オネカ・サンチェス・デ・パンプローナ

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オネカ・サンチェス・デ・パンプローナ
Onneca Sánchez de Pamplona
レオン王妃
在位 926年 - 931年

出生 911年以前
パンプローナ王国
死去 931年6月
レオン王国
埋葬 レオン王国、ルイフォルコ修道院 → サン・イシドロ・デ・レオン聖堂
結婚 923年
配偶者 レオンアルフォンソ4世
子女 オルドーニョ4世
フルエーラ
家名 ヒメノ家
父親 パンプローナ王サンチョ・ガルセス1世
母親 トダ・デ・パンプローナ
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オネカ・サンチェス・デ・パンプローナスペイン語:Onneca Sánchez de Pamplona, 911年以前 - 931年6月)[1]は、パンプローナ王サンチョ・ガルセス1世トダ・デ・パンプローナの娘。923年[2]後にレオン王となるアルフォンソ4世と結婚した。

生涯[編集]

オネカの生年は不明であるが、923年に[2]後にレオン王となるアルフォンソ4世と結婚したことから、911年以前の生まれであるとみられる。アルフォンソ4世はレオン王オルドーニョ2世とエルビラ・メネンデスの息子である。

924年に義父オルドーニョ2世が死去し、その弟フルエーラ2世がレオン王位についた。翌年、フルエーラ2世が死去しその息子アルフォンソ・フロイラスが王位を継承したが、オルドーニョ2世の息子であるアルフォンソ、サンチョ・オルドーニェスおよびラミロがレオン王位を手に入れようとしたため、内乱が勃発した。

結局、926年2月12日にオネカの夫アルフォンソ4世がレオン王位についた。アルフォンソ4世とその兄弟たちは926年にレオン王国を分割した。アルフォンソ4世の兄サンチョ・オルドーニェスはガリシア出身のゴト・ヌニェスと結婚していたが、カンタブリアの海岸からミーニョ川までひろがるガリシア王国を与えられた。弟ラミロはビゼウを首都とするポルトゥカーレ領の統治を任された。王位を追われたアルフォンソ・フロイラスはアルフォンソ4世の兄サンチョ・オルドーニェスによってガリシアから追放されて以来、アストゥリアス領に避難しそこにとどまっていた。

オネカは931年、正確な日にちは不明であるが6月ごろに死去した[1]。オネカは現存しないルイフォルコ修道院(es)に夫と共に埋葬された[3] 。後にアルフォンソ5世は、アルフォンソ4世とその妃オネカを含むルイフォルコ修道院に埋葬されていた全ての王家の成員の遺体をサン・イシドロ・デ・レオン聖堂に改葬するよう命じた。ルイフォルコ修道院から移された遺体は、他のレオン王の礼拝堂と並んで、福音書側(聖堂の祭壇に向かって左側)の礼拝堂の1つの隅につくられた集団墓地に埋葬された。その集団墓地の上に、アルフォンソ5世は、司教で聴罪司祭のトゥールの聖マルティヌスに捧げる祭壇を建てるよう命じた[4]。オネカはサン・イシドロ・デ・レオン聖堂に埋葬されている人物の1人であるが、現在はオネカ女王の遺体を識別することは不可能となっている。

子女[編集]

アルフォンソ4世との間に以下の息子が生まれた[5]

注釈[編集]

  1. ^ 少なくとも2つの資料に基づき、アルフォンソ・フロイラス(傴僂王)をオルドーニョ4世の父とする見解が少数であるがみられる。レオンの年代記作者サンピロは、オルドーニョ4世の父と叔父たちが盲目だったと記している。アラビア語の年代記作者イブン・イダリは、オルドーニョ4世の父アルフォンソ傴僂王としている[6]。サンチェス・アルボルノスのような一部の歴史家はこの見解を支持しているが[7]、フスティニアノ・ロドリゲス・フェルナンデス[5][8]やゴンサロ・マルティネス・ディエスのような歴史家はこれを否定している[7]

脚注[編集]

  1. ^ a b Rodríguez Fernández 1997, pp. 208–209.
  2. ^ a b Rodríguez Fernández 1997, p. 207.
  3. ^ Arco y Garay 1954, pp. 54, 151, 162, 165.
  4. ^ Pérez Llamazares 1953, pp. 346, 349.
  5. ^ a b c Rodríguez Fernández 1997, p. 220.
  6. ^ Ceballos-Escalera 2000, pp. 112–113.
  7. ^ a b Martínez Diez 2005, pp. 409–410, Tomo I.
  8. ^ Rodríguez Fernández 1987, p. 138.

参考文献[編集]

  • Arco y Garay, Ricardo del (1954). Sepulcros de la Casa Real de Castilla. Madrid: Instituto Jerónimo Zurita. Consejo Superior de Investigaciones Científicas. OCLC 11366237 
  • Ceballos-Escalera, Alfonso (2000). Reyes de León: Ordoño III (951-956), Sancho I(956-966), Ordoño IV (958-959), Ramiro III (966-985), Vermudo II (982-999). Burgos: La Olmeda. ISBN 84-89915-11-3 
  • Martínez Diez, Gonzalo (2005). El Condado de Castilla (711-1038): la historia frente a la leyenda. 2 tomos. Valladolid. ISBN 84-9718-275-8. https://books.google.es/books?id=KgiDVZfBipwC&printsec=frontcover 
  • Pérez Llamazares, Julio (julio-septiembre 1953). “Panteones Reales Leoneses”. Hidalguía (Madrid: Instituto Salazar y Castro) (2): 341-356. ISSN 0018-1285. https://books.google.es/books?id=TjqedSRApi4C&printsec=frontcover&dq=. 
  • Rodríguez Fernández, Justiniano (1987). Sancho I y Ordoño IV, reyes de León. Madrid: Consejo Superior de Investigaciones Científicas. ISBN 84-00-06510-7 
  • Rodríguez Fernández, Justiniano (1997). Reyes de León (I). García I, Ordoño II, Fruela II y Alfonso IV'. La Olmeda. ISBN 84-920046-8-1