消失
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消失(しょうしつ、英文表記:the disappearance)は、劇団ナイロン100℃(以下「ナイロン」)によって、2004年から2005年にかけて日本で上演された演劇作品。2015年に再演が行われた。作・演出はケラリーノ・サンドロヴィッチ(以下「KERA」)。群像劇としての性質が強い。
上演記録
(以下、配役まで典拠[1])
初演
「NYLON100℃ 27th SESSION」として、東京および地方ツアーにて上演。
- 2004年12月3日〜26日 - 東京・紀伊國屋ホール(12月2日にプレビュー公演)
- 2005年1月6日〜9日 - 大阪・大阪ワッハホール
- 1月14日・15日 - 北九州・北九州芸術劇場中劇場
- 1月18日 - 滋賀・栗東芸術文化会館さきら
- 1月21日 - 松本・まつもと市民芸術館
- 1月27日 - 盛岡・盛岡劇場
- 1月30日 - 新潟・りゅーとぴあ(新潟市民芸術文化会館)
再演
「NYLON100℃ 43rd SESSION」として上演。出演は同メンバー。
- 2015年12月2日〜27日 - 東京・本多劇場
登場人物・配役
- チャズ・フォルティー - 大倉孝二
- スタンリー・フォルティー - みのすけ
- ホワイト・スワンレイク - 犬山イヌコ
- ドーネン - 三宅弘城
- エミリア・ネハムキン - 松永玲子
- ジャック・リント - 八嶋智人(客演:カムカムミニキーナ)
- (声の出演:池谷のぶえ)
内容
ストーリー
- 遠い未来、地球は“第二の月”を打ち上げたが、その星との交信は長く途絶えている。
- 最終戦争が終わったのち、そこから再生を図ろうとする兄弟。
- 怪しい人物たちが次々と登場するなか、事態は急速に悪化してゆく。
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その他
- 初演の模様を収めたDVDが発売されている。
- テーマソングはタートルズの「Happy Together」。初演パンフレットにも明記されている。
- 公式アナウンスではシリアス・コメディーと分類される。
- 上演時間は2時間45分で、休憩なし。場内アナウンスでは2時間40分と説明された。一幕での上演時間としては、ナイロンとしてもKERA作品としても最長。再演時は休憩が入った。
- 一幕劇であり、大がかりな舞台装置の転換がないこと、外の世界の設定が現実とはかけ離れていること、登場人物が限られていることなどは、『4 A.M.』を感じさせる部分がある。
- SFめいた設定であるが、「部屋の外の世界」での出来事は映像で説明されるのみである。
- 全編を静かなトーンが包むが、これらについてKERAは、「破裂しない笑い」を目指したものとし、具体的には、小津安二郎、ウディ・アレン、エルンスト・ルビッチなどを手本としたと明かしている[2]。
- スタンリーは、劇中では「スタン」と呼ばれる。スタンとチャズ以外の4人は姓で呼び合っている。
- ドーネンのみ、ファーストネームが戯曲中にも存在しない。
- 当初の構想では、スワンレイクは出てこないと思われていたらしい[3]。
戯曲
ケラリーノ・サンドロヴィッチ 『消失/神様とその他の変種』 早川書房 2012年6月 ISBN 9784151400322