美しい暦

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美しい暦(うつくしいこよみ)は、石坂洋次郎の中編小説、および二度にわたる同題での映画。

1940年6月に新潮社より刊行。「新作青春叢書」の一つとして書き下ろされた。仙台の女学校を舞台に、質屋の娘・矢島貞子を中心とし、男の先生、女の先生、近隣の高等学校(二高)の高校生・田村などが織り成す青春模様を描いている。戦争直前に書かれたものだが、戦後二度映画化されている。

1951年の映画

製作=松竹(大船撮影所) 3月31日封切  白黒

スタッフ

キャスト

1963年の映画

製作=日活 8月11日封切 カラー 1時間28分

あらすじ

田村は仲間たちと女学校へ乗り込んできて、この学校の教師が、自分たちを女たらしの不良だと発言したと告発する。それは中年女性教員の朝川タケだという。朝川は教室で女生徒たちを前に、自分がそんなことをするなんて、辞職しますと嘆いてみせつつ、どうしてもそういうことを言った記憶はないという。生徒たちはおもねって、そのようなことは言わなかったと言い出すのだが、吉村という女生徒が、いえ先生はおっしゃいましたと言い、貞子もあわせて、言ったと証言する。だがほかの46人の生徒は言わなかったと言い、吉村は妾の子で貞子は質屋の娘だから信用できないと教員室で議論になっていると、武井が割り込んできて、貞子らの肩を持つのだった。

吉永小百合は、自宅へ帰って「ミヤリサンのバーモン」と発言しながら飲むので、タイアップしていたか。また恋愛のことを、若山牧水の短歌からとって「悲しからずや」と表現しているが、これは原作にはない。

スタッフ

キャスト

脚注

外部リンク