道昭

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Michitaro (会話 | 投稿記録) による 2012年1月26日 (木) 16:26個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (en)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

道昭
629年 - 700年4月3日
生地 河内国
宗派 法相宗
寺院 法興寺
玄奘
テンプレートを表示

道昭(どうしょう、道照とも、舒明天皇元年(629年)- 文武天皇4年3月10日700年4月3日))は、河内国(現・大阪府丹比郡船連(ふねのむらじ)出身の法相宗僧侶である。

略歴

  • 白雉4年(653年)、遣唐使の一員として入唐し、玄奘三蔵に師事して法相教学を学ぶ。玄奘はこの異国の学僧を大切にし、同室で暮らしながら指導をしたという。摂論教学を学んだという記録もあるが、摂大乗論に関する注釈は現存していない。
  • 年時不明、玄奘の紹介で隆化寺恵満に参禅した。
  • 斉明天皇6年(660年)頃に帰朝、同時に持ち帰った多くの経論・経典類は、平城京遷都後、平城右京の禅院に移され重用された。
  • 年時不明、法興寺(別名飛鳥寺元興寺)の一隅に禅院を建立して住み、日本法相教学の初伝となった(南寺伝)。
  • 680年天武天皇の勅命を受けて、往生院を建立する。
  • 晩年は全国を遊行し、各地で土木事業を行った。
  • 700年に72歳で没した際、遺命により、日本で初めて火葬に付された。その記録も現存している。

関連項目