はやて×ブレード

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はやて×ブレード
ジャンル 学園漫画剣劇
漫画:はやて×ブレード
作者 林家志弦
出版社 メディアワークス
集英社
掲載誌 月刊コミック電撃大王
ウルトラジャンプ
レーベル 電撃コミックス
ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ
発表号 2004年1月号 - 2008年7月号
(月刊コミック電撃大王)
2008年9月号 - 2013年8月号
(ウルトラジャンプ)
巻数 全8巻(メディアワークス)
全18巻(集英社)
話数 全109話 + 番外編
漫画:はやて×ブレード2
作者 林家志弦
出版社 集英社
掲載誌 ウルトラジャンプ
レーベル ヤングジャンプ・コミックス・ウルトラ
発表号 2013年9月号 - 2017年12月号
巻数 既刊5巻(2017年11月現在)
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はやて×ブレード』(はやて クロス ブレード)は、林家志弦による日本漫画作品。『月刊コミック電撃大王』(メディアワークス2004年1月号から2008年7月号まで連載。以降は掲載誌を『ウルトラジャンプ』(集英社)へと移し、同誌の2008年9月号から2013年8月号まで連載された。

ここでは『ウルトラジャンプ』(集英社)2013年9月号から2017年12月号まで連載されていた、続編の『はやて×ブレード2』(はやて クロス ブレード ニャーン)についても扱う。

概要[編集]

「剣技特待生」という特殊な制度を持つ架空の女子校「天地学園」を舞台に、剣に青春を賭けた少女達の日々をコミカルに、時にシリアスも織り交ぜながら描いた作品。公式サイトや単行本の帯で多用されるキャッチコピーは「女だらけの剣劇(チャンバラ)コメディ」と「攻めるも乙女、受けるも乙女」。林家志弦の作品の特徴であるコミカルな百合描写は本作でも多用されており、「刃友」と呼ばれるパートナー制度と「星奪り」と呼ばれる試合を通して、少女たちの様々な関係が描かれている。

当初は『月刊コミック電撃大王』(メディアワークス)にて連載されていたが、諸般の事情により集英社発行の『ウルトラジャンプ』へと移籍。単行本はメディアワークスより第8巻まで刊行、掲載誌移籍後は集英社より描き下ろしや絵・台詞等の一部修正を加えた新装版が第8巻まで刊行された上で、第9巻以後も同様に継続して刊行されている。また、ウルトラジャンプ連載分の話数が雑誌掲載時にはリセットされ第1話からカウントされているが、単行本では電撃大王時代からの通し番号に直され、第50話(通算第100話)からは雑誌掲載分も統一されるようになった。

メディアミックス展開としては『月刊コミック電撃大王』2006年3月号にてミニドラマCDが付録として作成されたほか、2006年から2013年にかけて複数のドラマCDが発売されている。このほか、メディアワークス版の単行本6巻は通常とは異なるカバーのアニメイト限定版も発売された。

また、日本国外では台湾(発売:東立出版社、タイトル『星空學園』)や大韓民国(発売:鶴山文化社)において、翻訳されたコミックが発売されている。

ストーリー[編集]

はやて×ブレード[編集]

孤児院・「たんぽぽ園」出身の少女・黒鉄はやて。彼女はとある事情から、「天地学園」の「剣技特待生」(剣待生)に選ばれながらも怪我のリハビリのため通学出来ないでいた双子の姉・黒鉄ナギになりすまし、天地学園に剣待生として入学することになる。

無事に入学後、はやては寮で同室の吉備桃香から、剣待生は「刃友」と呼ばれるパートナーを作って「星奪り」と呼ばれる試合へ参加すべきであること、そしてその試合には賞金が出ることを教わるが、はやてはナギの身代わりとして平穏無事にやり過ごしたい考えており、星奪りに対しては関心を持てないでいた。

しかし、たんぽぽ園が多額の借金を抱えて借金取りから嫌がらせを受けているという事実を知ったはやては、借金返済のために星奪りへの参加を決意する。刃友を持っていない状態では星奪りに参加しても賞金が出ないと知ったはやては、剣の腕は立つものの刃友を作ろうとしない少女・無道綾那に目をつけ、刃友になってくれるよう頼み込む。しつこく付きまとうはやてを鬱陶しく思う綾那だったが、真剣に孤児院を思うはやての気持ちにほだされ、また、かつて大切な刃友を傷つけてしまった自身の過去に向き合うため、はやての刃友となり星奪りへの復帰を決意する。

