湯神くんには友達がいない

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湯神くんには友達がいない
ジャンル コメディ
漫画
作者 佐倉準
出版社 小学館
掲載誌 週刊少年サンデーS
週刊少年サンデー
レーベル 少年サンデーコミックス
発表期間 2012年7月号 - 2013年11月号(サンデーS)
2013年48号 - 連載中(週刊少年サンデー)
巻数 既刊8巻(2015年12月現在)
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ポータル 漫画

湯神くんには友達がいない』(ゆがみくんにはともだちがいない)は、佐倉準による日本漫画。『週刊少年サンデーS』(小学館)にて、2012年7月号から2013年11月号まで連載した後、『週刊少年サンデー』(同社)に移籍し、2013年48号より月イチで連載中である[1]

概要

高等学校を舞台としたコメディ作品[1][2]。周囲から距離を置かれているものの、その状況を満喫している変わり者の高校生・湯神裕二と、内気な転校生・綿貫ちひろをはじめとした周囲の人々の日常をコミカルに描いている[1][2]

2015年2月18日、ドラマCD付き特別版の単行本が発売された[1]。このドラマCDには主人公の湯神が文化祭の出し物として古典落語の『時そば』と『ねずみ穴』を演じる姿と、周囲の人間模様が収められている[1]

あらすじ

上星高校に転校して来た綿貫ちひろの隣の席の湯神くんは、独りを好む変人。湯神くんやその他ゆかいな仲間と送る、新感覚お一人様コメディー。

登場人物

担当声優は「サンデーCM劇場」、「落語ドラマCD版」共通のもの[1]

上星高校

湯神 裕二(ゆがみ ゆうじ)
声 - 内山昂輝
10月17日生まれ。AB型。176cm / 65kg
本作の主人公。2年A組。左利きである。友達を必要とせず、いつも1人を楽しんでいる偏屈な少年。野球部のエースで学業も成績優秀だが、マイペースで理屈っぽい性格と歯に衣着せぬ物言いのため、当人に悪気はないもののクラスメイトや野球部の仲間にはやっかいな奴だと思われ疎まれている。
努力家で常に自己研鑚に余念が無く、私生活に至るまで計画を入念に立てて行動している。疑り深いわりに根が明るく、ポジティブで突っ走りやすい。
落語家、燦々亭平楽の大ファンであり、校内でも常にウォークマンで彼の落語を聞いたり、落語の話題になると相手が誰であろうと夢中になって一方的に話し続ける。
亀を飼育しており、亀の生活環境を良くするためには労力を惜しみなくさく。好きな食べ物は、カレーパン。
綿貫 ちひろ(わたぬき ちひろ)
声 - 米澤円
6月20日生まれ。A型。160cm / 48kg
本作のヒロイン。第1話で湯神のクラスにやってきた転校生。転勤の多い家庭に育ったため、長く腰を落ち着けられるこの地に早く友達がほしいと思っている。朗らかで優しい善良な女子。内気で要領が悪い為、日常生活は大抵上手くいっていない。
湯神の隣の席になって以降およそろくな目にあっておらず、友人関係の悩みも尽きないないが、湯神曰く主体性がなく流されやすい性格で、大抵の事は受け流し暮らしている。
湯神が困っていれば助け船を出し、逆に湯神に助けられる事も。湯神の事を面倒くさいけど、いいところもあるようなないような…と思っている。
門田 春樹(かどた はるき)
声 - 阿部敦
8月27日生まれ。B型。165cm / 54kg
野球部の1年生。湯神とは少年野球時代からの付き合いで腐れ縁。チームの誰もが湯神とバッテリーを組みたがらなかった為、白羽の矢が当たり、湯神専用の捕手としてレギュラー入りしている。そのため湯神に対して頭が上がらずフォロー役を務めているが、その自由奔放ぶりにはいい加減うんざりしている苦労人。努力を厭わない湯神の野球に対する姿勢に多少尊敬の念はあるものの、迷惑をかけられてばかりなので先輩としては全く敬っていない。湯神曰く「気はつくけど気は利かない」。
久住 若奈(くずみ わかな)
4月19日生まれ。O型。161cm。体重は不明。
湯神のクラスメイトで野球部のマネージャー。湯神の面倒くささについてはほとほと呆れているが、彼と強気で口論が出来る希少な人材。世話焼きな性格で、1年のころは先輩と湯神の仲介をしていた。クラスで浮きがちな転校生のちひろのこともよく気にかける。
藤沢 梨緒 (ふじさわ りお)
2年D組。1年の時の体育祭準備での出来事を美化して湯神に恋をし、ラブレターを送ったものの湯神の性格を知らなかった為、修羅場と化した。律儀で優しい美人だが、反面物事に真面目に取り組みすぎる気難しい性格。ちひろを誘い、同じホームセンターでバイトをしている。
百瀬 香織(ももせ かおり)
ちひろや久住と一緒にお弁当を食べるグループの友達。陸上部所属。
幼稚園から一緒の久住離れができず迷惑をかける湯神のことを嫌っている。
ちひろのことも気に入らず、暫くは疎遠的に接していたが後々修復される。湯神のことになると何故か感情的になる。
八重樫 良太(やえがし りょうた)
2年A組。歴史研究会所属で部長。
自己主張をあまりせず、すぐに空気を読んでしまう性格で、空気を読まずに周りに流されない湯神にたいして憧れを抱いている。
腹を下しやすい体質で、コーヒーを二杯以上飲んだだけで腹がいたくなる。
修学旅行では湯神、ちひろ、百瀬、渡辺と同じ班になる。
高校へは電車登校。
渡辺 大翔(わたなべ ひろと)
2年A組のクラス委員で委員長。
委員長という肩書きとは裏腹に軽い性格をしている。
修学旅行では湯神、ちひろ、百瀬、八重樫と同じ班になる。
人にすぐあだ名をつけたがり、八重樫を「ガッシー」と呼んでいる。(湯神には「ゆがみん」と呼ぼうとしたが、、本人に拒否されたため実現していない。)
城戸(きど)
門田がスカウトしてきた野球部のマネージャー。1年生で門田と同じクラス。
物覚えがよく、マネージャーの仕事をなんなくこなしている。
岩木 実(いわき みのる)
野球部の3年生。2年の頃は湯神とバッテリーを組んでいたが、湯神と性格の相性が悪かったため、3年時はポジションはサードになっている。元々捕手だったためか守備は今一つで打率も低い。2年の駐輪場所を勝手に使って退かされると逆切れするなど、理不尽に後輩に威張るタイプで湯神とは揉めることが多い。
重原 清(しげはら きよし)
野球部のキャプテン。ポジティブな性格の為、湯神のことを好意的に解釈している。後輩達の様子が気になるのか引退後も時々野球部に顔を出している。
横溝 (よこみぞ)
野球部の一年生。大柄でいつも笑顔、よくお菓子を食べている。湯神に部長候補の票を入れた一人。一度は湯神の捕手を任されたが変化球が取れないと言う理由で降ろされた。
財前 譲治 (ざいぜん じょうじ)
文芸部に所属する天然パーマの変人。藤沢莉緒と同じ2年E組の生徒。癖毛を直すためにしょっちゅう頭を水で濡らしているが、自然乾燥で癖を更に悪化させている。
自称「湯神の親友」だが作品を読んでくれる人は誰でも親友と言う。
木村 (きむら)
若奈の友人。美術部所属。香織とは違いちひろには友好的。観察眼が鋭いのか周囲の立ち位置を的確に分析している。
清水(しみず)
1年生。門田、城戸と同じクラスの女子。文芸部所属。
門田に気があるが、極端に内気な性格のため、声をかけられずにいた。しかし城戸の計らいで文化祭で門田と行動を共にすることになった。
佐々木 (ささき)
3年生。手芸部部長。
結城(ゆうき)
志村(しむら)
入江(いりえ)
手芸部の三年生。
馬場 (ばば)
3年生。演劇部部長。
倖田 (こうだ)
2年A組の担任教師。かなり無責任な性格。

