あびゅうきょ

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あびゅうきょAbyukyo、男性、1959年12月25日[1] - )は日本漫画家東京都[1]杉並区[1][2]出身。帝京大学法学部[2]卒業。血液型O型[1]。本名は安部幸雄[1]

少女、電車、戦闘機、風景などをトーンを使わず、緻密な描写で表現し、現代社会を鋭く風刺した作品を発表する。商業誌よりも同人活動としての執筆が多いが寡作である。作品によっては人物の絵柄が異なる[独自研究?]

経歴[編集]

子どもの頃はあまり漫画を読まず、唯一買った単行本であるあすなひろしの『青い空を、白い雲がかけてった』が自身の漫画のルーツだという。漫画よりもむしろアニメに影響を受け、はじめは『鉄人28号』、中学時代は『宇宙戦艦ヤマト』、大学では『未来少年コナン』に魅了された[2]

帝京大学在学時にサークルで漫画を描き始め、1982年に『火山観測所』で「リュウ」(徳間書店)にてデビュー。[2]因に当時、この編集部にはフリーエディターとして大塚英志がいた。

その後はしばらく「リュウ」や「プチアップルパイ」で活動。「プチアップルパイ」に掲載された少女戦記作品を主にした初の商業単行本『彼女たちのカンプグルッペ』が1987年3月5日に大和書房から発刊される。企画は大塚英志+CANDY HOUSE。装丁は神崎夢現。トーンを使わず「線で世界を光と影に分かつ」[3]銅版画のような作風と共に「戦争と少女を描き続ける異色作家」とも評された[4]

1987年からは講談社コミックモーニング』のオールカラーコミックシリーズに執筆陣の一人として参加[1]。1989年11月にそのオールカラーコミックス作品単行本『快晴旅団』を発表。その後もコミックモーニングパーティー増刊等にシリーズ作品『風の中央鉄道』等を発表する。後に2004年に電子書籍化。

これとは別に1989年5月より徳間書店「コミックバンバン」増刊「新ワイルド7」にあびゅうきょ初の長篇連載漫画『ジェットストリームミッション』を連載開始。第7話からは徳間書店「月刊ヤングメタル」、第9話からは日本出版社コンバットコミック」に掲載誌を変えながら続行。1995年1月に日本出版社から単行本化された。

一方、メジャー誌での活動も続行し、1995年からはコミックモーニングオンラインにて『阿佐ヶ谷誘覧』を掲載開始。1999年よりあびゅうきょ公式ホームページにて閲覧可能。

1994年から自費出版活動にも着手。学漫時代の作品を集めた『偏西風78』を発表。「細密描写による独特のスタイル」[5]は自費出版でも受け継がれた。また当時様々なクリエーターに影響を与えた『新世紀エヴァンゲリオン』に傾倒、アンソロジー、自費出版でもこのアニメに関する作品を幾つか発表している。

以後、商業誌、自費出版平行して創作活動を続行。「コンバットコミック」「ガロ」等で作品を発表する。

2001年1月より少年画報社「月刊OURs LITE」にて「絶望影男シリーズ」開始。2003年3月からは幻冬舎コミックスコミックバーズ」に掲載続行。2003年3月に「絶望影男シリーズ」最初の単行本『晴れた日に絶望が見える』が幻冬舎コミックスより発刊。「希望なき現代に生きる日本男子の姿を影男に投射、ファシストの美少女に隷属する様を描く」[6]とも評された。翌年、過去のコミックス再編の『あなたの遺産』(2004年)、「絶望影男シリーズ」続編『絶望期の終り』(2005年)が発刊。連載は2008年8月に終了したが2016年1月現在、完結編のコミックス化はされていない。 2016年7月、青林堂より佐藤守原作のコミカライズ作品『STRANGER』が刊行。

作品リスト[編集]

商業漫画単行本[編集]

  • STRANGER(青林堂2016年)
  • 絶望期の終り(幻冬舎コミックス2005年)
  • あなたの遺産(幻冬舎コミックス2004年)
  • 晴れた日に絶望が見える(幻冬舎コミックス2003年)
  • JET STREAM MISSION(日本出版社1995年)
  • 風の中央鉄道(電子書籍)
  • 快晴旅団(講談社1989年・電子書籍)
  • 彼女たちのカンプクルッペ(大和書房1987年)

自費出版本[編集]

  • 偏西風'78(自費出版/あびゅうきょ工房1994年)
  • 海からの風(自費出版/あびゅうきょ工房1997年)

他自費出版多数。

共著本[編集]

  • 秘録太平洋戦史~いま明かされる驚愕の戦中秘話~
  • コミックエデンVol.1
  • 米韓連合軍VS.北朝鮮軍~第2次朝鮮戦争~
  • パイク弐号
  • 失楽園
  • 極秘四号機消滅中
  • エヴァンゲリオン四コマ全集

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f 公式HP 自己紹介
  2. ^ a b c d 中野渡淳一『漫画家誕生169人の漫画道』(新潮社、2006年)56ページ
  3. ^ 別冊宝島EX『マンガの読み方』「はじめに「線」ありき」(斉藤宣彦)27ページ(宝島社、1995年)
  4. ^ 別冊宝島316『日本一のマンガを探せ!』(宝島社、1997年)67ページ
  5. ^ 『ダ・ウィンチ』(リクルート、1997年7月号)105ページ「注目のインディズコミック」選定・文/米沢嘉博
  6. ^ 伊藤剛『マンガを読む』71ページ(青土社、2008年)

関連項目[編集]

外部リンク[編集]