グリース・トラップ

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グリース・トラップ(Grease trap、グリスト、GT)とは、下水道に直接食用油や食物の脂肪、残飯や下処理の際の野菜くずなどが流出する事を防ぐ阻集器の一種である。業務用の厨房では、設置が義務付けられている。

グリーストラップは定期的に清掃する必要がある。

語源に関して[編集]

その名のとおり、Grease(油)に対するTrap(罠)である。油をひっかけて、流出を防ぐ構造に由来する。

構造[編集]

基本的には、受けカゴ、水槽、トラップ管の3点による構造が一般的である。洗浄機などから排出された排水は、受けカゴを通って水槽に貯水される。食べ物カスや大きなゴミ等の固体は受けカゴで受け取られ、液体の排水のみが水槽に溜まる。トラップ管は水槽の底面に向かってL字型に曲がっており、水に浮く性質の油は水槽上部に集まり、水槽下部の排水のみが下水に排出される。仕切り板を数枚用いて、水槽を分割する機能を有するものもある。

目的[編集]

自然環境に配慮し、油を直接排出しないというのが最大の目的であるが、同時に悪臭の流出、昆虫や小動物の侵入、排水の逆流を防ぐ目的がある。

配置[編集]

厨房内などに設置するものと、屋外に設置するケースがある。屋外型の場合、隙間から雨水が入り込まないように十分に蓋をしておく必要がある。

清掃[編集]

グリース・トラップはその構造上、定期的に清掃(東京都の場合、最低7日ごとに1回を目安[1])が必要である。受けカゴで捕らえきれなかったゴミが水槽に沈殿したり、油が水槽上部で凝固してしまうためである。清掃はスクーパと呼ばれる網を用いて、沈殿したゴミや油を掬い取る。グリース・トラップ向けの洗剤や油吸着も各社から販売されている。清掃した時に出た油や残滓などは「廃油」や「汚泥」の扱いとなり、産業廃棄物として処分する必要がある[2]

出典[編集]

  1. ^ Q&A 4 排水管理 - 東京都健康安全研究センターHP。
  2. ^ 排水溝・グリストラップの店舗クリーニング内容 - 飲食店.com 2017年4月19日閲覧。

外部リンク[編集]

関連項目[編集]