オオカワヂシャ

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オオカワヂシャ
Veronica anagallis-aquatica, Japan 2.JPG
栃木県鬼怒川中流河川敷 2018年5月下旬
分類APG IV
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : キク類 asterids
階級なし : シソ類 lamiids
: シソ目 Lamiales
: オオバコ科 Plantaginaceae
: クワガタソウ属 Veronica
: オオカワヂシャ
V. anagallis-aquatica
学名
Veronica anagallis-aquatica L.[1]
和名
オオカワヂシャ(大川萵苣)
英名
Water speedwell

オオカワヂシャ(大川萵苣、学名:Veronica anagallis-aquatica)とはオオバコ科クワガタソウ属植物の一種。ヨーロッパからアジア北部原産で、日本には外来種として定着している。

分布[編集]

ヨーロッパからアジア北部を原産地とする[2]

日本には、本州の岩手県以南に帰化している[3]

特徴[編集]

越年草[4]、河原や水田、河川や湖沼の岸辺などに生育し、根茎を伸ばして繁殖する。高さは30cm-100cmほどになる。葉の根元から花柄を伸ばし、4-9月に白紫色の花をたくさん咲かせる。種子の大きさは0.4mmと小さく、風に吹かれて運ばれたり、動物などに付着したりして拡散する。長楕円形でごく小さい鋸歯がある葉は、対生する[5]。よく似た種に在来種のカワヂシャVeronica undulata Wall.[6]があるが、本種は葉の鋸歯が小さく、葉の幅が広く、緑色が濃いという特徴がある[2]。ただし、生育環境によって葉の形には多少の変異がある。

外来種問題[編集]

日本では1867年に神奈川県の相模での記録が初めてだが、詳しい導入経路や時期はよくわかっていない[2]。現在も分布を拡大させている。

在来種のカワヂシャと交雑することが観察されており、雑種個体はホナガカワヂシャ(Veronica × myriantha Tos. Tanaka)と呼ばれる[7]。この雑種の種子は発芽能力があり、カワジシャへの遺伝子汚染が心配される[7]

静岡県柿田川では、本種を抜き取ったり、刈り取ったりすることで交雑対策をしている[5]

外来生物法により特定外来生物に指定されている。

脚注[編集]

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  1. ^ オオカワヂシャ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  2. ^ a b c 多紀保彦(監修) 財団法人自然環境研究センター(編著) 『決定版 日本の外来生物』 平凡社2008年4月21日ISBN 978-4-582-54241-7
  3. ^ 『改訂新版 日本の野生植物 5』p.86
  4. ^ 『日本の帰化植物』pp.189-190
  5. ^ a b 『外来生物事典』 DECO 編、池田清彦 監修、東京書籍、2006年、P183。ISBN 4-487-80118-4
  6. ^ カワヂシャ 「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)
  7. ^ a b 岩槻秀明 『街でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本』 秀和システム2006年11月5日ISBN 4-7980-1485-0

参考文献[編集]

  • 清水建美編『日本の帰化植物』、平凡社、2003年
  • 池田清彦監修、DECO 編、『外来生物事典』、東京書籍、2006年
  • 岩槻秀明『街でよく見かける雑草や野草がよーくわかる本』、秀和システム、2006年
  • 多紀保彦監修、財団法人自然環境研究センター編著 『決定版 日本の外来生物』、平凡社、2008年
  • 大橋広好・門田祐一・木原浩他編『改訂新版 日本の野生植物 5』、2017年、平凡社
  • 米倉浩司・梶田忠 (2003-)「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)