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'''セバスチャン・ハーディー'''('''''Sebastian Hardie''''')は、[[オーストラリア]]の[[プログレッシヴ・ロック]]・バンド。
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'''セバスチャン・ハーディー'''(Sebastian Hardie)は、[[オーストラリア]]の[[プログレッシヴ・ロック]]・バンド。


==略歴==
==略歴==
[[1973年]]にシングル・デビュー。当初はまだプログレッヴ・ロック色は薄かったが、[[マイク・オールドフィールド]]に刺激され、壮大なプログレッシヴ・ロックを追究するようになる。
[[1973年]]にシングル・デビュー。当初はまだプログレッヴ・ロック色は薄かったが、[[マイク・オールドフィールド]]に刺激され、壮大なプログレッシヴ・ロックを追究するようになる。


[[1975年]]、ファースト・アルバム『Four Moments』を発表(『哀愁の南十字星』という邦題で日本でも発売されている)。地元オーストラリアでは「Rosanna」がシングル・カットされ、[[器楽曲|インストゥルメンタル]]曲ながらヒットした。翌[[1976年]]、『Windchase(邦題=風の唄)』をリリースした後に解散。
[[1975年]]、ファースト・アルバム『Four Moments』を発表『哀愁の南十字星』という邦題で日本でも発売されている。地元オーストラリアでは「Rosanna」がシングル・カットされ、[[器楽曲|インストゥルメンタル]]曲ながらヒットした。翌[[1976年]]、『Windchase(邦題=風の唄』をリリースした後に解散<ref>[http://rockarat.com/s/sebastian_hardie.php Sebastian Hardie] - 必聴ロック名盤資料室</ref>


マリオ・ミーロとトイヴォ・ピルトは、Windchaseを結成して『Symphinity』([[1977年]])を発表するが、ほどなく解散。
マリオ・ミーロとトイヴォ・ピルトは、後継のバンド"Windchase(ウインドチェイス)"を結成して『Symphinity(邦題=夢幻神殿)』([[1977年]])を発表するが、ほどなく解散<ref>[http://rockarat.com/w/windchase.php Windchase] - 必聴ロック名盤資料室</ref>


マリオはソロ活動に転じ、また、オーストラリアのTV業界では売れっ子の作曲家となる。
マリオはソロ活動に転じ、また、オーストラリアのTV業界では売れっ子の作曲家となる。
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[[1994年]]、[[ロサンゼルス]]で行われたフェスティバル『PROGFEST』で、オリジナル・メンバーによる再結成ライヴを行う。この時の演奏は、[[1999年]]に『Live In L.A.』というタイトルで[[コンパクトディスク|CD]]化された。
[[1994年]]、[[ロサンゼルス]]で行われたフェスティバル『PROGFEST』で、オリジナル・メンバーによる再結成ライヴを行う。この時の演奏は、[[1999年]]に『Live In L.A.』というタイトルで[[コンパクトディスク|CD]]化された。


[[2003年]][[7月]]、初来日。前座はマリオ・ミーロのバンドであった。
[[2003年]][[7月]]、初来日公演。前座はマリオ・ミーロのバンドであった。以降再び活動停止


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[[2011年]]に再結成。35年ぶりのアルバム『Blueprint』を発表した<ref>[http://diskunion.net/progre/ct/news/article/3/28641?dss_mode=pc セバスチャン・ハーディー 3/25: 36年ぶりの復活作] - diskunionオンライン</ref>


==音楽性==
==音楽性==
マイク・オールドフィールドの影響を受けており、ライヴでもマイクの代表曲「Tubular Bells」を取り上げている。また、[[カルロス・サンタナ|サンタナ]]の前座バンドを務めた事があり、作品にもある種の影響が感じられる。
[[マイク・オールドフィールド]]の影響を受けており、ライヴでもマイクの代表曲「[[チューブラー・ベルズ]]」を取り上げている。また、[[カルロス・サンタナ|サンタナ]]の前座バンドを務めた事があり、作品にも[[ラテン音楽|ラテン]]・ロックの影響が感じられる。


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[[メロトロン]]や[[シンセサイザー]]を多用した[[シンフォニック・ロック|シンフォニック・サウンド]]を背景に、メロディアスなギター・ワークが主役として鳴り響く、という構造が多い。


大作をドラマティックに展開させる作曲能力に長けており、『Four Moments』『Windchase』の両方に、レコードのA面を丸々使った大作が収録されている(『Four Moments』のA面には、4つの曲名があるが、実質的には1つの組曲で、ライヴでも続けて演奏していた)。
大作をドラマティックに展開させる作曲能力に長けており、『Four Moments』『Windchase』の両方に、レコードのA面を丸々使った大作が収録されている(『Four Moments』のA面には、4つの曲名があるが、実質的には1つの組曲で、ライヴでも続けて演奏していた)。


