アンドリュー・小路

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
アンドリュー・コージ
Andrew Koji
本名 Andrew Julian Hiroaki Koji
生年月日 (1987-11-10) 1987年11月10日（36歳）
出生地 イングランドの旗 イングランド
サリー州 エプソム
国籍 イギリスの旗 イギリス
身長 181cm[1]
職業 俳優
武道家
映画製作者
活動期間 2006年 -
主な作品
映画
『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』
『ブレット・トレイン』
テレビドラマ
『ウォリアー』
テンプレートを表示

アンドリュー・小路（Andrew Koji, 本名：Andrew Julian Hiroaki Koji, 1987年11月10日 - ）[2] は、イギリスの俳優、武道家、映画製作者。ブルース・リー原案、Cinemax（後のHBO Max）のテレビドラマシリーズ『ウォリアー』（2019年）のア・サーム役でブレイク。その後、『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』（2021年）の嵐影富三郎/ストームシャドー役、『ブレット・トレイン』（2022年）の木村雄一/ファーザー役を演じた。

アンドリュー・コージや小路アンドリューと表記されることもある。

来歴[編集]

1987年にイングランド・サリー州エプソムにて生まれる[3]。父親は日本人、母親はイングランド人[4]。10代の頃からエキストラとして活動を始め、ショートフィルムの制作に携わる。18歳のときにタイに渡り、同国の映画業界で小さな仕事をいくつかこなす[5]。その後、日本の映画業界で数年間活動し、帰国後はロンドンのアクターズ・テンプル・スタジオで訓練を積むうちに、演劇やテレビの仕事を得るようになる[6]。

19歳で大学を中退し、演技とマーシャルアーツに集中するようになる。20代にはテコンドーを学び、シャオリン・テンプル UKで少林拳の訓練を受ける[3]。映画の脚本と製作を手掛ける一方で、スタントダブルとしても活躍するようになり、『ワイルド・スピード EURO MISSION』に出演した[3]。また、ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーの一員として、リージェンツ・パーク・オープンシアター、ハムステッド・シアター、ロイヤルコート、チャリング・クロス、オーバルハウスなどで公演を行った[7]。

2017年、テレビ出演の少なさに落胆して転職を考えるも、エージェントと母親に説得され、Cinemaxのテレビドラマシリーズ『ウォリアー』のオーディションテープを提出し、主役のア・サーム役に抜擢される[8][9]。

ブルース・リーの独創的なアイデアに基づいて、映画製作者のジャスティン・リンがプロデュースした『ウォリアー』は、1870年代後半に、姉を探して中国からアメリカに渡った武道の天才ア・サームを中心に、サンフランシスコで起こった堂闘（英語版）を描いている[10]。シーズン1は2019年4月に、シーズン2は2020年10月に、シーズン3は2023年6月に公開された[11]。

2021年の映画『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』ではストームシャドーを[12]、デヴィッド・リーチ監督による2022年の映画『ブレット・トレイン』では木村雄一を演じた[13]。モーリッツ・モール監督によるアクション・ファンタジー映画『Boy Kills World』にも出演し[14]、Netflixシリーズ『Black Doves』[15]にも参加する。

主な出演作品[編集]

映画[編集]

公開年 邦題
原題 		役名 備考
2006 Project One Soldier ショートフィルム
2007 FB: Fighting Beat Kali
2009 20th Century Boys 2: The Last Hope Thai Gangster
2011 The Missing Day Huan
2011 Mercutio's Dreaming: The Killing of a Chinese Actor Lawrence Yang ショートフィルム
2011 Gorjilla (Gojira) Suit Yoshi ショートフィルム
2013 ワイルド・スピード EURO MISSION
Fast & Furious 6 		覆面警察、サン・カンのスタントダブル クレジットなし
2013 Scrutiny Stefan Aire
2013 Above the Waist Ken ショートフィルム;ライター兼プロデューサー
2013 A Situation Yuji
2014 Way of the Warrior Goro ショートフィルム
2014 Hollow Swordman ショートフィルム
2014 Chameleon Guard Kuro ショートフィルム
2015 Backwater Justin Lau ショートフィルム
2015 Luck Rai
2015 Deep Pan Fury Katashi Kimoto
2016 Hall of Mirrors Basil ショートフィルム;ライター兼プロデューサー
2017 Trendy Estate Agent 1
2019 Sandwich Michael ショートフィルム
2021 G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ
Snake Eyes 		嵐影富三郎 / ストームシャドー
2021 Cake Bomb August ショートフィルム
2022 The Como Connection August ショートフィルム
2022 ブレット・トレイン
Bullet Train 		木村雄一 / ファーザー
2022 Sandwich 2: Machete to Wasabi Michael ショートフィルム; ポストプロダクション
2023 Seneca – On the Creation of Earthquakes Felix
2023 Boy Kills World Basho ポストプロダクション
TBA Hubris Alfie ショートフィルム; ポストプロダクション

