アシュリー・トリートメント

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アシュリー XAshley X
生誕 1997年
シアトル
別名 Pillow Angel
職業 N/A
配偶者 無し
子供 無し
匿名

アシュリー・トリートメントAshley Treatment、アシュリー療法)は、原因不明の脳症による発達障害を持つ1997年生まれ、シアトル在住の児童アシュリー XAshley X)」に対して実行された医療処置。 当事者の精神、身体が生涯的に乳幼児レベルであると診断されたことを基に、当事者の健康状態、人生の質(QOL)を維持するため、及び介護を行う両親の負担軽減のために、エストロゲン療法による成長減衰(Growth attenuation)、子宮摘出、乳房芽(breast bud)切除、虫垂切除術盲腸切除が行われる[1]

目的[編集]

  • 子宮摘出:
    • 生理痛を無くすため
    • 生理による出血を無くすため
  • 乳房芽切除
    • 乳房の発達による不快を無くすため
    • 繊維嚢胞の成長を止める
    • 体重増による褥瘡を予防


年表[編集]

  • 1997年、アシュリーは、原因不明の脳症("static encephalopathy")を持って誕生。呼吸、覚醒、睡眠は自律。環境に注意を向ける、環境に反応する、音楽を楽しむ(アンドレア・ボチェッリを好む)ことを行う。 自分で座る、物を持つ、歩く、話すことはできない。食事は経管栄養。 [2]
  • 2004年7月(6歳)、思春期を迎えることを考慮し、子宮摘出、乳房芽切除、虫垂切除術を、「シアトル子ども病院・地域医療センター(Children's Hospital and Regional Medical Center)」において受ける。
  • 2004年8月、エストロゲンによる成長抑制(身長抑制)療法開始。投与量一日400グラム、使用された皮膚パッチは3日毎に交換。3ヶ月毎に身長、体重、骨年齢、女性ホルモンの状態などを測定。
  • 2006年10月、医学雑誌『Archives of Pediatrics & Adolescent Medicine』で扱われる
  • 2006年12月、成長板の活動停止を進めるために行われていた、皮膚パッチを使用したエストロゲン療法を終了
  • 2007年1月、両親が匿名でブログ開始[2]
  • 病院は手術は裁判後に行われるべきだったと発表[3]
  • 2008年3月、アシュリーの両親はCNN Health 記事において初めてインタビューを受け[4]、アシュリーに対する医療処置は適切であったとする考えを発表。 アシュリーは生理による不快感、生理痛は一切経験することが無く、胸部は乳房の発育は無い。 身長は135cm、体重29kgで成人に達しており、将来的にそれぞれ20-40%の減少が見込まれる[5]
  • 2009年6月、小児内分泌学者、生命倫理学者は、「エストロゲン療法による成長減衰は安全で、歩行不能児童の生活の質(QOL)向上に有効[6]。」と発表

関連項目[編集]

参照[編集]

  1. ^ A slide summary of the "Ashley Treatment"”. 2008年5月13日時点のオリジナル[リンク切れ]よりアーカイブ。2008年5月6日閲覧。
  2. ^ a b The "Ashley Treatment"”. 2012年7月15日閲覧。
  3. ^ Disability Studies at the University of Idaho: The "Ashley Treatment" is ruled illegal
  4. ^ http://www.cnn.com/2008/HEALTH/conditions/03/12/pillow.QA/index.html 'Pillow angel' parents answer CNN's questions, CNN, 2008-03-12
  5. ^ Burkholder, Amy Disabled girl's parents defend growth-stunting treatment, CNN, retrieved 2008-03-12
  6. ^ http://pediatrics.aappublications.org/cgi/content/full/123/6/1556 Growth-Attenuation Therapy: Principles for Practice, 2009-06, PEDIATRICS
  • 『アシュリー事件 メディカル・コントロールと新・優生思想の時代』2011年、児玉真美、生活書院
  • "Attenuating growth in children with profound developmental disability: a new approach to an old dilemma." 2006 Oct;160(10):1013-7. Gunther DF, Diekema DS.

外部リンク[編集]