はくちょう (宇高連絡船)

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はくちょうは、かつて三井造船が保有していたホバークラフトである。

主に日本国有鉄道(国鉄)四国総局宇高船舶管理部(宇高航路)で使用された。

概略[編集]

1968年(昭和43年)に就航した、日本初の商業用ホバークラフトMV-PP5型の1号船である。1号船ということもあり、実験船でもあった。

ガスタービンエンジン(1,050馬力)を1基搭載し、このエンジンで1基に浮上ファンと2基の推進用プロペラを動かして航行する。実験船であったため、就航後も三井造船が所有し、実験や展示に使用されていた。

1971年(昭和46年)、国鉄が山陽新幹線岡山駅開業と同時に宇高航路に高速船を投入し、新幹線と一体となった四国への高速輸送計画を立てると、高速船としてホバークラフトが採用される。ホバークラフトは三井造船のMV-PP5型の7号船(後に「かもめ」と名づけられる)をリースということになったが、契約時に同型の予備船1隻を必要に応じて借り受けることとなっており、はくちょうは国鉄予備船となる。以降、普段は三井造船玉野に常駐し、かもめの検査などの際は宇高航路に就航することになる。

1980年(昭和55年)4月、大型ホバークラフト(MV-PP5型の18号船)の「とびうお」が就航することになると契約終了となる。その後玉野海洋博物館で屋外展示されたが、1989年(平成元年)に解体された。

その他[編集]

実際に商業用として就航したのは「はくちょう2号」(MV-PP5型の2号船)であり、1969年7月、名鉄海上観光船鳥羽港 - 蒲郡港で運航された。

プロフィール[編集]

  • 総トン数:22.8トン
  • 全長:16.0m
  • 全幅:8.6m
  • 定員:52名
  • 航海速力:55kt(最高速度)
  • 船体:アルミ合金