サワルリソウ属

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サワルリソウ属
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 Angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 Eudicots
階級なし : キク類 Asterids
階級なし : シソ類 Lamiids
: ムラサキ目 Boraginales
: ムラサキ科 Boraginaceae
亜科 : ムラサキ亜科 Boraginoideae
: サワルリソウ属 Ancistrocarya
学名
Ancistrocarya Maxim. (1872)[1]
和名
サワルリソウ属[2]

サワルリソウ属Ancistrocarya Maxim. (1872))は、ムラサキ科[3][4]

特徴[編集]

中型の多年草は直立し、は茎の中部にやや密に集まって互生する。花序は先が巻いた巻散花序(さそり形花序)から、成長して長い総状になり、は茎頂付近に数個がまばらにつく。苞は花序の下部のみにつく。は5深裂し、花冠は筒状鐘形で先端が5裂して瓦重ね状になり、喉部に上向きの細毛があるが付属体はない。果実は分果になり、1-2個だけが灰白色に成熟し、骨質で光沢があり、先端は長く伸び、鉤状にまがる。日本固有の属[3][4]

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日本にサワルリソウ Ancistrocarya japonica Maxim.[5]1種のみがある。

名前の由来[編集]

属名 Ancistrocarya は、ギリシア語で ancistron + caryon、「鈎」+「堅果」の意味で、果実の先端が釣針のように屈曲していることによる[6]

脚注[編集]

  1. ^ Ancistrocarya Maxim., Tropicos
  2. ^ 『山溪ハンディ図鑑2 山に咲く花(増補改訂新版)』p.383
  3. ^ a b 村田源 (1981)『日本の野生植物 草本III 合弁花類』「ムラサキ科」p.64
  4. ^ a b 米倉浩二 (2017)『改訂新版 日本の野生植物 5』「ムラサキ科」p.52
  5. ^ サワルリソウ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  6. ^ 『新分類 牧野日本植物図鑑』p.1449

参考文献[編集]