「水蒸気」の版間の差分
→飽和蒸気と過熱蒸気: 1920以降の中型機はほぼ全て過熱式であり「出力を上げているものがある」という記述は正確ではない |
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== 飽和蒸気と過熱蒸気 == |
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沸点で蒸発した状態の蒸気を飽和蒸気という。飽和蒸気は圧力の高い場合には沸点が上昇するため温度が高くなり、気圧が低い場合には沸点が下がるため温度が低くなる。 |
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飽和蒸気を一定圧力下で加熱すると過熱蒸気になる。過熱蒸気は飽和蒸気よりも大きな熱エネルギーを持ち、飽和蒸気の温度以上の温度に上昇する。蒸気機関では凝結水が発生しないなどの利点があるため、たとえば蒸気機関車では、日本の場合、初代9600型([[国鉄9550形蒸気機関車|9550形]]から改造の9580形)が最初期であるが、以降の中型以上の機関車はほぼ過熱式であり、国鉄制式機関車では[[国鉄B20形蒸気機関車|B20]]のような特殊な例外を除き全て過熱式である。 |
飽和蒸気を一定圧力下で加熱すると、'''過熱蒸気'''(かねつじょうき)になる。過熱蒸気は飽和蒸気よりも大きな[[熱エネルギー]]を持ち、飽和蒸気の温度以上の温度に上昇する。[[蒸気機関]]では、凝結水が発生しないなどの利点があるため、たとえば、[[蒸気機関車]]では、[[日本]]の場合、初代9600型([[国鉄9550形蒸気機関車|9550形]]から改造の9580形)が最初期であるが、以降の中型以上の機関車はほぼ過熱式であり、国鉄制式機関車では[[国鉄B20形蒸気機関車|B20]]のような特殊な例外を除き全て過熱式である。 |
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==水蒸気の利用== |
== 水蒸気の利用 == |
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水蒸気は古くから、[[蒸す|蒸し料理]]や[[風呂|蒸し風呂]]に利用されてきた。[[圧力釜]]や[[オートクレーブ]]もほぼこれを利用している。 |
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* [[蒸気]]、[[蒸気圧]] |
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* [[飽和水蒸気量]]、[[湿度]] |
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* [[地球の大気]]、[[空気]] |
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* [[温室効果ガス]] |
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2012年4月13日 (金) 08:40時点における版
水蒸気(すいじょうき、英: water vapor[1]、steam)は、水が気化した蒸気。特に、沸点以上における水の気体状態を指すこともある(→過熱水蒸気、臨界状態は除く)。
ただし、沸点以下でも水は気体として存在でき、常圧において沸点以下の温度でも、水は空気中にある一定量まで気化している(→蒸気圧、飽和水蒸気量)。空気中の水蒸気量、特に飽和水蒸気量に対する水蒸気量の割合を湿度という。
水蒸気と湯気
水蒸気は無色であり、目には見えない。よって、いわゆる雲は、水滴の集まりであり、水蒸気ではない。その他、霧、靄、湯気など白く見えるものは、水蒸気ではなく水滴の小粒である。
なお、湯気(ゆげ)は水蒸気がより温度の低い場で冷えて凝結し、水滴となったために白く見えるもの。日常的には湯気と水蒸気は混同して用いられることが多い。たとえば、やかんで湯を沸かした際、その口から湯気が噴出しているところを見ると、口の近くだけは透明に見える。この部分は水蒸気であり、外気に触れて気体の温度が低下し凝結して細かい水の粒となったものが湯気である。
飽和蒸気と過熱蒸気
沸点で蒸発した状態の蒸気を飽和蒸気(ほうわじょうき)という。飽和蒸気は、圧力の高い場合には沸点が上昇するため、温度が高くなり、気圧が低い場合には沸点が下がるため、温度が低くなる。
飽和蒸気を一定圧力下で加熱すると、過熱蒸気(かねつじょうき)になる。過熱蒸気は飽和蒸気よりも大きな熱エネルギーを持ち、飽和蒸気の温度以上の温度に上昇する。蒸気機関では、凝結水が発生しないなどの利点があるため、たとえば、蒸気機関車では、日本の場合、初代9600型(9550形から改造の9580形)が最初期であるが、以降の中型以上の機関車はほぼ過熱式であり、国鉄制式機関車ではB20のような特殊な例外を除き全て過熱式である。
水蒸気の利用
水蒸気は古くから、蒸し料理や蒸し風呂に利用されてきた。圧力釜やオートクレーブもほぼこれを利用している。
水蒸気を利用した蒸気機関は、産業革命における動力源として重要な役割を担った。現代でも、火力発電や原子力発電の蒸気タービンなどに利用されている。
蒸気暖房やスチーム暖房として、加熱した水蒸気による暖房方式とその機器や設備。