アンリ・デュティユー

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アンリ・デュティユー
Henri Dutilleux
En compagnie d'Henri Dutilleux en participant au jury du Concours International de Composition Henri Dutilleux 2004.jpg
基本情報
生誕 1916年1月22日
フランスの旗 フランス共和国アンジェ
死没 2013年5月22日
フランスの旗 フランスパリ
職業 作曲家
活動期間 1943年 -
モーリス・ラヴェル
クロード・ドビュッシー

アンリ・デュティユー(Henri Dutilleux, 1916年1月22日 - 2013年5月22日)は、フランス作曲家フランス6人組よりも、やや若い世代で、20世紀後半から現代にかけてのフランスを代表する作曲家の一人。姓はデュティーユと表記されることも多い。

生涯[編集]

父方の曽祖父は画家のコンスタン・デュティユーで、ドラクロワの親友であり、コローのコレクターでもあった。コローの作品やバルビゾン派から影響を受けたフォンテーヌブローの森を主題とした風景画などの作品がある。アンリ・デュティユーは1999年、この曽祖父の作品および彼によるドラクロワのコレクションや手紙類を、ルーヴル美術館およびフランス国立図書館に寄付している。

母方の祖父も作曲家でジュリアン・コズルといい、ストラスブール音楽院の教授を務め、ガブリエル・フォーレと親交があり、またアルベール・ルーセルの教師でもあった。コズルの家系には、いとこにあたり数学者でコズル・コンプレックスを発表したジャン=ルイ・コズルがいる。

作風[編集]

ラヴェルドビュッシールーセルら、近代フランス音楽の伝統を受け継ぎつつも、メシアンブーレーズといった大家とは異なる路線を歩みながら独自の世界を切り拓いている。作品の数こそ多くはないが、それぞれの完成度は高く色彩感と抒情性にあふれている。三善晃にも大きな影響を与えている。

作品[編集]

交響曲[編集]

  • 交響曲第1番 (1950年)
    第1楽章のパッサカリアをはじめ、古典的な様式に基づきながらも、従来の調性にとらわれず主題の音程関係による「自由な無調性」を模索した作品。
  • 交響曲第2番「ル・ドゥーブル」 (1959年)
    大管弦楽の一部の首席奏者たちが小編成の室内楽として扱われ、二重の編成が対比される。

管弦楽曲[編集]

協奏曲[編集]

室内楽曲[編集]

器楽曲[編集]

  • ピアノソナタ Sonate pour piano (1947年) (妻のジュヌヴィエーヴ・ジョワにより初演。Wikipedia Commonsに音源あり)
  • SACHERの名による3つのストロフ Trois Strophes sur le nom de SACHER pour violincelle solo (1976年)
    パウル・ザッハーの70回目の誕生日を祝い、ロストロポーヴィチブーレーズベリオなど12人の作曲家に独奏チェロの作品を依頼した。
  • 3つの前奏曲 Preludes pour piano (1988年)
    • 暗がりと静寂から D'ombre et de silence
    • 1つの和音で Sur un même accord
    • 対比の戯れ Le jeu des contraires

声楽曲[編集]

  • ジャン・カスーの2つのソネット(1954年)

外部リンク[編集]