イトメ

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イトメ
分類
: 動物界 Animalia
: 環形動物門 Annelida
: 多毛綱 Polychaeta
: サシバゴカイ目 Phyllodocida
: ゴカイ科 Nereididae
: Tylorrhynchus
: イトメ T. heterochaetus

イトメ(糸目)は、多毛綱サシバゴカイ目ゴカイ科の一種の底生動物である。イトミミズ(糸蚯蚓、学名 Tubifex tubifex)とは別の生物である。

生態[編集]

汽水から淡水の浅瀬の泥中に住む。日本では10~11月が繁殖期で、大潮の夜に生殖体に変形して淡水に遡上し繁殖する。

利用[編集]

日本では、バチエバなどと呼ばれる生殖体を、釣りの生き餌や、養魚用の餌として使用する。

中国語の標準名は「疣吻沙蚕」(yóuwěn shācán)というが、中国広東省順徳料理広州料理では「禾虫」(広東語 ウォーチョン)の名で、生殖体を陳皮風味の卵蒸し[1]や炒め物などの料理にして食用にする。シャリシャリした食感があり、タンパク質脂肪が多く、アミノ酸バランスもよい[2]とされる。珠江デルタにある水田には多く生息しており、5~6月と8~9月の繁殖期に水田に水を入れると流れに乗って集める事ができるため、採り集めて出荷する[3]

参考文献[編集]

  1. ^ 2017年3月9日放送のNHK世界入りにくい居酒屋』「広州」では番禺区化竜鎮の食堂の例を「ゴカイされる茶碗蒸し」と名付けて紹介。[1]
  2. ^ 呉玉剛、龐存楓、温山鴻、李海雲、「疣吻沙蚕営養成分分析与評価」『水利漁業』2006年第3期、2006年
  3. ^ 花城出版社編、『広東特産風味指南』、花城出版社、1983年