アルファ (ゲーム)

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アルファ[1]
ジャンル アドベンチャーゲーム
対応機種 PC-8801シリーズ
PC-9801シリーズ
X1turboシリーズ
FM-7シリーズ
開発元 スクウェア
発売元 スクウェア
音楽 植松伸夫
人数 1人
メディア [PC-8801] 5'FD
[PC-9801] 5/3.5'FD
[X1turbo] 5'FD
[FM-7] 5/3.5'FD
発売日 1986年7月8日
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アルファ』(ALPHA)とは、1986年スクウェア(現スクウェア・エニックス)が開発、発売したコンピュータゲーム。『ザ・デストラップ』、『ウィル デス・トラップII』に続く同社のアドベンチャーゲームの第3作目。

発売当時のアドベンチャーゲームは1枚絵のものが数多くあったが、その中にあって本作はアニメーションを用いる[1]ことで、他社の同ジャンルとの差別化を図っている。

概要[編集]

キーボードから指示を直接入力する、コマンド入力方式のアドベンチャーゲームである。プレイヤーはゲームの主人公であるクリスに対して指示を与えて行動させることで、物語を進めていく。

ストーリー[編集]

人類は21世紀が終わらないうちに太陽系の惑星を探査し尽くしてしまい、太陽系外の惑星へ開発の目を向けた。その惑星の名はエリダヌス座イプシロン系アルファ。しかし目的地までの距離は10.7光年と果てし無く遠い。人工冬眠装置なども未だ確立しておらず、目的地までには数百年の歳月が必要とされた。そこで人類は巨大な居住区を設けた恒星間航行用宇宙船「ダイダロス」を作り、ひとつの社会を形成し、自給自足の生活を営みながら、何世代にも渡って目的地までたどり着こうと考えた。 西暦2101年、人類の夢をのせた宇宙船「ダイダロス」は何万人もの人間を乗せ太陽系をたった。

そして時は流れ---最早地球を旅立った頃の人間は一人も生きてはいない。宇宙と船内しか知らない人類は、地球を旅立った時に持っていた夢や希望を語る人間は誰一人としていなく、ただ毎日を怠惰に生きている、そんな人間ばかりになってしまった。

そんな中、船内の丘にたたずむ一人の少女がいた。彼女の名前はクリス。しかしそれ以外の記憶は全て失っていた。 ・・・突然、彼女の目の前の居住区で大爆発が発生する。「ダイダロス」船内で革命が始まったのだ!事件に巻き込まれてしまったクリスはダイダロス中枢部で意外なものを目にすることになる[1]

システム[編集]

コマンドを入力してクリスに指示を与える。この時のコマンドの入力例としては、

「ミル マエ」
「ハナス オトコ」

など、「動詞」とその「対象」をスペースを入れて入力する。この時「動詞」と「対象」は逆でも構わない(「マエ ミル」といった感じ)。移動するときは単に「マエ」や「ヒダリ」と方向だけ入力すればよい。

また任意の場所でセーブ及びロードすることができる。

画面左右には常にダイダロスの二面図が表示されており、自分のいる場所がドットで示されている。攻略に必須の情報というわけではなく、演出的なものである。

特徴[編集]

この当時のパソコンゲームは現在のそれと違って、難易度が比較的高めなものが多かった。本ゲームにおいてもその傾向は強く、入手したアイテムを紛失すると二度と手に入れることができないものもあり、その場合にはゲームを初めからやり直すしかない。また、重要なシーンではコマンドミスが許されず、キーボードの打ち間違いなどにも気を配らなければならない。なお、重要なシーンで失敗しても主人公のクリスが死んだりすることは無いが、それ以上進行できず、実質的にゲームオーバーとなることがある。またクリスは薄着の美少女であり、牢獄に捕らわれ全裸にされるといったサービスシーンもある[1]

BGMは後年著名となる植松伸夫が担当[1]。パッケージにはゲーム内で使用されているBGMのアレンジバージョンと主人公クリスのイメージ曲が録音されたソノシートが封入されていた。

隠れキャラクター[編集]

同社の前作である『WILL』と同様に、ほとんどのシーンにおいて、隠れキャラクターが存在する[1]。たとえば、人が倒れているシーンで「ケガ サワル」と入力すると「いててて」という文字が出現したり、リニアモーターカーで移動中に「マド ミル」と入力すると窓の外に忍者が出現するといった具合である。ゲームの進行上全く関係ないお遊び要素であり、これらの出現の有無で内容やエンディングが変化したりすることは無い。

開発スタッフ[編集]

  • プログラム
PC-8801版:須見昭芳、三枝旬、佐々木茂彦
PC-9801版:山本宏
FM-7版:杉谷成一、安達景太郎、森剛之
X1版:矢野栄二郎

バージョン[編集]

8801版[編集]

・全8801シリーズで動作する様に作成され、FM音源の無い8801と8801mkIIでは、純正FM音源ボード(PC-8801-11)を増設することでSR以降と同じFM音源のサウンドが楽しめる。

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f 山下 (1987)

参考文献[編集]

  • 山下章、1987、『チャレンジ!!パソコン AVG & RPG II』1987年10月20日の改装小型版(オリジナルは1987年1月)、 電波新聞社 - ソフトの諸元、ストーリーについて。スタッフについて(いのまたむつみの起用については触れられておらず)。

外部リンク[編集]