森雄二とサザンクロス

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森雄二とサザンクロス
出身地 日本の旗 日本
ジャンル ムード歌謡
活動期間 1975年 - 1985年
1995年 -
レーベル 日本クラウン
日本エンカフォンレコード(1作品)他
事務所

森雄二 個人事務所 旭川にて

山口晃生 K2entertainment
共同作業者 森田まゆみ
公式サイト https://k2entertainment.amebaownd.com/ (山口晃生)

森雄二とサザンクロス(もりゆうじとサザンクロス)は、森雄二をリーダーとする歌唱グループである。

バイオグラフィ

1975年に「さようなら幸せに」でクラウンレコードよりデビュー。「意気地なし」「足手まとい」(後に敏いとうとハッピー&ブルーがカバー)などのヒット曲を世に送り出し、1981年に大ヒットした「好きですサッポロ」は、同年開催されたさっぽろ雪まつりのテーマソングにもなり、現在でも北海道のテレビ・ラジオで放送されるなど、一定の人気がある。1984年には「ひとり占め」などを発表するが、クラウンからのリリースはこの年が最後となり、翌1985年2月、一時解散する[1]。同年11月、新メンバーにて再結成[1]

1987年には、元メインボーカルの菅野ゆたかがソロデビュー。2002年には、元敏いとうとハッピー&ブルー森本英世、元秋庭豊とアローナイツの木下あきらとともに「ハッピー・サザンアロー」を結成している。

敏いとうの勧めもあり、1995年に再編成[2]

菅野ゆたか、山口晃生と共に旭川を中心にディナーショーを開催。その後、2016年には森雄二が脱退、消滅。

なお生田目章彦・島ゆたか・柳田さとるの3名は「サザンクロス」として活動している[注 1][3][4]。かつては田村修三(ボーカル、2014年1月16日死去[5])を加えた4名であった[6]

2018年4月18日、森雄二が腎不全のため75歳で死去した[7]

グループの特色は、メイン・ボーカリストの菅野ゆたかが鼻にかかった独特の声質で、男女の別れ話を題材にした歌詞が多く歌われる。レパートリーの大半がマイナー・コード短調)なので、哀愁・悲壮感が常に漂う。またラテン音楽を意識したアレンジやイントロ・間奏・エンディング等で流れる森雄二のレキントギターの音色も楽曲を彩る重要な要素である。そしてバック・コーラスは裏声を多用し女声の声域でちりめんビブラートを効かせ「ウ〜〜、ウ〜〜、ア〜〜〜〜〜。」と演奏するのが定番中の定番である。

1978年に発表された「母性本能」は、曲名として甚だ衝撃的であり、マニアの間ではことに有名なナンバーでカラオケでも隠れた人気曲である。

2020年菅野ゆたか、山口晃生、奥野広道で、新☆森雄二とサザンクロスとして活動中。

メンバー

「森雄二とサザンクロス」[要出典]
  • 菅野ゆたか(ボーカル)
  • 山口晃生(ボーカル)[7]
  • 奥野広道(コーラス)[7]

「サザンクロス」については後述

歴代メンバー

  • 菅野ゆたか(ボーカル)[8][9]
  • 小川良雄(サイドギター)[9] - 結成時のメンバー。
  • 川池真一(ベース)[9] - 結成時のメンバー。
  • 大前あつみ(ベース)[10]
    • 川池真一に代わって加入。1985年の一時解散後、1996年から(森雄二と)サザンクロスとは別のメンバーで「大前あつみ&サザンクロス」として活動。
  • 奥野広道(レキントギター・コーラス)[1]
    • 1985年の一時解散後、再結成し1987年「ふたりのシュビドゥバ」発表時のメンバー。その後いくつかの曲では編曲、コーラスアレンジも手掛けている。
  • 矢藤史郎(ボーカル)[1] - 「ふたりのシュビドゥバ」発表時のメンバー。
  • 三井純平(ギター、コーラス)[1] - 「ふたりのシュビドゥバ」発表時のメンバー。
  • 菅谷聡(ベース、コーラス)[1] - 「ふたりのシュビドゥバ」発表時のメンバー。
  • 山口晃生(ボーカル)[11][12]
    • 1992年「足手まとい'92」でデビュー。1996年には演歌デュオ「金剛と榛名」(もう一人は田村修三)としてもデビューしている。
  • 田村修三(ボーカル)
    • 1996年には演歌デュオ「金剛と榛名」(もう一人は山口晃生)としてもデビューしている。2013年末に肺炎で倒れ、その後多臓器不全を併発し、危篤状態のまま翌2014年1月16日に52歳の若さで生涯を閉じた[5]

