jeffrey Kingston
生誕 1957年????[1]
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身校 コロンビア大学[1]
職業 大学教授

ジェフリー・キングストン(Jeffrey "Jeff" Kingston, 1957年 - )は、アメリカ合衆国生まれで日本在住の左翼の歴史学者[1]。専門分野は日本[2]

概要[編集]

論説や書評、コメントをインターナショナル・ニューヨーク・タイムズウォール・ストリート・ジャーナルフィナンシャル・タイムズジャパン・タイムスバンコック・ポストなどへ寄稿している。ジェフ・キングストンとも表記される。

岩手県出身の妻と1982年までに結婚をしている[3]1987年コロンビア大学で歴史学の博士号を取得し、同年よりテンプル大学日本校で教授をしている[4]。同校アジア研究Director[4]

東ティモールミャンマーに関する論文もある[5]。ニューヨーク・タイムズやファイナンシャル・タイムズなどに寄稿する他、他の英字紙やCNNなど英語メディアにも独自の日本に対する見解を披露している[2][6]ジャパン・フォーカスの編集員 (Editor) でもある[7]

発言[編集]

  • 冷戦時代日本社会党とともに北朝鮮を「社会主義の平和勢力」と讃え[8]、同国による拉致を殆ど報じてこなかった朝日新聞[9]を「リベラリスト 」とし、同紙が誤報と認めた「日本軍による女子挺身隊としての20万人の強制連行」を事実かのように匂わせる、官憲という文言が登場する河野談話を「アジアの多くの若い女性たちを巻き込んだ卑劣なシステムに対する責任を認め賠償を約束していて日本の評価を大いに改善させた談話」と考えている[10]東洋経済オンラインピーター・エニスによれば「リベラルな視点を持つ政治学者」であるとしている[11]。ただエニスはリベラルの定義を示していない。
  • 2017年に安倍首相の自民党が勝利した際にはニューヨーク・タイムズに「安倍は基本的には投票者には不人気で政策も支持がなく、リーダーシップでも高い評価は得られていない。しかし、選挙では勝ち続けている。」としたコメントをしている[6]
  • 2019年にはアメリカのCNNが「日本女性の間でバレンタインデーにチョコレートを買って男性にあげることに抵抗する雰囲気が広がっている」と報道し、キングストンはその記事の中で「日本でバレンタインデーは家父長制の象徴」と主張し、日本のバレンタインデーを最近の日本女性は女性差別イベントだと思って反発が広まっているとコメントしている。一方、男性が女性にプレゼントを贈るホワイトデーの存在には触れていないばかりか、そのホワイトデーでたった数百円のチョコのお返しに、数万円の指輪やバッグを男性が買わされている実態は女性を家父とみなした家父長制の象徴、男性差別とは言わずに二重基準を適用している[2]
  • 新元号、令和の発表に際し、CNNにコメント寄せ「多くの学者が、令和の意味や安倍首相の説明にすっきりしないものを感じている」と言っている。だが、共同通信社の世論調査では新元号に「好感が持てる」が73・7%、「好感が持てない」は15・7%だった[12]。またキングストンは新元号について「日本の右傾化を映し出し、昭和と同じ『和』を選択したのは、安倍首相が日本の過去の戦争について肯定的な論調を推し進めようとしているからだ」と主張した。これについても安倍首相は「戦後70年談話」で過去の戦争について、「日本が進むべき針路を誤り戦争への道を進んで行った」として、「事変、侵略、戦争……は、もう二度と用いてはならない」としている。そして「戦後七十年にあたり、国内外に斃れたすべての人々の命の前に、深く頭を垂れ、痛惜の念を表すとともに、永劫の、哀悼の誠を捧げます」とし、「戦火を交えた国と戦場となった地域での犠牲や戦場の陰で深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいた事も忘れてはならない」と続けている[13]

学歴[編集]

  • 1979年 B.S. in foreign service, Georgetown University, School of Foreign Service[5]
  • 1981年 M.A. in international affairs, Columbia University, School of International Affairs[5]
  • 1987年 Ph.D. in history, Columbia University[5]


編著書[編集]

脚注[編集]

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  1. ^ a b c 「不活性の島」日本よ、どこへ行く? - 中央公論.jp 2010年
  2. ^ a b c "초콜릿 안줘"…日여성들, 발렌타인데이에 저항한 이유” (朝鮮語). news.naver.com. 2019年2月14日閲覧。
  3. ^ Austin, Mark Tsunami August 3, 2011 The Diplomat英語版
  4. ^ a b Jeff Kingston - Policy Innovations Last Updated: Nov 01, 2010
  5. ^ a b c d https://www.tuj.ac.jp/ug/about/faculty/kingston-jeff.html
  6. ^ a b Rich, Motoko (2017年10月22日). “Japan Election Vindicates Shinzo Abe as His Party Wins Big” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/2017/10/22/world/asia/japan-election-shinzo-abe.html 2019年2月14日閲覧。 
  7. ^ http://apjjf.org/About
  8. ^ 日本社会党綱領『日本における社会主義への道』より。
  9. ^ 武見敬三氏のブログより。
  10. ^ http://toyokeizai.net/articles/-/58704
  11. ^ 歴史修正主義はアジアの分裂をもたらす”. 東洋経済ONLINE (2015年1月24日). 2015年5月1日閲覧。
  12. ^ 「新元号令和を好感73% 西暦との併用45%で最多」(2019年4月2日共同通信)。(
  13. ^ 「安倍内閣総理大臣談話」より。

外部リンク[編集]