石井美樹子
石井 美樹子(いしい みきこ、1942年5月27日 - )は、日本の文学研究者、英文学・英国文化研究者。専門は中世ルネサンスのイギリス文化と歴史[1]。神奈川大学名誉教授[2]。
人物
満州国ジャムス市生まれ。戦後、東北で育つ。1965年成城大学文学部卒、1970年津田塾大学大学院博士課程修了[2]。1974年から1978年にかけて[2]、一人娘とともに渡英、ケンブリッジ大学大学院で中世英国劇を専攻する[2]。ケンブリッジ大学東洋大学部専任講師[2]、1985年「中世英国劇におけるヨセフ像 -コヴェントリー劇のことわざ (英文)」で文学博士(成城大学)。静岡大学教養部助教授、教授[2]、1986年神奈川大学外国語学部教授[1]。2013年定年退職[1]、名誉教授。
著書
- 『友情は戦火をこえて 博物館を戦争からまもった科学者たち』PHP研究所 1983
- 『中世劇の世界 よみがえるイギリス民衆文化』中公新書 1984
- 『マグダラのマリヤ 復活祭の使者』一粒社 1986
- 『王妃エレアノール ふたつの国の王妃となった女』平凡社 1988、朝日選書 1994
- 『聖母マリアの謎』白水社 1988
- 『シェイクスピアと鏡の王国』筑摩書房 1989
- 『中世の食卓から』筑摩書房 1991、ちくま文庫 1997
- 『神の道化師 聖ヨセフの肖像』白水社 1991
- 『シェイクスピアのフォークロア 祭りと民間信仰』中公新書 1993
- 『薔薇の冠 イギリス王妃キャサリンの生涯』朝日新聞社 1993
- 『シェイクスピアの愛とロマンス 恋愛劇10編の愉しみ』同文書院 アテナ選書 1994
- 『ありのままのイギリス 幻のケルトからダイアナ妃まで不思議な国の魅力と謎』日本文芸社 1996
- 『薔薇の王朝 王妃たちの英国を旅する』NTT出版 1996、光文社知恵の森文庫 2007
- 『イギリス中世の女たち』大修館書店 1997
- 『イギリス王妃たちの物語』朝日新聞社 1997
- 『イギリス・ルネサンスの女たち 華麗なる女の時代』中公新書 1997
- 『ダイアナ・メッセージ』小学館文庫 1998
- 『挑まれる王冠 イギリス王室と女性君主』御茶の水書房(神奈川大学評論ブックレット)1999
- 『恋する王冠 ダイアナ妃と迷宮の王室』御茶の水書房 2000
- 『ルネサンスの女王エリザベス 肖像画と権力』朝日新聞社 2001
- 『聖母のルネサンス マリアはどう描かれたか』岩波書店 2004
- 『エリザベス 華麗なる孤独』中央公論新社、2009
- 『マリー・アントワネットの宮廷画家 ルイーズ・ヴィジェ・ルブランの生涯』河出書房新社、2011
- 『マリー・アントワネット ファッションで世界を変えた女』河出書房新社、2014
編著
- 『エリザベス女王』小学館学習まんが人物館 石井美樹子監修高瀬直子漫画 2004
- 『図説ヨーロッパの王妃』河出書房新社 ふくろうの本 2006
- 『図説イギリスの王室』河出書房新社 ふくろうの本 2007
- 『図説ヨーロッパ宮廷の愛人たち』河出書房新社 ふくろうの本 2010
- 『イギリス王室一〇〇〇年史 辺境の王国から大英帝国への飛翔』新人物往来社 ビジュアル選書 2011
- 『図説エリザベス一世』河出書房新社 ふくろうの本 2012
翻訳
- E.J.H.コーナー『思い出の昭南博物館 占領下シンガポールと徳川侯』中公新書 1982
- 『イギリス中世劇集 コーパスクリスティ祝祭劇』篠崎書林 1983
- サンドラ・ビリントン『道化の社会史 イギリス民衆文化のなかの実像』平凡社 1986
- キャサリン・M.ブリッグズ『魔女とふたりのケイト』岩波書店 1987
- カーリン・ブラッドフォード『九日間の女王さま』すぐ書房 1991
- キャサリン・M.ブリッグズ『イギリスの妖精 フォークロアと文学』山内玲子共訳 筑摩書房 1991
- B.ロジャーズ=ガードナー『ユングとシェイクスピア』みすず書房 1996
- キャサリン・M.ブリッグズ『妖精の時代』海老塚レイ子共訳 筑摩書房 2002
- 『マージェリー・ケンプの書-イギリス最古の自伝』久木田直江共訳 慶應義塾大学出版会、2009
- 『真訳 シェイクスピア 四大悲劇』河出書房新社、2021