天城高校

林山 真咲(はやしやま まさき)
天城高校の二年生ピッチャー。繊細でやや神経質な性格。
小学3年生の時、校長室の壷を割ってしまった際に一緒に遊んでいた湯神に罪をなすりつけ逃げてしまったことに罪悪感を持ち、湯神を少年野球に誘いなにかと面倒を見ていた。当時、少年野球でもピッチャーを勤めていたが、インフルエンザで休んでいた間にその座を湯神に奪われたため、長年の間ライバル視していた。しかし再会果たした時、当の湯神は林山の存在を覚えていなかった。
内山田(うちやまだ)
野球部のベンチ選手。小学4年生の委員長だった頃、湯神に給食の三角食べをしつこく強要した。それ以来湯神に恨まれ続けていたのだが、再会を果たした時、本人は湯神の事を覚えていなかった。
川崎(かわさき)
野球部の3年生。林山が病欠の時に彼のピッチャーのポジションを奪ったため、林山から憎まれる。

湯神家

湯神 裕子(ゆがみ ゆうこ)
裕二の妹。中学1年生。冷静でテンションの低さは兄に似ているが、兄とは違い友達付き合いはちゃんとしている。
湯神 律子(ゆがみ りつこ)
裕二、裕子の母。ごく平凡な主婦。姑とは仲がいい様子。
湯神の父
裕二、裕子の父で裕一の息子。名前は不明。
湯神の祖母
裕二、裕子の祖母。名前は不明。
裕二は裕一の隔世遺伝だと分析している。
裕二には亀の事で相談を持ちかけられたりと非常に信頼されている様子。
趣味は山登り。
湯神 裕一(ゆがみ ゆういち)
裕二の父方の祖父。故人。裕二の面倒臭さは彼譲りらしい。

単行本

脚注

外部リンク