はやてと綾那のペアは快進撃を続け、その中で友人と呼べる存在や倒すべき目標とも出会っていく。その様子を期待を持って見守る天地学園の生徒会長天地ひつぎ、そしてそんなひつぎを倒そうと策や研鑽を重ねていく生徒会の面々。はやてはナギの代わりではなく「はやて」として学園に馴染み、天地学園の中ではやてを中心とした輪が広がりつつあった。

はやて×ブレード2[編集]

年度が変わり、制服のデザインや星奪りの仕様に大幅な変更を加えた新体制で始まった天地学園。新たな剣待生たちも入学してきたが、その中に「黒組」を名乗る一団が居た。黒組の代表である風吹一[注釈 1]はひつぎへ向けて宣戦布告。ひつぎは彼女らの挑戦に応えるため、学園を「天空寮」と「大地寮」へと分け、寮対抗戦で勝利した方に学園の全権を渡すことを提案。こうして天地学園の覇権を賭けた「天地究極(アルティメット)星奪り合戦」が始まることとなる。

「究極闘士選抜試験」を経て、ついに寮対抗戦へと臨む「闘士[注釈 2]」たち。しかしそんな中、大地寮の寮長である一が家庭の事情で学園を去ることとなってしまう。ひつぎに対し、「決闘」ですらないごく個人的な非公式戦を申し込む一。ひつぎはこれに応えて一を打ち負かすと同時に、自身へと挑んでくる相手がことごとく自分ではなく、それぞれが抱えている事情や重圧にばかり目がいっているということに激怒。寮対抗戦を実質的に破棄してバトルロイヤル形式での試合を開催し、その試合で最後の一人になるか、天地・宮本組を落としたものに学園の全権を譲渡することを宣言する。

全てを賭けて最後の闘いへと臨み、力を出し切る剣待生たち。その試合の先には、いつもと変わらない剣の日々が続いていた。

登場人物[編集]

設定・用語[編集]

天地学園[編集]

本作の舞台となる中高一貫の巨大な女子校。天地の読みは「てんち」。天地ひつぎ(現生徒会長、兼学園長、兼学園理事)が中等部へ入学する際に設立した「剣技特待生」という独自の制度が最大の特徴。

剣技特待生
剣技(剣を使用していればそのスタイルは問われないため、純粋な剣術の他に、棒術格闘術呪術なども含む)に秀でた生徒たちに対し、所定の試験をクリアすることで与えられる資格。剣待生となった生徒には「星奪り」と呼ばれる試合への参加が認められ、これに勝利していくことで一定の賞金が与えられるほか、勝利して手に入れた星(ポイント)に応じてランクが上がり、最高位まで昇格したあかつきには学園の全権を賭けた「頂上戦」への挑戦権が与えられる。このことから賞金を目当てに戦う者、純粋に剣の道を極めよう・もしくは楽しもうと戦う者、学園の覇権を狙う者など、様々な目的を持った生徒たちが在籍している。
なお、第1話での黒鉄はやて編入時点では、星奪りに参加している剣待生は174組348名とされている。
ランク
剣待生は試合に勝利して得られる星に応じてランク分けがなされており、下から順にD、C、B、A、特A、Sとなっている。ランクが上に行くほど勝利して得られる賞金・褒賞金は上がるとされている。逆に敗北を重ねて星を全て失った場合は剣待生の資格を返上する(もしくは強制除名となる)か、一度限りの「リベンジ」を行使して賞金が出ない状態で剣待生を続けるかを選ぶこととなる[注釈 3]
最上位であるSランクに名を列ねる事ができる剣待生は2組4人のみ。Sとは生徒会(seitokai)のSであり、彼女らは剣待生であると同時に天地学園の生徒会メンバーとなってイベントの運営などに参加させられるようになる。生徒会メンバーは通常の剣待生とは違う白い制服を着用しているのが特徴。また、Sランカーは基本的に頂上戦以外の試合を許可されていない。頂上戦によってSランカーの降格が起きた場合は、特Aランクの上位2名が繰り上がりでSランクへと上がる。

星奪り[編集]

「ほしとり」。天地学園に所属する剣待生のみが参加できる特殊な試合。「刃友」と呼ばれるパートナーと二人一組のペアを組み、攻撃役の「天」と守備役の「地」という役割に分かれながら、同ランク帯の剣待生と戦うのが基本。

星奪りは不定期に鳴らされる鐘を合図に始められ、5回目の鐘が鳴るまで(開始合図の初回から3分毎に鳴らすので、即ち3×4=12分間)の間に決められた星奪りエリアへ移動し、指定の剣で対戦相手の「天」に付けられた「星」と呼ばれるセンサーに有効打を与えた側の勝利となる。なお、作中ではこれを「星を落とす(落とした)」と表現する。

