龍の落とし子

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龍の落とし子
イネ属 Oryza
イネ O. sativa
交配 山酒4号×美山錦
亜種 ジャポニカ O. s. subsp. japonica
品種 龍の落とし子
開発 高木辰五郎
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龍の落とし子(たつのおとしご)は、1999年平成11年)に高木辰五郎が育成したイネ(稲)の品種[1]。「山田錦」と「金紋錦」を交配した「山酒4号」を花粉親、「美山錦」を種子親とする交配によって育成された酒造好適米である[1]

概要

山形県醸造業を営む高木酒造の14代目社長である高木辰五郎が、約18年かけて育成した[1]。「酒未来」「羽州誉」とともに、高木が育成した酒米の三部作の一つとされる[1]。品種名は、高木酒造社長が代々襲名する「辰五郎」の「辰」の字を「」にかけ、長年育種を続けてきたことをイメージして付けられた[1]

熟期は中生で、耐倒伏性・耐冷性・耐病性はいずれも中[1]千粒重は25.8gとやや大粒で多収[1]タンパク質含量は低く、心白は円盤状で発現率はやや少ない[1]。「龍の落とし子」を酒米として醸造した日本酒は、「吟香高く、幅のある芳醇な酒質」とされる[1]

脚注

  1. ^ a b c d e f g h i 副島 2017, p. 49.

参考文献

  • 副島, 顕子『酒米ハンドブック』(改訂版)文一総合出版、2017年7月31日。ISBN 9784829981535 

関連項目