カロリーネ・フォン・ヘッセン=ホンブルク

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カロリーネ・フォン・ヘッセン=ホンブルク
Karoline von Hessen-Homburg
シュヴァルツブルク=ルードルシュタット侯
在位 1793年 - 1807年

出生 (1771-08-26) 1771年8月26日
神聖ローマ帝国の旗 神聖ローマ帝国
ヘッセン=ホンブルク方伯領、ホンブルク
死去 (1854-06-20) 1854年6月20日(82歳没)
シュヴァルツブルク=ルードルシュタット侯国ルードルシュタット
結婚 1791年7月21日
配偶者 シュヴァルツブルク=ルードルシュタット侯ルートヴィヒ・フリードリヒ2世
子女 一覧参照
家名 ヘッセン=ホンブルク家
父親 ヘッセン=ホンブルク方伯フリードリヒ5世
母親 カロリーネ・フォン・ヘッセン=ダルムシュタット
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カロリーネ・ルイーゼ・フォン・ヘッセン=ホンブルクKaroline Louise von Hessen-Homburg, 1771年8月26日 - 1854年6月20日)は、ドイツヘッセン=ホンブルク家の公女で、シュヴァルツブルク=ルードルシュタット侯ルートヴィヒ・フリードリヒ2世の妻。

生涯[編集]

ヘッセン=ホンブルク方伯フリードリヒ5世とその妻でヘッセン=ダルムシュタット方伯ルートヴィヒ9世の娘であるカロリーネの間の第4子、長女として生まれた。1791年7月21日、ルートヴィヒ・フリードリヒ2世と結婚する。カロリーネは教養豊かな女性で、嫁ぎ先のルードルシュタット宮廷に洗練された文化を持ち込んだ。プロイセンルイ・フェルディナント王子は、1806年10月10日のザールフェルトの戦いで戦死する前夜、親交のあったカロリーネの宮廷を訪れて晩餐会を楽しんでいる。

1807年に夫と死別すると、カロリーネは幼い長男フリードリヒ・ギュンターの摂政として侯領を治めることになった。フリードリヒ・ギュンターは領国経営に関心を示さなかったため、カロリーネは1814年まで摂政を続けねばならなかった。息子が親政を開始してからも、1816年の憲法制定、1835年のドイツ関税同盟への加盟など、侯国の重要な政治決定に強い発言力を発揮した。教育政策にも関心を持ち、ルードルシュタットのカイルハウ地区(Keilhau)にフリードリヒ・フレーベルを校長とする学校を開かせ、1840年にはバート・ブランケンブルクに幼稚園を開かせた。

ゲーテシラーヴィルヘルム・フォン・フンボルトとも活発に文通していた。フンボルトはカロリーネのことを「類まれな婦人(„Frau, wie man sie nur selten findet”)」と称賛している。

子女[編集]

夫との間に4男3女の7人の子女をもうけた。三男と四男は双子である。

  • ツェツィーリエ(1792年 - 1794年)
  • フリードリヒ・ギュンター(1793年 - 1867年) - シュヴァルツブルク=ルードルシュタット侯
  • テクラ(1795年 - 1861年) - 1817年、シェーンブルク=ヴァルデンブルク侯オットー・ヴィクトルと結婚
  • カロリーネ(1796年)
  • アルベルト(1798年 - 1869年) - シュヴァルツブルク=ルードルシュタット侯
  • ベルンハルト(1801年 - 1816年)
  • ルドルフ(1801年 - 1808年)

参考文献[編集]

  • Bernhard Anemüller (1882), “Karoline Luise, Fürstin zu Schwarzburg-Rudolstadt” (ドイツ語), Allgemeine Deutsche Biographie (ADB), 15, Leipzig: Duncker & Humblot, pp. 415–416 
  • Jens Henkel, Lutz Unbehaun, Frank Esche, und Horst Fleischer: Die Fürsten von Schwarzburg-Rudolstadt, (Broschiert – 1997)
  • Karl Schwartz, Landgraf Friedrich V. von Hessen-Homburg und seine Familie. Aus Archivalien und Familienpapieren, Rudolstadt 1878
  • Heinrich Friedrich Theodor Apfelstedt: Das Haus Kevernburg-Schwarzburg von seinem Ursprunge bis auf unsere Zeit: dargestellt in den Stammtafeln seiner Haupt- und Nebenlinien und mit biographischen Notizen über die wichtigsten Glieder derselben, Bertram, Sondershausen 1890, ISBN 3-910132-29-4