かっこうワルツ

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かっこうワルツスウェーデン語: Gökvalsen; : The Cuckoo Waltz: Kuckuckswalzer)とは、ヨハン・エマヌエル・ヨナーソンが1913年に[1]作曲したアンダンテワルツ風の曲。

カッコウの鳴き声を模したE→C音の旋律や、さえずりを模したと思われるA音のトリルなどで構成される。演奏時間は2~3分ほど。

作曲者ヨナーソン存命中の1955年に、スウェーデン映画『青空スウェーデン語版』でも使用された[1]

1920年代にアメリカで流行した。作詞(英語)はArthur Kingsley。

日本での受容[編集]

日本では、初級ピアノ課題曲としてよく知られる。

小学校学習指導要領でもたびたび取り上げられ、1958年昭和33年)には「おどる人形」(ポルディーニ)、「トルコ行進曲」(ベートーヴェン)と共に、1968年昭和43年)には「トルコ行進曲」(ベートーヴェン)、「ユーモレスク」(ドヴォルザーク)と共に、1977年昭和52年)には「トルコ行進曲」(ベートーヴェン)、「メヌエット」(ヘンデル)とともに第2学年の共通鑑賞教材に選ばれているが、1989年平成元年)には「かじやのポルカ」(ヨーゼフ・シュトラウス)、「出発」(プロコフィエフ)、「トルコ行進曲」(ベートーヴェン)となり、その座を失っている。

ただし、平成12年度の小学校教員資格認定試験では「『かっこうワルツ』の作曲家はJ.E.ヨナッソンであるか否か」という主旨の出題がなされており、日本ではこの曲でしか知られないヨナーソンに対する文部科学省(当時は文部省)の並々ならぬこだわりをうかがわせる。

脚注[編集]

  1. ^ a b Svenska Filminstitutet. “Blå himmel (1955)”. 2016年5月8日閲覧。

関連項目[編集]