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「R-3 (ミサイル)」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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ソビエトのAAM。翻訳しようかとも思いましたが面倒になったので同一ソースから作ってみる。
(相違点なし)

2012年1月22日 (日) 10:02時点における版

ハンガリーバーチ・キシュクン県Kecelの軍事史博物館公園に展示されている、MiG-21翼下のR-3

R-3ロシア語Р-3)は、ソビエト連邦空対空ミサイル[注 1]。開発名称はK-13またはオブイェクト300(ロシア語К-13 Объект 300)、NATO報告名はAA-2 アトール(Atoll)。 AIM-9Bリバース・エンジニアリングによって開発されたミサイルと考えられており[1]ルーマニアのA-91と中華人民共和国PL-2はこのミサイルのライセンス生産品である[2]

開発

金門砲戦のさなかの1958年9月24日[注 2]中華民国空軍F-86の発射したAIM-9Bが中国人民解放軍空軍MiG-17に命中した。このミサイルは不発であったことから中国人民解放軍空軍によって回収され、ソビエト連邦へ送られた。後にヴィーンペルの主任技術者であったGennadiy Sokolovskiyは、「サイドワインダーはミサイル製造技術の大学であり、機械工学教育を向上させると共に我々の新型ミサイル開発へのアプローチを更新した」と述べている[1]

2年後には、初期型であるR-3の生産が開始され、1962年には量産型であるR-3Sの生産が開始された。同年、MiG-21と共に中華人民共和国に有償供与され、PL-2の開発へ続いている[3]。また、1961年より開発が開始されたセミアクティブ式ミサイルは、R-3Rとして1966年に実用化された。

ヴィーンペル設計局は1960年代末より性能向上型K-13Mの開発に着手し、1973年にR-13Mとして制式化された。さらに、最終型となる運動性向上型のR-13M1が開発された[1]。これらに対しては、Advanced AtollというNATO報告名が割り当てられている。

型式

  • R-3(K-13):初期型
  • R-3S(K-13A、オブイェクト310):量産型
  • R-3R(K-13A、オブイェクト320):セミアクティブホーミング型
  • R-3U:照準訓練型(シーカーのみ)
  • R-3P:発射訓練型(炸薬無し)
  • R-3MV:ターゲットドローン
  • R-13M(K-13M、オブイェクト380):性能向上型、Advanced Atoll。
  • R-13M1:R-13Mの運動性向上型
  • A-91:ルーマニアのライセンス生産型
  • PL-2:中華人民共和国のライセンス生産型

要目

  1. ^ R-13とされる場合もあるが、これは派生型であるR-13M等との混同によるものであり、R-13自体はGRAU名称4K50、NATO報告名SS-N-4となるSLBMの制式名称である。
  2. ^ 24日は最初の実戦投入であり、不発弾となったのは28日とする説もある。

出典

  1. ^ a b c FAS.org(2012年1月22日確認)
  2. ^ Sinodefence(2012年1月22日確認)
  3. ^ 空軍世界(2012年1月22日確認)

外部リンク