ドラマ[編集]

放映年 邦題
原題		 役名 備考
2012 Narrow Escapes 第二次世界大戦の兵士
2012 Seconds from Disaster ATC Officer-JAL 123
2013 THE WRONG MANS/間違えられた男たち
The Wrong Mans 		ジェイソン
2014 Film Lab Presents Sam
2015 Acquitted Chen Liang
2010-15 Casualty Keong Murong / Haro Reid
2016 コール・ザ・ミッドワイフ ～ロンドン助産婦物語～
Call the Midwife 		ベニー・スー
2017 Jade Dragon Mikey
2017 Finding Akira James
2018 THE INNOCENTS/イノセンツ
The Innocents 		アンドリュー
2019 アメリカン・ゴッズ
American Gods 		CEO
2019- ウォリアー
Warrior 		ア・サーム 主役
2019 ピーキー・ブラインダーズ
Peaky Blinders 		ブリリアント・チャン

舞台[編集]

年 原題 役名 備考
Star Wars Stage Show ジェダイ Weird and Wonderful
リチャード三世
Richard III 		リチャード三世 The Actors Temple
欲望という名の電車
A Streetcar Named Desire 		スタンリー・コワルスキー The Actors Temple
2013 The Fu Manchu Complex ペトリー博士 Moongate Productions/ Mark Cartwright Productions
2013 The Arrest of Ai Weiwei 警官/兵士 Hampstead Theatre
The Forgotten of the Forgotten Guo Radar Festival
Hidden Jason/ Various other roles Royal Court Theatre
2016 In the Bar of a Tokyo Hotel The Barman Charing Cross Theatre
2016 Shangri-La Karma Yellow Earth
2017 Snow in Midsummer Fang RSC
2017 二都物語
A Tale of Two Cities 		Jacques Regents Park Open Air Theatre

出典[編集]

  1. ^ “Andrew Koji » Eamonn Bedford Agency” (英語). 2019年10月28日閲覧。
  2. ^ @kojiandrew (2015年11月10日). "Unexpected birthday cake from Dad!". Instagramより2015年11月10日閲覧。
  3. ^ a b c “Andrew Koji”. Martial Arts & Action Entertainment (2019年3月2日). 2019年8月5日閲覧。
  4. ^ “'Warrior's star isn't the next Bruce Lee, he's the first Andrew Koji”. 2022年5月25日閲覧。
  5. ^ “Andrew Koji Talks Cinemax's New Martial Arts Series WARRIOR”. ScreenAnarchy (2019年4月2日). 2019年10月28日閲覧。
  6. ^ Tau, Timothy (2019年4月2日). “Andrew Koji Talks Cinemax's New Martial Arts Series WARRIOR”. ScreenAnarchy. 2019年4月27日閲覧。
  7. ^ “Andrew Koji Biography”. IMDb. 2019年10月28日閲覧。
  8. ^ “Warrior Star Andrew Koji on Nearly Giving Up on Acting, Larger Than Life Fight Scenes, and More” (英語). TV Shows. 2019年10月28日閲覧。
  9. ^ Andreeva, Nellie (2017年10月11日). “'Warrior': Cinemax Sets Cast & Director For Bruce Lee-Inspired Martial Arts Series” (英語). Deadline. https://deadline.com/2017/10/warrior-cinemax-cast-director-bruce-lee-inspired-martial-arts-series-1202185298/ 2019年4月27日閲覧。 
  10. ^ Hale, Mike (2019年4月2日). “Review: 'Warrior,' Pitched by Bruce Lee and Made by Cinemax”. New York Times. 2019年8月5日閲覧。
  11. ^ Andreeva, Nellie (2019年4月24日). “'Warrior' Renewed For Season 2 By Cinemax”. Deadline. https://deadline.com/2019/04/warrior-renewed-season-2-cinemax-tong-wars-drama-series-bruce-lee-justin-lin-1202600027/ 2019年4月27日閲覧。 
  12. ^ Gonzalez, Umberto (2019年8月23日). “'Snake Eyes': Andrew Koji to Play Storm Shadow in 'GI Joe' Movie Spinoff (Exclusive)”. The Wrap. 2019年8月23日閲覧。
  13. ^ “'Snake Eyes's Andrew Koji Joins Brad Pitt in Sony's 'Bullet Train'” (2020年9月15日). 2022年5月25日閲覧。
  14. ^ Kroll, Justin (2022年1月10日). “Andrew Koji Joins Bill Skarsgard And Samara Weaving In ‘Boy Kills World’”. Deadline Hollywood. 2022年5月25日閲覧。
  15. ^ Hibbs, James (2023年10月25日). “Happy Valley's Sarah Lancashire joins Keira Knightley in Black Doves”. Radio Times. 2023年10月26日閲覧。

外部リンク[編集]

「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=アンドリュー・小路&oldid=99935753」から取得