ディスコグラフィー(森雄二とサザンクロス)

# 発売日 A/B面 タイトル 作詞 作曲 編曲 規格品番
クラウンレコード
1 1975年 A面 さようなら幸せに 高畠じゅんこ 中川博之 小杉仁三 CW-1510
B面 愛してくれてありがとう
2 1976年 A面 夜の銀狐[注 2] 水沢圭吾 中川博之 高橋五郎 CW-1533
B面 さそり座の女[注 3] 斎藤律子 馬飼野俊一
3 1976年 A面 意気地なし 高畠じゅんこ 中川博之 神保正明 CW-1540
B面 縁があったら逢いましょう
4 1976年 A面 札幌の星の下で[注 4] 星野哲郎 中川博之 原田良一 CW-1563
B面 生命のブルース[注 4] 木村伸
5 1976年 A面 渚ホテル 高畠じゅんこ 中川博之 原田良一 CW-1590
B面 感謝しています
6 1976年 - 四国のおばあちゃん[注 5] 星野哲郎 叶弦大 竜崎孝路 CW-1610
-  A面は美川憲一「お待ちしてます」
7 1977年 A面 二人だけの世界 丹古晴巳 中川博之 小杉仁三 CW-1617
B面 帰っておいでよ
8 1977年 A面 足手まとい[注 6] 高畠じゅんこ 中川博之 小笠原寛 CW-1646
B面 やさしく別れて
9 1977年 A面 トゥワイライト・サッポロ 星野哲郎 中川博之 伊藤雪彦 CW-1646
B面 可愛がられて 丹古晴巳 原田良一
10 1977年 A面 女子大小路のあの店で 山本正之 神保正明 CW-1704
B面 女子大小路ホステス小唄 鶴谷紅彦 安藤実親
11 1978年 A面 生命のブルース 木村伸 中川博之 小林郁夫 CW-1750
B面 (カラオケ) -
12 1978年 A面 母性本能 丹古晴巳 中川博之 神保正明 CW-1780
B面 泣きたいわたし 松下章一
13 1979年 A面 夜の甲府[注 7] 広瀬善正 中川博之 神保正明 CW-1809
B面 わたしのあなた 川野ただし 新井利昌
14 1979年 A面 サザンクロスのディスコ・ソーラン節 北海道民謡 小杉仁三 CW-1826
B面 サザンクロスのサンバ・北海盆歌
15 1979年 A面 サザンクロスのディスコ常磐炭坑節 福島県民謡 小杉仁三 CW-1847
B面 サザンクロスのディスコ会津磐梯山
16 1979年 A面 あゝばかみたい[注 8] 関沢新一 関野幾生 小杉仁三 CW-1877
B面 あゝショックだね[注 8]
17 1980年 A面 死にもの狂い 高畠諄子 中川博之 神保正明 CW-1904
B面 罪つくりなあなた
18 1980年 A面 アロハまつり[注 9] 新川龍
補作詞:南沢純三
島津伸男 神山純一 CW-1919
B面 B面は三條れい子「忘れじの宿」
19 1980年 A面 今は仲良くやってます 山田孝雄 叶弦大 薗広昭 CWA-3
B面 今夜はそっとしておいて
20 1980年 A面 三の宮ブルース 福本茂 神山純一 CWA-30
B面 (カラオケ) - 福本茂
21 1981年 A面 好きですサッポロ 星野哲郎 中川博之 神山純一 CWA-55
B面 もっと愛していたら 高畠諄子
22 1981年 A面 モシモシタンゴ さとうありひろ 中川博之 神山純一 CWA-71
B面 小雨にぬれたネオン街 酒谷明良
