わが生涯は火の如く

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わが生涯は火の如く
橋幸夫シングル
B面 故郷の花はいつでも紅い
リリース
ジャンル 歌謡曲
時間
レーベル ビクター(VS-521)
作詞・作曲 佐伯孝夫(作詞)
吉田正(作曲)
橋幸夫 シングル 年表
南海の美少年
(1961年5月5日)
わが生涯は火の如く
沓掛時次郎
(1961年7月5日)
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「わが生涯は火の如く」は、1962年5月20日に ビクターより発売された橋幸夫の9枚目のシングル(VS-521)[1]。ニュー東映映画「わが生涯は火の如く」の主題歌となっている(後述)

概要[編集]

  • 1960年7月、橋は「潮来笠」でデビューしたが、その年、5枚のシングルをリリース。特に10月、11月、12月は新人では異例の3ヶ月連続の新譜リリースとなった。
  • 1961年もこの傾向は変わらず、この年のシングルリリースは11枚に達したが、特に5月は「若い素顔」(VS-497)「南海の美少年(天草四郎の唄)」(VS-506)と本楽曲「わが生涯は火の如く」と3曲のリリースとなった。
  • 作詞は佐伯孝夫、作曲は吉田正と橋の両恩師による制作で、デビュー以来変わっていない。
  • 楽曲は、映画に合わせて消防士の心意気を、重厚感のある音楽に乗せて歌いあげ、B面の「故郷の花はいつでも紅い」とは「違うタイプの2曲の組み合わせ」[2]となっている。消防関係者には、その後もよく歌われた楽曲となった。
  • c/wの「故郷の花はいつでも紅い」も、佐伯、吉田の作品で、TBSラジオにて放送された三菱重工提供「田園ソング」。ラジオから流れるメロディーは、当時の若い世代の思い出曲となっている。歌詞の「淋しゅてならず」について、橋は、「佐伯先生の美学なんでしょうね。意図的に新しい言葉と古い言葉を混ぜる」としている[3]
  • 1961年に年間で8万枚を売り上げ、ビクターの年間ヒット賞を受賞した[4]

収録曲[編集]

  1. わが生涯は火の如く
    作詞: 佐伯孝夫、作・編曲:吉田正
  2. 故郷の花はいつでも紅い
    作詞: 佐伯孝夫、作・編曲:吉田正

収録アルバム[編集]

  • 初期のLP盤には収録されているが、近年のCDでのベスト盤への収録はない。
    記念アルバム『歌の架け橋~橋幸夫45周年記念~』(2005年12月16日) VICL-60641~2 DISC-1
    他にCD-BOXでは『橋幸夫大全集』(1993年9月20日発売)DISC-1に収録されている。

関連項目・映画「わが生涯は火の如く」[編集]

  • 本楽曲は、橋は出演しないが、ニュー東映映画「わが生涯は火の如く」主題歌となっている。楽曲は映画公開の3週間前にリリースされている。
  • 映画は1961年6月9日公開で、上映時間は90分

出典[編集]

  1. ^ 「シングルレコード・ディスコグラフィティ」橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 168-209頁参照
  2. ^ 橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』ISBN 4-948735-16-7 ワイズ出版(東京)1993/6 25頁
  3. ^ 橋幸夫・小野善太郎共著『橋幸夫歌謡魂』前掲 26頁
  4. ^ 週刊サンケイ』1962年2月12日号(田家秀樹『読むJ‐POP―1945‐1999私的全史 あの時を忘れない』徳間書店、1999年、59-60頁。ISBN 4-19-861057-6