甌穴

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鹿ヶ壺の「底無」
関の尾の甌穴
ポットホール

甌穴(おうけつ、かめあな)とは河底河岸岩石面上にできる円形ポットホール[1](pot hole)、またはかめ穴ともいう。

河底や河岸の表面が硬い場合、表面に割れ目などの弱い部分があるとそこが水流による浸蝕のためにくぼみとなる。このくぼみの中にが入ると渦流によってその礫が回転し丸みを帯びた円形の穴に拡大する。その後川底が侵食の影響で下がり、甌穴のできた場所は水面より高くなる。その結果、甌穴が地表に見られるようになる。

穴の直径、深さとも数cmのものから数mのものまでその姿はさまざまである。底に磨耗した小石が残っているものもある。有名な甌穴として寝覚の床長瀞渓谷(ながとろけいこく)の岩畳がある。また甌穴は、昔その場所を川が流れていたことを示す、重要な手がかりとなる。

なお、波の作用によるものは海蝕甌穴、氷河性河流によるものは氷河臼という。

天然記念物に指定された甌穴

国の天然記念物

都道府県の天然記念物

その他文化財等

脚注

関連項目


外部リンク