23 1981年 A面 足手まとい[注 10] 高畠諄子 中川博之 神山純一 CWA-95
B面 献身
24 1982年 A面 その名はレイコ 酒谷明良 中川博之 神山純一 CWA-117
B面 鍵をかえして 高畠諄子 原田良一
25 1982年 A面 前橋ブルース 星野哲郎 中川博之 神山純一 CWA-117
B面 いちりんざし 松下章一 神保正明
26 1981年 A面 はじめまして仙台 新本創子 中川博之 神山純一 CWA-129[注 11]
B面 旅情・みやぎ路
27 1983年 A面 金沢のひと わたなべけい 湯野カオル CWA-159
B面 男と女のミステリー 高畠諄子 中川博之 神保正明
28 1983年 - かえるのうた[注 12] 関沢新一 関野幾生 麻生武男 CWA-160
-  A面は鳥羽一郎・星恵津子「お待たせ音頭」
29 1983年 A面 せめて聞かせて 新本創子 中川博之 神山純一 CWA-175
B面 愛ある限り 栗林雪男 斎藤覚 神保正明
30 1983年 A面 起こさないでね 横山やすし
補作詞:高畠諄子
中川博之 神山純一 CWA-199
B面 それはキッスで始まった 高畠諄子
31 1984年 A面 ひとり占め 高畠諄子 中川博之 神山純一 CWA-215
B面 甘ったれ
32 1984年 A面 京都ろまん 新本創子 中川博之 神山純一 CWA-233
B面 誰かが泣いて… 北島和明
33 1984年 A面 愛はゆらゆら 栗林雪男 中川博之 神山純一 CWA-254
B面 五分五分(フィフティ・フィフティ) 堀美弥子
リバスター
34 1987年 A面 ふたりのシュビドゥバ[注 13] たかたかし 杉園雅寛 小杉仁三 7RC-0083
B面 モイザ・ソウル[注 13] 原作詞:朴健鎬
日本語詞:吉屋潤
吉屋潤
キングレコード
35 1989年 A面 夫婦げんか 三浦弘 薗広昭 064R 10122
B面 ふるさとに帰ります 三浦弘 奥野広道
36 1991年 01 酔いしれて歌舞伎町 酒井智雄 柳田六合雄 奥野広道 KIDD 148[注 14]
02 地球岬 森雄二
ポニーキャニオン
37 1992年 01 足手まとい'92 高田文夫 中川博之 石田勝範 PDCA-00381
02 (カラオケ) -
38 1994年 01 ためらい 高橋睦子 都志見隆 槌田靖識[注 15] PDCA-00538
02 意気地なし[注 16] 高畠じゅん子 中川博之
スバック
39 2003年 01 Tokyoなみだ 生田目章彦 神保正明 SVDA-150[注 17]
02 サ・ヨ・ナ・ラ

サザンクロス

下記のメンバーについては、一時期「森雄二とサザンクロス」として活動[6]、その後は「サザンクロス」として活動している[3][4]

メンバー

ディスコグラフィー (サザンクロス)

  • 好きです前橋/煙が目にしみる (2009年、スバック SVCA-221)[注 18]
  • いで湯恋吹雪/ふれ愛 (2012年、日本エンカフォンレコード YZNE-15028)
  • ラストナイト・イン札幌[注 19]/面影グラス(2014年、日本エンカフォンレコード YZNE-15060)

大前あつみ&サザンクロス

大前あつみによって、1996年に結成[10]

