誇張法

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誇張法(こちょうほう、ギリシャ語: υπερβολήドイツ語: Hyperbelラテン語英語フランス語Hyperbole)とは、主張を大げさにする修辞技法のこと。 誇張法は、強い印象を想起させる、あるいは強い印象を生むのに用いられる。文字通りの意味に取るものではない。

概略[編集]

誇張法は表現の力強さを生むのに用いられる。の中でよく使われる文学的趣向であり、さりげないスピーチの中にもしばしば見られる。

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  • 白髮三千丈,縁愁似箇長(李白『秋浦歌』) - 愁いで白髪が三千丈(約9km)もあるように思える。空間の誇張法。詳細は白髪三千丈参照。
  • 朝辞白帝彩雲間,千里江陵一日還(李白『早發白帝城』) - 1日で千里も離れた江陵に到着した。時間の誇張法。
  • 「2万%あり得ない」(橋下徹の発言)[要出典]
  • 「それは世間が、ゆるさない」(太宰治人間失格』) - 許さないのは「世間」でなく、発言者の堀木正雄。主語の誇張であり、「主語が大きい」「太宰メソッド」などと呼ばれる。

関連項目[編集]

誇張法の反義語には、抑言法緩叙法、控えめな表現( understatement)、頓降法(文中の誇張法の後の「減退」)といったものがある。

外部リンク[編集]