牛浦沼

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牛浦沼(うぽぬま、우포늪)は大韓民国慶尚南道昌寧郡洛東江が流れる近くにある、いくつかの湿地群の総称である。また湿地群の中で最大のの名称でもあり、他に木浦(モクポ)、サジ浦、チョクチボルといった湿地も含む。位置は遊魚面(ユオミョン)、梨房面(イバンミョン)、大合面(テハムミョン)にまたがっている。湿地は全域2.13km²に及び、これは韓国最大級の面積である。また2008年6月現在、韓国に7つあるラムサール条約登録湿地の内の一つである。

牛浦沼は非常に多くの絶滅危惧種や希少種の生息地である。1997年の調査に基づくと、合計で342種の絶滅危惧種が生息していると考えられている。(内訳は以下の通り。植物168種、鳥類62種、節足動物55種、魚類28種、哺乳類12種、爬虫類7種、軟体動物5種)。

ここで見られる最も希少な植物は英名prickly lotus(Asin euryaleハスの一種)であり、特筆すべき鳥類はクロツラヘラサギである。牛浦沼はマナヅルヒシクイを含む多くの渡り鳥の中継地・越冬地となっている。爬虫類ではクサガメを挙げることができる。

牛浦沼はその大部分が1997年以降保護されており、一部は環境公園となっている。一方で、農業漁業と言った活動が現在も行われている。この国では近年エコツーリズムが広く行われるようになってきたが、依然多くの地元住人は「沼を保護する」という考えに反感を抱いたままである。

昌寧郡では観察者の便を考え、ビジターセンターと観察所が湿地の近くに建設された。そしてその近くには解説センターが設立された。

展望台から牛浦沼を眺める

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