キムネカカ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
キムネカカ
保全状況評価
EXTINCT
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: オウム目 Psittaciformes
: インコ科 Psittacidae
: ミヤマインコ属 Nestor
: キムネカカ N. productus
学名
Nestor productus
Gould英語版1843
和名
キムネカカ
英名
Norfolk kaka

キムネカカNestor productus)は、オウム目インコ科に分類される鳥類の一種である。オーストラリア東方沖のノーフォーク島フィリップ島に生息していたが、すでに絶滅した。

形態[編集]

キムネカカは大型のオウムであった。この種は長さが約38 cmで、大部分はオリーブ色であり、頬と喉は赤みがかったオレンジ色、麦わら色の胸に足、臀部と下腹部とくちばしは暗い橙色だったという。

生態[編集]

この種の生態はほとんど分からない。地上と背の高い木の両方に生息し、開花した低木や木の実を食べていたと言われている。鳴き声はジョン・グールド英語版によって「しわがれ声、ガチャガチャ、不調和な音、時には犬の吠え声に似ている」と説明されただけだという。

絶滅[編集]

1788年に最初の入植者の到着後、ペットや食用として捕獲された。本種が記載されたのは1836年だが、この時はすでに、数が激減していたと思われる。1825年から1854年までの間、このノーフォーク島とフィリップ島のどこかで、野生で絶滅した可能性がある。種としての最後の個体は、ロンドン動物園の中で1851年に死亡し、地球上から姿を消した。現在は16の標本があるだけとされる。

出典[編集]

  • BirdLife International (2018). Nestor productus. IUCN Red List of Threatened Species. 2018.

外部リンク[編集]