「天」の「星」を落とせるのは「天」のみであり、「地」は「地」の持つ「影星」しか落とすことが出来ない。しかし「地」は有効打を打てないだけで攻撃や防御自体は可能であるため、「地」はいかに相手の「地」を早く落として「天」の戦いに加勢できるか、そして「天」は敵の「地」が加勢してくる前に敵の「天」を倒せるか、というのが試合の焦点となる。

なお、誰とも楔束できていない「単刃」と呼ばれる状態でも参加は出来るが、勝っても星や賞金は得られず、負ければ星を奪われるというデメリットしか無い。このため単刃者は星奪りの開催中は逃げたり隠れたりしていることが多い。

試合方式
通常は所定のエリア内で出会った相手との遭遇戦となる。「天」が相手の「天」の「星」を落とした場合のみ勝利であり、制限時間内にどちらの「天」も落ちていなかった場合は引き分けとなる。遭遇しただけの状態では交戦状態とは認められず、逃亡も可能。抜刀状態の剣が触れ合うと正式に対戦相手とみなされ、相手の変更ができなくなる。なお、星奪り終了の鐘が鳴る前に対戦を終了した場合は、さらに別の組と新規に対戦することも可能である。
乱奪り
事務局を通して複数の相手を事前に指名し、それらを一度に相手するという特殊な試合。申し込んだ側が規程時間内に指名相手全ての星を落とすことが勝利条件となっており、挑戦に成功すれば一気に複数試合分の勝ち星を得る事ができるが、失敗した場合は対戦した相手の人数分、つまり通常の倍の星を奪われる。
決闘
乱奪り同様に事前に申請して行う一対一の私闘。私闘であるためポイント0になっても「リベンジ」することは出来ない。賭ける星は5つ。決闘は生徒会立会いの下に行われる。5つの星はそれぞれ両肩・胴に2つずつと頭部に1つ。先に相手の星を全て打てば勝利となる。勝者は敗者に対して1つだけ要求を通すことができる(ただし、要求内容には生徒会の監査が入る)。
頂上戦
Sランカーのみが挑戦できる特殊な星奪り。剣待生の頂点を賭けた生徒会長(現在は天地・宮本組)との試合。勝てば生徒会長の座と学園の全権を手に入れられるが、敗者は全ての星を失い、勝者の要求を呑まなければならない。
通常、頂上戦は天地学園内にある特別競技棟の最上階「天上の間」にて行われ、立会い人として参加するSランカーの残り1組、特別観戦許可を得た特Aランカーの最上位2組、そして進行役の会長補佐(現在は帯刀洸)と進行補佐のジャッジ隊のみが閲覧を許され、それ以外の一般生徒には非公開となっている。
このほかに通常の星奪りと異なるのは、有効打点の扱い。通常は「星」と呼ばれるセンサー部分を打つことで勝利が決まるが、生徒会メンバーが着る白い制服はそれ自体が「星」であり、有効打撃をセンサーが感知すると制服全体が一般の生徒と同じ黒に変色する[注釈 4]
使用可能な武器
基本的には学園指定の片刃の直刀(殺傷性の無い試合用の模擬刀)が用いられる。Aランク以上の生徒にのみ武器の改造が認められており、学園内にある造型研究部が武器調整局を兼務してこれに当たっている。変形武器のほか、暗器などの隠し武器も事前にジャッジ隊へと申請してあれば使用が可能となっている。
ルール改定後は「使用武器の選択権」が用意されるようになり、旧ルールで用意されていた直刀に加え、ナイフ・槍・棒・トンファーといった複数の武器種の中から、自身の戦闘スタイルに合ったものを選択できるようになった。ただし、改造が許可されるのは引き続きAランク以上のみとなっている。

刃友[編集]

「しんゆう」。星奪りにおいてペアを組むパートナーのこと。刃友は「楔束届」(けっそくとどけ)を署名・捺印の上、事務局に提出し互いに「番戒」(つがい)と呼ばれる輪を交換して、相手の刀についた穴に通すことで成立する。

楔束には学年などの制限は無く、学年違いのペアも多く存在する。また解消・再結成も可能。楔束時に互いの持ち星が異なる場合は両者の持ち星を平均化し、そうして算出された星を元に再度ランクが決められる。解消する場合は持ち星を2人で等分することになる。

作中で無道綾那は黒い番戒(通常は白)をつけているが、これについては説明がない為詳細不明。

ドラマCD[編集]

  • はやて×ブレード DRAMA CD Vol.1 2006年3月24日発売
  • はやて×ブレード DRAMA CD Vol.2 2007年9月21日発売
  • はやて×ブレード DRAMA CD Vol.3 2008年5月21日発売

