シャー・ペイ

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伝統的なシャー・ペイの成犬

シャー・ペイ(英:Shar Pei、中:沙皮狗)とは、中国広東省原産の闘犬用犬種である。「シャー・ペイ(沙皮)」とは砂のようにザラザラした毛皮を意味する。

歴史[編集]

先祖は、前漢時代の中国南部に生息していた[1]古代犬種ハン・ドッグであると考えられている。「しわのたくさんある犬」について記した13世紀頃の文書が発見され、この犬種が存在していたことが確認された[1]

濃い藍色の舌を持ち、発祥地が中国という、チャウチャウと共通の特徴があることから、2つの犬種は共通の祖先犬から派生したものと考えられている[1]

シャー・ペイはハン・ドッグにナポリタン・マスティフなどをかけ合わせて作出されたと考えられていて、闘志とたるんだ皮膚をナポリタン・マスティフから受け継いだのはほぼ事実であるとされているが、硬い短毛をどの犬種から受け継いだのかははっきりと分かっていない。

シャー・ペイは、農作業の手伝いや番犬としての用途のほか、イノシシ狩りの猟犬や闘犬としても用いられていた[1]。戦時中に中国では一時期政治上の理由による命令が下されたせいで多数が撲殺されて絶滅寸前となるが、生き残った60頭を元に再生され、復活を遂げた。1968年、香港ケネルクラブにより犬種として認定された[1]

現在では専らペットとしてのみ飼育されていて、独特の姿から人気が高く、外国にも輸出されてたくさん飼育されている。日本でも人気があり、一頭18~30万円程で販売されていて、根強いファンを持っている。

特徴[編集]

シャーペイのカラーバリエーション

仔犬の頃から皮膚のたるみが多いが、成長するとたるみが減って独特のしわを持つようになる。垂れ耳、巻き尾でマズルは幅広で[独自研究?]短め。毛はザラザラとした硬いショートコートで、毛色はフォーンなど。性格はプライドが高いが、心を許した人に対しては忠実で愛情深い一面を見せる。体高46~51cm、体重18~23kgの中型犬。皮膚炎にかかりやすい。

派生犬種[編集]

シャー・ペイには2種類の派生犬種がある。どちらも愛玩用の犬種である。

アメリカ合衆国原産。その名の通りシャー・ペイを小型化した犬種。
同じくアメリカ合衆国原産。ミニチュア・シャー・ペイの健康状態を改良するために少々パグをかけ合わせて作出した犬種。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e 犬種大百科 シャー・ペイ”. アニマルプラネット. 2015年8月22日閲覧。

参考文献[編集]

  • 『日本と世界の愛犬図鑑2007』(辰巳出版)佐草一優監修
  • 『デズモンド・モリスの犬種事典』(誠文堂新光社)デズモンド・モリス著書、福山英也、大木卓訳 誠文堂新光社、2007年

関連項目[編集]