メンバー

  • 大前あつみ(ボーカル)[10]
  • 赤坂憲一(コーラス、レキントギター)[10]
  • 阿部康幸(コーラス、エレキギター、キーボード)[10]
  • 岩浪晴彦(ドラムス)[10]
  • 織井仁(キーボード)[10]
  • 須藤哲史(コーラス、キーボード)[10]
  • 塚本行男(コーラス、ベースギター)[10]

ディスコグラフィー (大前あつみ&サザンクロス)

  • TOKYOなみだ(2001年)
  • ひとりがつらいの(2002年)
  • 愛されて高崎(2004年) - 「大前あつみ&サザンクロス with TOMO」名義
  • アスタ・ラ・ビスタまた明日(2006年) - 「 大前あつみ & サザンクロス With アンジェリカ[13]」名義
  • 星の河〜ニューバージョン〜(2008年) - 「愛されて高崎」カップリング曲のニューバージョン
  • 洒落た関係(2008年) - 「大前あつみ&サザンクロス with ジュン」名義
  • エンドレス・ラブ(2015年) - 「大前あつみ&サザンクロス with ファンファン」名義
  • 永遠(とき)をこえて(2017年)

関連項目

出典

  1. ^ a b c d e f シングル「ふたりのシュビドゥバ」(1987年)ジャケット裏、プロフィールより。
  2. ^ 森雄二とサザンクロス”. アフト企画. 2005年10月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月12日閲覧。
  3. ^ a b c d e アーティスト - サザンクロス(Southern Cross)、日本エンカフォンレコード。2017年1月5日閲覧。
  4. ^ a b サザンクロス (サザンクロス-1611398709115216) - Facebook
  5. ^ a b c 一条聖矢マネージャーブログ「サザンクロス」、一条聖矢マネージャーブログ、2014年2月18日 17:48:00。
  6. ^ a b アフト企画ホームページ”. アフト企画. 2013年7月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月12日閲覧。
  7. ^ a b c 「森雄二とサザンクロス」リーダー森雄二さん死去 75歳腎不全”. スポーツ報知. 2018年4月26日閲覧。
  8. ^ 菅野ゆたか”. 北村音楽事務所. 2018年9月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年1月5日閲覧。
  9. ^ a b c シングル「さようなら幸せに」(1975年)ジャケット裏、メンバー紹介より。
  10. ^ a b c d e f g h i 大前あつみ&サザンクロス プロフィール、株式会社ビックフロント。2017年8月10日閲覧。
  11. ^ 山口 晃生、Facebook。2017年1月5日閲覧。
  12. ^ コバ・ミュージック 山口 晃生、Facebook。2017年9月28日閲覧。
  13. ^ アンジェリカ プロフィール”. 日本コロムビア. 2021年3月28日閲覧。

注釈

  1. ^ 一時期「森雄二とサザンクロス」として活動していた。
  2. ^ 斉条史朗のカバー。
  3. ^ 美川憲一のカバー。
  4. ^ a b 黒澤明とロス・プリモスのカバー。
  5. ^ 橋本直美とのデュエット。
  6. ^ 2コーラス半。
  7. ^ 山下洋治とムーディ・スターズのカバー。
  8. ^ a b 中谷由美子とのデュエット。
  9. ^ 三條れい子とのデュエット。
  10. ^ 3コーラス。後年のCDにはこちらのバージョンが収録されている。
  11. ^ 仙台市観光協会推薦。
  12. ^ 童謡の「かえるの合唱」とは別曲。
  13. ^ a b 「森雄二とサザン・クロス&真貴子」名義。吉村真貴子とのデュエット。
  14. ^ これ以降はCDでのリリース。
  15. ^ コーラスアレンジ:奥野広道。
  16. ^ 新メンバーによる新録音。
  17. ^ コロムビアミュージックエンタテインメント移籍後第1弾シングル。
  18. ^ 日本エンカフォン移籍後第1弾シングル。
  19. ^ 「サザンクロス&ルミ 」名義。舞川るみとのデュエット。

外部リンク