発売・販売元 : フロンティアワークス /販売協力:ジェネオン エンタテインメント

  • はやて×ブレード ウルトラドラマCD 「いちばん星! 絶叫つめあわせ!」 2010年12月22日発売
  • はやて×ブレード ウルトラドラマCD 「にばん星! 特訓つめあわせ!」 2011年1月26日発売
  • はやて×ブレード ウルトラドラマCD 「さんばん星! 漂流つめあわせ!」 2011年2月23日発売

発売・販売元 : フロンティアワークス /販売協力:ジェネオン・ユニバーサル・エンターテイメント

書誌情報[編集]

メディアワークス版[編集]

集英社版[編集]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 名前である「一」は、作中のセリフでは「はじめ」と平仮名で表記されている。
  2. ^ 天地究極星奪り合戦へと参加を志願した剣待生のこと。
  3. ^ Sランクに名を残した生徒のみ、この「リベンジ」を無制限に行えるようになる。しかしこの場合も他の剣待生と同様に、賞金は与えられない。
  4. ^ 後にこの仕様は通常の星奪りにも採用された。

出典[編集]

  1. ^ はやて×ブレード/1|林家 志弦|ヤングジャンプコミックスウルトラ|”. 2014年8月15日閲覧。
  2. ^ はやて×ブレード/2|林家 志弦|ヤングジャンプコミックスウルトラ|”. 2014年8月15日閲覧。
  3. ^ はやて×ブレード/3|林家 志弦|ヤングジャンプコミックスウルトラ|”. 2014年8月15日閲覧。
  4. ^ はやて×ブレード/4|林家 志弦|ヤングジャンプコミックスウルトラ|”. 2014年8月15日閲覧。
  5. ^ はやて×ブレード/5|林家 志弦|ヤングジャンプコミックスウルトラ|”. 2014年8月15日閲覧。
  6. ^ はやて×ブレード/6|林家 志弦|ヤングジャンプコミックスウルトラ|”. 2014年8月15日閲覧。
  7. ^ はやて×ブレード/7|林家 志弦|ヤングジャンプコミックスウルトラ|”. 2014年8月15日閲覧。
  8. ^ はやて×ブレード/8|林家 志弦|ヤングジャンプコミックスウルトラ|”. 2014年8月15日閲覧。
  9. ^ はやて×ブレード/9|林家 志弦|ヤングジャンプコミックスウルトラ|”. 2014年8月15日閲覧。
  10. ^ はやて×ブレード/10|林家 志弦|ヤングジャンプコミックスウルトラ|”. 2014年8月15日閲覧。
  11. ^ はやて×ブレード/11|林家 志弦|ヤングジャンプコミックスウルトラ|”. 2014年8月15日閲覧。
  12. ^ はやて×ブレード/12|林家 志弦|ヤングジャンプコミックスウルトラ|”. 2014年8月15日閲覧。
  13. ^ はやて×ブレード/13|林家 志弦|ヤングジャンプコミックスウルトラ|”. 2014年8月15日閲覧。
  14. ^ はやて×ブレード/14|林家 志弦|ヤングジャンプコミックスウルトラ|”. 2014年8月15日閲覧。
  15. ^ はやて×ブレード/15|林家 志弦|ヤングジャンプコミックスウルトラ|”. 2014年8月15日閲覧。
  16. ^ はやて×ブレード/16|林家 志弦|ヤングジャンプコミックスウルトラ|”. 2014年8月15日閲覧。
  17. ^ はやて×ブレード/17|林家 志弦|ヤングジャンプコミックスウルトラ|”. 2014年8月15日閲覧。
  18. ^ はやて×ブレード/18|林家 志弦|ヤングジャンプコミックスウルトラ|”. 2014年8月15日閲覧。
  19. ^ はやて×ブレード2/1|林家 志弦|ヤングジャンプコミックスウルトラ|”. 2014年8月20日閲覧。
  20. ^ はやて×ブレード2/2|林家 志弦|ヤングジャンプコミックスウルトラ|”. 2015年5月19日閲覧。
  21. ^ はやて×ブレード2/3|林家 志弦|ヤングジャンプコミックスウルトラ|”. 2015年10月19日閲覧。
  22. ^ はやて×ブレード2/4|林家 志弦|ヤングジャンプコミックスウルトラ|”. 2016年9月16日閲覧。
  23. ^ はやて×ブレード2/5|林家 志弦|ヤングジャンプコミックスウルトラ|”. 2016年9月16日閲覧。

外部リンク[編集]