輿
輿(こし)とは、人を乗せ人力で持ち上げて運ぶ乗り物。
輿には大きく分けて2種類あり、
輦輿は屋根を上に載せた輿で、特に屋根の上に
交通手段としての輿
日本では、天皇や貴族、大名など身分の高い人が乗る交通手段であった。現代では、交通手段として使われることはほとんどない。輿は
江戸時代の東海道大井川など橋のない場合には、
儀式的な場における輿
婚礼の際、妻の実家から夫の家へ輿に乗せて運ぶ風習がある。このことから、結婚することを女性の側から見て輿入れまたは
祭の際に神様の乗り物として運び、御神幸を行うものを神輿という。
いろいろな輿
-
乾隆帝の南巡、16人にかつがれている
-
中国・天津、19世紀後半
-
香港、1870年頃
-
現代の中国
-
韓国のガマ、1890年頃
-
インドネシア・ジャワ島
-
トルコのタフトゥレワン tahtırevan、1893年
-
古代ローマ時代のレッティガ(レクティカ)
輿に実際に乗れる場所
参考文献
- 佐多芳彦 「輿」『歴史学事典』第14巻 ものとわざ 弘文堂、2006年。ISBN 978-4-335-21044-0
- 風俗博物館 「輿で鞍馬へ出かけよう『出かける前の予備知識』『輿の種類』」 館長 井筒與兵衛監修
- 『源氏物語と京都 六條院へ出かけよう』 五島邦治監修、風俗博物館編集、光村推古書院、2005年、194頁。ISBN 978-4-8381-9931-0