サラ (カリ)

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サント=マリー=ド=ラ=メールの拝所

サラサラ・カリサラ・ラ・カリまたは黒サラSainte Sara la Kali)は、南フランスの都市サント=マリー=ド=ラ=メールに伝わる聖女。ロマ守護聖人でもある。ただしカトリック教会列聖されているわけではない。この地に漂着したマグダラのマリアマリア・サロメマリア・ヤコベの従者であったとされる。

伝承ではマリアたちと一緒に来たとも、すでにこの地に住んでいたとも言われている。出身はエジプトあるいはインドとされ、褐色あるいは黒い肌の像がある。カリはインドの女神の名前から由来すると思われる。

毎年5月24日前後、10月22日前後に催される、この町の教会から聖女サラの像を海まで運ぶ祭りがあり、多くのロマが集まる。

マーガレット・スターバードはこの伝説のサラをマグダラのマリアの娘と考えた[1]ダン・ブラウンは推理小説『ダ・ヴィンチ・コード』の中で、これを借用している。

脚注・参考文献[編集]

  1. ^ Margaret Starbird, The Woman with the Alabaster Jar (Bear & Company, 1993)
    日本語版『マグダラのマリアと聖杯』和泉裕子訳、英知出版、2005年、 第3章 111頁

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