猫踏んじゃった
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猫踏んじゃった(ねこふんじゃった)は、作曲者不詳、変ト長調または嬰ヘ長調の世界中で親しまれている曲。ピアノ・独奏が基本だが、多数のアレンジやバリエーションが存在する。
楽譜に♯か♭が6個も付く(大半の音を黒鍵で出す)ため、非常に複雑に見えるが、実際に弾いてみると単純である。そのためピアノを習う人が最初に練習する曲の一つである。また覚えやすいコミカルなメロディと知名度の高さから、「ピアノを習ったことはないが、この曲だけなら弾ける」という人も多い。
作曲
先述の通り、この曲は作曲者も発祥国も明らかになっていない。
一説によればフェルディナンド・ロー(Ferdinand Loh)だとされている。ドイツ版の曲名「ノミのワルツ(Flohwalzer)」は作曲者の略名(F. Loh)が誤記されたものから来ているというのである。ただし、フェルディナンド・ローなる人物は実在せず、最初にこの説を紹介した書籍の筆者によるジョークだとも言われている[1]。
作詞
NHK『みんなのうた』では阪田寛夫が作った歌詞が使われた。また、丘灯至夫が1954年に作ったという別の歌詞も存在する[2]。
なお、この曲は世界中で親しまれており、国や地域ごとに様々な歌詞や曲名が付けられている。
曲名
世界中で約28種類の曲名がつけられている。宮本ルミ子らによれば、曲名にネコが含まれているのは日本の他、台湾、韓国、ルーマニア、ブルガリア[3]、フィンランドである。
- ねこふんじゃった(日本)
- ねこのマーチ(ブルガリア)
- 猫の踊り(韓国)
- 子猫之舞(台湾)
- 黒猫のダンス(ルーマニア)
- 猫のポルカ(フィンランド)
- 犬のワルツ(ロシア)
- 犬のポルカ(チリ)
- 蚤(ノミ)のワルツ(ドイツ、ベルギー)
- ノミのマーチ(オランダ、ルクセンブルク)
- アヒルの子たち(キューバ)
- 三羽の子アヒル(キューバ)
- ロバのマーチ(ハンガリー)
- お猿さん(メキシコ)
- Kalle Johannson (スウェーデン)
- トトトの歌(イギリス、アメリカ)
- カツレツ(フランス)
- チョコレート(スペイン)
- 公爵夫人(デンマーク)
- 三女の足(デンマーク)
- 道化師ポルカ(アルゼンチン)
- 追い出しポルカ(マジョルカ島)
- 箸 -Chopsticks-[4](イギリス、アメリカ、カナダ、ハンガリー)
- 黒のメロディー(ユーゴスラビア)
- サーカスソング(イギリス、アメリカ、カナダ)
- 泥棒行進曲(中国)
みんなのうた
みんなのうた ねこふんじゃった | |
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歌手 | 天地総子、東京放送児童合唱団 |
作詞者 | 阪田寛夫 |
作曲者 | 不詳 |
編曲者 | 越部信義 |
映像 | アニメーション |
映像制作者 | 和田誠 |
初放送月 | 1966年10月-11月 |
再放送月 |
2004年2月-3月 2006年8月23日 2006年12月11日 2007年1月2日(以上 なつかし) |
『みんなのうた』では『ねこふんじゃった』というタイトルで、1966年10月-11月に放送、歌は天地総子と東京放送児童合唱団。映像はモノクロで、アニメーションは和田誠が担当した。
その後、2003年から始まった『なつかしのみんなのうた』の一環(最終作)として、2004年2月に38年振りの再放送となった。また衛星第2テレビでも、2006年8月23日・同年12月11日・2007年1月2日の3回に渡って、『たのしいね』と共に放送された。
脚注
- ^ ねこふんじゃったの作曲家
- ^ “作詞家・丘灯至夫さんが死去 「高校三年生」「ねこふんじゃった」”. オリコン (2009年11月24日). 2011年7月18日閲覧。
- ^ ねこふんじゃったの題名あれこれ
- ^ 人差し指で弾く技法より「箸」と呼ばれている。
関連項目
- ピアノ曲
- なつかしのみんなのうた
- 応援歌 - 主にプロ野球で、対戦相手の打者がアウトになった際に、末尾部分(もしくはそのアレンジ)を守備側応援団が演奏する。ただし高校野球では現在では禁止されている(昔は演奏していた学校も少なからず存在した)。
- 平吉毅州 - この「猫踏んじゃった」をもとに、「踏まれた猫の逆襲」という曲を作曲している。
- 小原孝 - 「猫踏んじゃった」を即興的にどんどんアレンジしていく演奏スタイルで知られる。
- にゃんこい! - テレビアニメ版の挿入歌に、「猫踏んじゃった」の変え歌である、「ねこ呼んじゃった」という楽曲が存在する。歌っているのは榊原ゆい。
- ドボチョン一家の幽霊旅行 - EDテーマ「ブルふんじゃったネコふんじゃった」(歌:二代目相模太郎)は本作のパロディ。
- シティコネクション - プレイ中に登場する猫をはねると、このBGMが流れて1ミスになる。