続・荒野の用心棒
続・荒野の用心棒 | |
---|---|
Django | |
監督 | セルジオ・コルブッチ |
製作 | セルジオ・コルブッチ |
出演者 |
フランコ・ネロ エドアルド・ファヤルド ロレダーナ・ヌシアク ホセ・ボダロ |
音楽 | ルイス・バカロフ |
配給 |
BRC 東和 |
公開 |
![]() ![]() |
上映時間 | 93分 |
製作国 |
![]() |
言語 | イタリア語 |
『続・荒野の用心棒』(Django)は、1966年のイタリアの映画。セルジオ・コルブッチ監督。フランコ・ネロ主演のマカロニ・ウェスタン。フランコ・ネロ演ずる棺桶をひきずったガンマンで知られている。
概要
コルブッチ監督、およびフランコ・ネロの出世作である。邦題では『続・荒野の用心棒』となっているが、セルジオ・レオーネの『荒野の用心棒』とは、その翻案となった黒澤明の『用心棒』の「流れ者と、町の敵対する集団の争い」という部分的なプロットは似ているものの、配給会社によって付けられた邦題であり続編ではない。リンチのシーンなどに残酷な描写があるため、各国で上映禁止、あるいは年齢制限がなされた。一例として、イギリスではBBFCにより、1993年になって18禁として許可された。しかし本作品の残酷な描写やダーティな映像、リアリティを度外視した演出は、後に多数製作されたマカロニ・ウエスタンにおいて、ひとつのスタイルとして受け継がれていった。
ストーリー
メキシコ国境に近い町。ここでは元南軍のジャクソン少佐(エドアルド・ファヤルド)とメキシコ独立運動家ウーゴ・ロドリゲス将軍(ホセ・ボダロ)の二つの勢力が対立していた。棺桶をひきずり現れた流れ者のガンマン・ジャンゴ(フランコ・ネロ)は、彼らに殺されかかっていたマリア(ロレダーナ・ヌシアク)を救う。町に入ったジャンゴは、酒場でジャクソンの手下を撃ち殺す。ジャクソンは40人の手下を連れ現れるが、ジャンゴは棺桶から機関銃を取り出し返り討ちにする。ロドリゲスはジャンゴを仲間に引き入れ、メキシコ政府軍から金塊を強奪する。しかしロドリゲスは、金塊を山分けする約束を反故にしようとする。ジャンゴは金塊を棺桶に詰めマリアと逃げるが、ロドリゲスらに捕まり両手を潰されてしまう。メキシコに向かったロドリゲス一派は、ジャクソンらの待ち伏せに遭い皆殺しにされる。ジャクソンはジャンゴと最後の決着をつけるため、残った仲間を引きつれジャンゴの待つ墓地に向かう。
キャスト
役名 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
ジャンゴ | フランコ・ネロ | 小林清志 |
ジャクソン少佐 | エドアルド・ファヤルド | 大平透 |
ウーゴ・ロドリゲス将軍 | ホセ・ボダロ | 穂積隆信 |
マリア | ロレダーナ・ヌシアク | 来宮良子 |
ナタニエレ | アンヘル・アルバレス | 相模太郎 |
ジョナサン神父 | ジーノ・ペルニーチェ | 北村弘一 |
- 日本語吹替はスペシャル・エディション版DVDに収録
エピソード
- 主人公のジャンゴ[1]というネーミングはコルブッチの発案で、以降20本以上、コルブッチ作品以外の主人公の名としても使われ、マカロニ・ウェスタンの登場人物の代名詞的名称のひとつになった。
- 映画後半でエキストラが足りなくなり、ジャクソン一味にKKK的な覆面をした手下を増やす事で使い回しした。
脚注
- ^ 本来、ロマ語で「目覚める」の意。