波号第六潜水艦

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波号第六潜水艦
艦歴
計画
起工 1910年3月22日
進水 1912年7月18日
就役 1912年9月30日竣工
その後 1923年6月15日 波号第六潜水艦に改称
除籍 1929年12月1日
性能諸元
排水量 常備:304トン
水中:335トン
全長 38.63m
全幅 3.98m
吃水 3.36m
機関 スタンダード・ガソリン機関1基1軸
水上:1,000馬力
水中:300馬力
速力 水上:10.8kt
水中:7kt
航続距離 水上:10.8ktで560海里
水中:4ktで60海里
燃料 ガソリン
乗員 26名
兵装 45cm魚雷発射管 艦首2門
魚雷2本
備考 安全潜航深度:30.5m
川崎型潜水艦艦型図

波号第六潜水艦(はごうだいろくせんすいかん)は、大日本帝国海軍潜水艦。艦級は川崎型(かわさきがた)で同型艦はない。川崎造船所が設計、建造を行った初の国産潜水艦である[1]。竣工は1912年(大正元年)9月30日で、竣工時の名称は第十三潜水艇であった。それ以前に購入したヴィッカース社のC1型C2型潜水艦との比較研究のために建造されたが、速力や航続力の点で劣ったため、この後暫く外国の潜水艦を購入して研究する時期が続いた。

艦歴[編集]

  • 1910年(明治43年)3月22日 川崎造船所で起工
  • 1912年(明治45年)7月18日 進水
  • 1912年(大正元年)9月30日 竣工。潜水艇に類別。艦名は第十三潜水艇
  • 1916年(大正5年)8月4日 二等潜水艇に類別
  • 1919年(大正8年)4月1日 三等潜水艦に類別、艦名を第十三潜水艦に改称
  • 1923年(大正12年)6月15日 波号第六潜水艦に改称
  • 1929年(昭和4年)12月1日 除籍

艦長等[編集]

艦長
  • 原龍朔 大尉:1920年12月1日[2] - 1921年12月1日[3]
  • 山崎重暉 大尉:1921年12月1日 - 1922年5月30日[4]
  • 河村文平 大尉:1922年5月30日[4] -

脚注[編集]

  1. ^ 川崎重工の潜水艦建造の歩み”. 川崎重工業株式会社. 2021年1月18日閲覧。
  2. ^ 『官報』第2501号、大正9年12月2日。
  3. ^ 『官報』第2801号、大正10年12月2日。
  4. ^ a b 『官報』第2947号、大正11年5月31日。

参考文献[編集]

  • 雑誌「丸」編集部『写真 日本の軍艦 第12巻 潜水艦』(光人社、1990年) ISBN 4-7698-0462-8
  • 海軍歴史保存会『日本海軍史』第7巻、第9巻、第一法規出版、1995年。

関連項目[編集]