== メンバー ==
== メンバー ==
*マリオ・ミーロ Mario Millo - ギター/ボーカル(実質的なリーダー)
*マリオ・ミーロ Mario Millo - ギター/ボーカル実質的なリーダー
*トイヴォ・ピルト Toivo Pilt - キーボード
*トイヴォ・ピルト Toivo Pilt - キーボード
*ピーター・プラヴシック Peter Plavsic - ベース
*ピーター・プラヴシック Peter Plavsic - ベース
*アレックス・プラヴシック Alex Plavsic - ドラムス
*アレックス・プラヴシック Alex Plavsic - ドラムス
:ほか


ピーターとアレックスは兄弟。
ピーターとアレックスは兄弟。

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== ディスコグラフィー ==
== ディスコグラフィー ==
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*''You'' (2010)
*''You'' (2010)
トイヴォ・ピルトが結成したバンド。
トイヴォ・ピルトが結成したバンド。

== 脚注 ==
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== 外部リンク ==
== 外部リンク ==
*[http://www.sebastianhardie.com.au/ 公式サイト]
*[http://www.mariomillo.com マリオ・ミーロ公式サイト]
*[http://www.mariomillo.com マリオ・ミーロ公式サイト]
*[http://www.tramtracks.com Tramtracks公式サイト]
*[http://www.tramtracks.com Tramtracks公式サイト]

2016年3月28日 (月) 00:40時点における版

セバスチャン・ハーディー
Sebastian Hardie
(2003年7月、初来日公演)
基本情報
出身地 オーストラリアの旗 オーストラリアシドニー
ジャンル プログレッシブ・ロック
シンフォニック・ロック
活動期間 1967年 - 1977年
1994年
2003年
2011年 -
メンバー マリオ・ミーロ
トイヴォ・ピルト
ピーター・プラヴシック
アレックス・プラヴシック
ほか

セバスチャン・ハーディー(Sebastian Hardie)は、オーストラリアプログレッシヴ・ロック・バンド。

略歴

1973年にシングル・デビュー。当初はまだプログレッヴ・ロック色は薄かったが、マイク・オールドフィールドに刺激され、壮大なプログレッシヴ・ロックを追究するようになる。

1975年、ファースト・アルバム『Four Moments』を発表(『哀愁の南十字星』という邦題で日本でも発売されている)。地元オーストラリアでは「Rosanna」がシングル・カットされ、インストゥルメンタル曲ながらヒットした。翌1976年、『Windchase(邦題=風の唄)』をリリースした後に解散[1]

マリオ・ミーロとトイヴォ・ピルトは、後継のバンド"Windchase(ウインドチェイス)"を結成して『Symphinity(邦題=夢幻神殿)』(1977年)を発表するが、ほどなく解散[2]

マリオはソロ活動に転じ、また、オーストラリアのTV業界では売れっ子の作曲家となる。

1994年ロサンゼルスで行われたフェスティバル『PROGFEST』で、オリジナル・メンバーによる再結成ライヴを行う。この時の演奏は、1999年に『Live In L.A.』というタイトルでCD化された。

2003年7月、初来日公演。前座はマリオ・ミーロのバンドであった。以降再び活動停止。

2011年に再結成。35年ぶりのアルバム『Blueprint』を発表した[3]

音楽性

マイク・オールドフィールドの影響を受けており、ライヴでもマイクの代表曲「チューブラー・ベルズ」を取り上げている。また、サンタナの前座バンドを務めた事があり、作品にもラテン・ロックの影響が感じられる。

メロトロンシンセサイザーを多用したシンフォニック・サウンドを背景に、メロディアスなギター・ワークが主役として鳴り響く、という構造が多い。

大作をドラマティックに展開させる作曲能力に長けており、『Four Moments』『Windchase』の両方に、レコードのA面を丸々使った大作が収録されている(『Four Moments』のA面には、4つの曲名があるが、実質的には1つの組曲で、ライヴでも続けて演奏していた)。

メンバー

  • マリオ・ミーロ Mario Millo - ギター/ボーカル(実質的なリーダー)
  • トイヴォ・ピルト Toivo Pilt - キーボード
  • ピーター・プラヴシック Peter Plavsic - ベース
  • アレックス・プラヴシック Alex Plavsic - ドラムス
ほか

※ピーターとアレックスは兄弟。

        
マリオ・ミーロ (ギター)、アレックス・プラヴシック (ドラムス)
ピーター・プラヴシック (ベース)
トイヴォ・ピルト (キーボード)

ディスコグラフィー

Sebastian Hardie

  • Four Moments(1975年)
  • Windchase(1976年)
  • Live In L.A.(1999年)
  • Blueprint (2011年)

Windchase

  • Symphinity(1977年)

Mario Millo

  • Epic III(1979年)
  • Human Games(1983年)
  • Oceans Of The Mind(2001年)

マリオはその他多くのサウンドトラックアルバムを制作。

Tramtracks

  • See (2007)
  • Rain (2008)
  • You (2010)

トイヴォ・ピルトが結成したバンド。

脚注

  1. ^ Sebastian Hardie - 必聴ロック名盤資料室
  2. ^ Windchase - 必聴ロック名盤資料室
  3. ^ セバスチャン・ハーディー 3/25: 36年ぶりの復活作 - diskunionオンライン

外部リンク