オロフ・ペータ・シュヴァルツ

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オロフ・ペータ・シュヴァルツ

オロフ・ペータ・シュヴァルツ(Olof Peter Swartz、1760年9月21日1818年9月18日)は、スウェーデンの植物学者、分類学者である。シダ類分類学研究などで知られる。

生涯[編集]

ノーショーピング(Norrköping)で生まれた。ウプサラ大学小リンネのもとで学び、1781年に学位を得た。1780年には、何人かの植物学者とラップランドの探検調査に参加した。1783年に北アメリカ西インド諸島に渡り、ジャマイカやイスパニョーラ島(現在のハイチ、ドミニカ)などの植物標本を集めた。シュヴァルツの集めた6000に及ぶ押し葉標本は現在はスウェーデン自然史博物館のRegnellian herbariumの一部となっている。

1786年にイギリスに渡り、出会ったジョセフ・バンクスに知識を認められ、東インド会社で働くことを薦められたが実現せず、1787年にスウェーデンに戻った。後に、イギリスでの経験から科学アカデミーに植物採集への助成金制度の設立を提案した。1789年にスウェーデン王立科学アカデミーの会員に選ばれた。1791年にストックホルム科学アカデミーのBergianus教授職に任じられた。

ラン科の植物の分類学研究のパイオニアで、ラン科に関する文献のレヴューを行い、25の属に分類し、ラン科の花の構造の差異について研究した。

ヨハン・クリスチアン・フォン・シュレーバーによってマメ科の属、Swartzia献名された。

著作[編集]

参考文献[編集]

  • Michael; Sorlin, Sverker (May 1, 2002). Narrating the Arctic. Watson Pub Intl. ISBN 0-88135-385-X. Page 130.
  • Pridgeon, Alec M, et al. (December 16, 1999). Genera Orchidacearum. Oxford University Press. ISBN 0-19-850513-2. Page 3.