アングリカン・コミュニオン
アングリカン・コミュニオン(英語: Anglican Communion)は、カンタベリー大主教座とのフル・コミュニオン関係にあり、カンタベリー大主教座の重要性を認める諸教会によって構成された聖公会の諸教会の集まり[1]。
概要[編集]
英国植民地時代の教会が最初に独立した管区になった1850年代以降に使われるようになった用語である[2]。組織形態が作り始められたのは1867年のランベス会議以降のことである[2]。
英国国教会・カンタベリー大主教座との関係から「アングリカン」との名があるが、スペイン改革監督教会などの、英国国教会に直接の由来を持たない幾つかの教会もコミュニオンに加わっている[2]。
アングリカン・コミュニオンの教会[編集]
ヨーロッパ[編集]
ヨーロッパのその他の聖公会教会・集会は、ほぼイングランド聖公会カンタベリー管区ヨーロッパ教区の監督下になる:
- スペイン改革監督教会(Spanish Reformed Episcopal Church)
- ルシタニア・カトリック使徒福音教会(Lusitanian Catholic Apostolic Evangelical Church、在ポルトガル)
アメリカ州[編集]
- カナダ聖公会(Anglican Church of Canada )
- 米国聖公会
- メキシコ聖公会(Anglican Church of Mexico )
- 西インド諸島聖公会(Church in the Province of the West Indies)
- 南アメリカ聖公会
- ブラジル聖公会(Igreja Episcopal Anglicana do Brasil)
アジア[編集]
- 日本聖公会
- 香港聖公会
- 大韓聖公会
- 台湾聖公会
- フィリピン聖公会
- 東南アジア聖公会(クチン教区、サバ教区、シンガポール教区、西マレーシア教区)
- ミャンマー聖公会 (Church of the Province of Myanmar)
- 北インド教会
- 南インド教会
- 印度洋聖公会 (Church of the Province of the Indian Ocean)
- パキスタン教会 (Church of Pakistan)
- バングラデシュ聖公会 (Church of Bangladesh)
- セイロン聖公会 (Church of Ceylon)
- エルサレム・中東聖公会
アフリカ[編集]
- 南スーダン聖公会 (Episcopal Church of South Sudan)
- ケニア聖公会
- ナイジリア聖公会(Church of Nigeria)
- タンザニア聖公会
- ルワンダ聖公会
- ウガンダ聖公会
- ザイール聖公会
- ブルンディ聖公会
- 中央アフリカ聖公会
- 西アフリカ聖公会
- 南部アフリカ聖公会(Anglican Church of Southern Africa)
オセアニア[編集]
- アオテアロア・ニュージーランド・ポリネシア聖公会 (Anglican Church in Aotearoa, New Zealand, and Polynesia)
- オーストレイリア聖公会 (Anglican Church of Australia)
- パプアニューギニア聖公会 (Anglican Church of Papua New Guinea)
- メラネシア教会 (Church of the Province of Melanesia)
聖堂等[編集]
脚注[編集]
- ^ Anglicans Online | Anglican Communion Membership (英語)
- ^ a b c マーク・チャップマン (著), 岩城聰・監訳 (翻訳)『聖公会物語 ー英国国教会から世界へー』17頁、かんよう出版 (2013/10/5) ISBN 9784906902200
関連項目[編集]
- コミュニオン
- 正教会
- カトリック教会
- プロテスタント
- カンタベリー大主教
- 全聖公会中央協議会 ACC
- 聖公会祈祷書
- ユトレヒト同盟
- 復古カトリック教会
- ポルヴォー・コミュニオン - ヨーロッパにおける福音ルター教とのコミュニオン
- 聖ジョージ
- カンタベリー十字