金メダル
金メダル(きんメダル)は、スポーツや音楽などの競技会・競演会(コンクール)において、各部門中、最も優秀な成績をあげた個人または団体に対し、その栄誉を称え授与される賞牌である。
概要
本来は金製で、円盤形をしており、表面には勝利を象徴する月桂樹などの模様が施されているメダルをこう呼ぶ。また、本体上部には、首に掛けてぶら下げるための幅広の紐やリボンがつけられている。また、比喩的表現として「勝利」「優勝」などの意味としても使われる。
多くの金メダルは金メッキであるが、ノーベル賞やアメリカの議会名誉黄金勲章(Congressional Gold Medal)のメダルは純金である。
近代オリンピックにおける金メダルは、“純度92.5%以上の銀製メダルの表面に6g以上の金メッキしたもの”とオリンピック憲章(規則70 付属細則2-2)に定められている(銀製金メッキ)。これは、開催国によって経済的な不利が無いようにとの配慮である。メダルには競技の名前を入れる事になっており、授与される者の名前は入っていない。意匠は大会によって異なる。たとえば長野オリンピックでは一部に漆塗りが用いられたほか、トリノオリンピックでは形状がドーナツ型であった。ただし夏季オリンピックのおもて面については統一されている(2004年アテネより2代目)。
噛む行為について
オリンピックの優勝者が記念撮影に際して、メダルを歯で噛んでみせることがある。これは金貨、小判など貨幣として金が流通していた時代に、金の含有率を確かめていた取引上の習慣を連想させる。純度の高い金は歯で噛めば跡がつくほど軟らかく、不純物で増量された合金になるにつれて硬くなる性質を持つ。このため歯跡がつかないものは増量されたまがい物と判定できたのである。(現在のオリンピックの金メダルは上述の通り銀製であり、噛んでも歯跡はつかない。)