せんだい農業園芸センター

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せんだい農業園芸センター
Sendai Agriculture & Horticulture Center
施設情報
愛称 みどりの杜
前身 養種園
専門分野 総合
事業主体 仙台市
管理運営 仙台市
開園 1989年6月
所在地 984-0032
宮城県仙台市若林区荒井字切新田13-1
位置 北緯38度14分14.41秒 東経140度58分1.01秒 / 北緯38.2373361度 東経140.9669472度 / 38.2373361; 140.9669472
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せんだい農業園芸センター(せんだいのうぎょうえんげいセンター)は、宮城県仙台市若林区にある農業園芸施設。

概要[編集]

伊達家31代当主伊達邦宗が開いた養種園を前身としており、養種園を移転させる形で開園した[注 1]。敷地面積は106,986m2。市民農園や芝生広場、大温室や栽培圃場等の施設で構成されていた。大温室のみ有料となっており、入館料は大人400円・小・中学生200円だった[1]。再整備にあたり、現在大温室は解体されている。入園料は無料、トマト狩りなど、有料での収穫体験なども行っている。

沿革[編集]

  • 1989年 - 「仙台市農業園芸センター」として開園。
  • 2011年3月11日 - 東日本大震災により被災。
  • 2013年11月30日 - 管理・運営を行っていた財団法人仙台市農業園芸振興協会が解散。
  • 2017年10月 - 「せんだい農業園芸センター」に名称を変更[2][3]

東日本大震災による被害[編集]

東日本大震災では、エネルギー棟で81cm、倉庫棟で77cmなど、多くの施設が浸水被害を受けた[4]。多くの植物は津波の塩害により枯死。大温室の熱帯植物も長期間の停電によって空調設備が作動せず、枯死した。

再整備[編集]

2013年5月、農業再生に向けた支援拠点施設として再整備することを決定[5]PFI方式を導入する方針であることが示された。3事業者から応募があり、ファームドゥNTTデータカスタマサービスこもろ布引いちご園の3社からなる共同事業体に決定。2014年3月19日に、基本協定を締結[6]。仙台市は、施設の撤去・復旧を行い、2015年4月より20年間、事業者へ土地と建物を貸与することを予定していたが[7]、共同事業体のうちの1社の不祥事が発覚し、協定を解除[8]。仙台市は、次点のJAみやぎに事業委託を打診したが、JAみやぎは応募漏れした時点で事業計画を白紙に戻しており、計画再開は困難であるとして参画を断念[9]。再公募することとなった。

2015年6月、「収益性の高い農業推進拠点」を仙台ターミナルビル、「農と触れ合う交流拠点」を日比谷花壇・日比谷アメニスの2社からなる共同事業体へ、それぞれ委託することが決定した[10]

2016年4月、リニューアルオープンし、園の愛称が公募により「みどりの杜」に決定。 2016年10月、トマトハウスにてトマト狩りの受付開始。

アクセス[編集]

  • 仙台市営バス:地下鉄東西線荒井駅南口バスプール2番から「農業園芸センター経由震災遺構仙台市立荒浜小学校行き」乗車「農業園芸センター前」にて下車。運賃は大人100円。所要時間は約10分。
  • 駐車場:237台(無料)

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ なお、養種園跡地は若林区役所となっている。

出典[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]