アドベンチャーゲームノベル

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アドベンチャーゲームノベル創土社が刊行するゲームブックのレーベル。

概要[編集]

日本におけるゲームブックブームが終息してから約10年を経た2001年から展開しているレーベル。

東京創元社二見書房の旧作の復刊や、完全新作の出版を行っている。構想のみに終わった旧作の続編製作も予告されているが、2013年現在、まだ実現例はない。

作品[編集]

チョコレートナイト
著 : 鈴木直人 / 絵 : 如月あき / 項目数 : 500 / 2001年 ISBN 4-7893-0112-5
さる姫君が、父の病を治す薬と引き換えにコーシュマル城の魔法使いから結婚を迫られていた。姫を救うために立ち上がったのは、直立した猫のような外見の小人「ファジィ族」の勇者ポポレイポラだった。
レーベル第1作。長らくゲームブック作家としての消息を絶っていた鈴木直人の約10年ぶりの新作でもある。主人公のポポレイポラはスーパーアドベンチャーゲームパンタクル2』の登場人物であり、本作はいわゆるスピンオフ作品に当たる。
能力値やサイコロを用いた判定などはなく、記号をメモしていくだけで進行する簡素な造りになっている。
パンタクル1.01
著 : 鈴木直人 / 絵 : 虎井安夫 / 項目数 : 500 / 2002年 ISBN 4-7893-0114-1
1989年に東京創元社から出版された作品の改訂版。魔道士メスロンの活躍を描く。
展覧会の絵
著 : 森山安雄 / 絵 : 伊東弥生 / 項目数 : 531 / 2002年 ISBN 4-7893-0118-4
モデスト・ムソルグスキーの楽曲『展覧会の絵』をもとにしたゲームブック。1987年に東京創元社から出版された作品の再刊。
送り雛は瑠璃色の
著 : 思緒雄二 / 絵 : 高橋正輝 / 項目数 : 270+50 / 2003年 ISBN 4-7893-0119-2
1990年に社会思想社から出版された作品の改訂版。『送り雛は瑠璃色の』と『夢草枕、歌枕』の2編を収録している。
流し雛和歌などの日本古来の文化要素を盛り込んだ作品。キャラクターの成長などはなく、ゲーム性より文学性に重点が置かれている。
竜の血を継ぐもの
著 : 中河竜都 / 絵 : 高橋正輝 / 項目数 : 440 / 2004年 ISBN 4-7893-0134-6
孤児院とは名ばかりの奴隷市場から逃げ出し、冒険者となったレイラ・ヴィーク。彼女の心残りは、ともに逃げようと誓った少年エリック・カーンとはぐれたきりになってしまったこと。誰よりも勇敢だったエリックは、その優秀さから「竜の血を引く」と噂されていた……。旅の中でローレンシア王国を訪れたレイラは、イアン王子が行方不明となったという触れ書きを目にする。王子の顔は、エリックにそっくりだった。
双方向型である本作は、一度倒した敵は再戦時には強さが2倍になり、その次には3倍になるという処理を行う。
公式にはコメントされていないが、1987年に東京創元社から刊行された古川尚美によるゲームブック『ドラゴンバスター』のリメイク作品である。物語や登場人物はまったく別のものだが、項目の構成や劇中の謎かけなどはほぼそのままである。
魔人竜生誕
著 : 松友健 / 絵 : MORBIDANCE GRAPHIX(本文)、上田宏志(表紙) / 項目数 : 615 / 2006年 ISBN 4-7893-0150-8
創土社ゲームノベルコンテスト第1回大賞受賞作。邪神を滅ぼす戦士として選ばれた青年の闘いを描く。
夢幻の双刃
著 : 松友健 / 絵 : 笛吹りな / 項目数 : 435 / 2009年 ISBN 978-4-7893-0161-9
耕治と徹也、幼馴染の少年2人が、世を蝕む邪神との戦いに巻き込まれた。共通の敵を相手にしながらも袂を分かった2人。彼らの道が再び交わる日は来るのか。
『魔人竜生誕』と世界観を同じくする、松友の第2作。2人の主人公を交互に操作していく形式であり、双方における選択によって結末は何種類にも分岐する。
ドラキュラ城の血闘 (Dracula's Castle)
著 : ハービー・ブレナン / 訳 : 高橋聡、フーゴ・ハル / 絵 : フーゴ・ハル / 項目数 : 178+137 / 2010年 ISBN 978-4-7988-0149-0
時に1912年。「杭を打ちこむだけの簡単な作業」という求人広告に釣られた主人公は、トランシルバニアまで連れてこられ、吸血鬼ドラキュラ退治のメンバーに組み入れられてしまう。
1つの舞台で繰り広げられる攻防戦を2つの視点から描いた作品。最初は人間としてドラキュラ城を探索するが、血を吸われてしまうと自らも吸血鬼となり、かつての仲間を狩り立てる側に回る。そして浄化された場合はまた人間に戻り……と両陣営を行き来することになる。
同著者による『グレイルクエスト』の番外編的な位置づけにある。1989年には二見書房から日本語訳が出版されていたが、『グレイルクエスト』完結後から2年ほど間が空いたため、同シリーズの日本人ファンの間でも知名度が低かった[1]
本来は「ニュー・クラシック・ホラー」という全2巻シリーズの第1巻にあたるが、第2巻『フランケンシュタインの呪い』の翻訳出版予定はない。かつて二見書房も翻訳権を取得したものの、内容が面白くなかったために刊行を取りやめたと言われる[2]

