エリーザベト・ヘンリエッテ・フォン・ヘッセン＝カッセル
| エリーザベト・ヘンリエッテ Elisabeth Henriette | |
|---|---|
| ヘッセン＝カッセル家 | |
 | |
| 出生 |
1661年11月18日.svg){kind=small} 神聖ローマ帝国 ヘッセン＝カッセル方伯領、カッセル |
| 死去 |
1683年7月7日（21歳没） 神聖ローマ帝国.svg){kind=small} ブランデンブルク選帝侯領、ケルン |
| 埋葬 |
神聖ローマ帝国 ブランデンブルク選帝侯領、ベルリン大聖堂 |
| 配偶者 | フリードリヒ |
| 子女 | ルイーゼ・ドロテア・ゾフィー |
| 父親 | ヴィルヘルム6世 |
| 母親 | ヘートヴィヒ・ゾフィー・フォン・ブランデンブルク |
| 宗教 | キリスト教改革派 |
エリーザベト・ヘンリエッテ・フォン・ヘッセン＝カッセル（ドイツ語：Elisabeth Henriette von Hessen-Kassel, 1661年11月18日 - 1683年7月7日）は、後のブランデンブルク選帝侯・プロイセン王フリードリヒ1世の妃。夫の即位前に死去した。
生涯[編集]
エリーザベト・ヘンリエッテはヘッセン＝カッセル方伯ヴィルヘルム6世とヘートヴィヒ・ゾフィー・フォン・ブランデンブルクの娘である。父ヴィルヘルム6世は早くに亡くなり、大選帝侯フリードリヒ・ヴィルヘルムの妹である母ヘートヴィヒ・ゾフィーがエリーザベト・ヘンリエッテの教育に注意を払い、改革派の信仰に基づいて行われた。
母ヘートヴィヒ・ゾフィーは娘と甥ブランデンブルク選帝侯継嗣フリードリヒとの結婚をすすめた。皇帝レオポルト1世の妹もまたフリードリヒの結婚相手の候補として挙がっていた。エリーザベト・ヘンリエッテとフリードリヒは子供の頃からの旧知の間柄であり、互いに好感を持っていた。1676年に2人は公式に婚約したが、その3年前にすでに密かに婚約していた[1]。
1678年4月、母ヘートヴィヒ・ゾフィーは娘を連れてベルリンに向かった。しかしナイメーヘンの和約の成立を待ったことと資金不足のために、結婚式は1年後に行われた。1679年8月13日、エリーザベト・ヘンリエッテとフリードリヒはベルリン宮殿で結婚式を挙げた。ディートリヒ・ジークムント・フォン・ブーフは日記に次のように書いている。
SKD（選帝侯）が選帝侯太子の結婚式をその日に行うことを決めたとき、SKDは選帝侯妃とまだ寝所にいた。選帝侯妃はすぐに方伯妃ヘートヴィヒ・ゾフィーにメモを送り、方伯妃は非常に喜んだ。昼までに結婚式について宮廷中に告知された。夜になって、SKDは他の高位の人々とともに現れた。右側にヘッセン伯女、左側に選帝侯太子を伴い、普段食事に用いている小さなホールへ入った。そこにはカーペットで覆われた小さな机があり、その前にはひざまずくためのベンチが置かれていた。
エリーザベト・ヘンリエッテとフリードリヒはケーぺニック宮殿に住んだ。そこはフリードリヒが1677年から1681年にかけて改築していた。1680年9月29日、エリーザベト・ヘンリエッテの唯一の子供が生まれた。その子供は三人の祖母[注釈 1]の名を取ってルイーゼ・ドロテア・ゾフィーと名付けられ、1700年にヘッセン＝カッセル方伯継嗣フリードリヒと結婚した。フリードリヒは後にスウェーデン王フレドリク1世となった。
娘の誕生から3年後、エリーザベト・ヘンリエッテは21歳で天然痘のため死去した。夫婦仲は良く、フリードリヒは妻の死に嘆き悲しんだ。エリーザベト・ヘンリエッテはベルリン大聖堂に埋葬された。
脚注[編集]
注釈[編集]
- ^ フリードリヒの生母ルイーゼ・ヘンリエッテおよび継母ドロテア・ゾフィー、エリーザベト・ヘンリエッテの母ヘートヴィヒ・ゾフィーの三人。
出典[編集]
- ^ Karl Friedrich Pauli: Allgemeine Preußische Staatsgeschichte. Band 7, Franckens, Halle 1767, S. 5.
参考文献[編集]
- Dieterich Sigismund von Buch: Tagebuch 1674–1683. Bearbeitet und herausgegeben von Gustav von Kessel. Costenoble, Jena und Leipzig 1865.
- Christine von Brühl: Anmut im märkischen Sand. Die Frauen der Hohenzollern. Aufbau, Berlin 2015, ISBN 978-3-351-03597-6, S. 78–96.
- Eckhart G. Franz (Ed.): Haus Hessen. Biografisches Lexikon. (= Arbeiten der Hessischen Historischen Kommission N.F., Bd. 34) Hessische Historische Kommission, Darmstadt 2012, ISBN 978-3-88443-411-6, Nr. HK 33, S. 116–117.
- Frank Göse: Friedrich I. (1657–1713). Ein König in Preußen. Pustet, Regensburg 2012, ISBN 978-3-7917-2455-3, S. 41–56.
- Werner Schmidt: Friedrich I. Kurfürst von Brandenburg – König in Preußen. Hugendubel, Kreuzlingen/München 2004, ISBN 3-424-01319-6.
関連項目[編集]
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