ソーサリー[編集]

1985年に東京創元社から翻訳出版されたイギリス製ゲームブックを新訳で再刊。全4巻。

いずれも、著:スティーブ・ジャクソン / 絵:ジョン・ブランシュ / 訳:浅羽莢子

  1. シャムタンティの丘を越えて (The Shamutanti Hills)
    項目数 : 456 / 2003年 ISBN 4-7893-0130-3
  2. 魔の罠の都 (Kharé - Cityport of Traps)
    項目数 : 511 / 2003年 ISBN 4-7893-0131-1
  3. 七匹の大蛇 (The Seven Serpents)
    項目数 : 498 / 2004年 ISBN 4-7893-0132-X
  4. 諸王の冠 (The Crown of Kings)
    項目数 : 800 / 2005年 ISBN 4-7893-0133-8

グレイルクエスト[編集]

1985年に二見書房から翻訳出版されたアイルランド製ゲームブックの再刊。2巻以降は新訳になっている。全8巻。

いずれも、著:ハービー・ブレナン / 絵・訳監修:フーゴ・ハル

  1. 暗黒城の魔術師 (The Castle of Darkness)
    訳 : 真崎義博 / 項目数 : 159 / 2004年 ISBN 4-7893-0141-9
  2. トラゴンの洞窟 (The Den of Dragons)
    訳 : 日向禅 / 項目数 : 173 / 2006年 ISBN 4-7893-0142-7
  3. 魔界の地下迷宮 (The Gate Way of Doom)
    訳 : 日向禅 / 項目数 : 201 / 2008年 ISBN 4-7893-0143-5
  4. 七つの奇怪群島 (Voyage of Terror)
    訳 : 日向禅 / 項目数 : 203 / 2011年 ISBN 978-4-7988-0144-5
  5. 魔獣王国の秘剣 (Kingdom of Horror)
    訳 : 日向禅 / 項目数 : 250 / 2012年 ISBN 978-4-7988-0145-2

ドルアーガの塔[編集]

1986年に東京創元社から出版された、ナムコのコンピュータゲーム『ドルアーガの塔』を原作とするゲームブックの改訂版。全3巻。

いずれも、著:鈴木直人 / 絵:虎井安夫

  1. 悪魔に魅せられし者
    項目数 : 500 / 2007年 ISBN 978-4-7893-0151-0
  2. 魔宮の勇者たち
    項目数 : 500 / 2008年 ISBN 978-4-7893-0152-7
  3. 魔界の滅亡
    項目数 : 790 / 2013年 ISBN 978-4-7988-0153-7

剣社通信[編集]

『パンタクル1.01』より各巻に付属する、折り込み情報紙。

作者対談、読者コーナー「剣歯虎の酒場」、イラストコーナー「剣画廊」、オリジナル迷路ゲーム「ラビリンストーリー」などを収録している。

2011年以降の作品には付属しない。

脚注[編集]

  1. ^ 『ドラキュラ城の血闘』付属「剣社通信」Volume.16
  2. ^ 『魔界の地下迷宮』付属「剣社通信」Volume.14