梅毒トレポネーマ
梅毒トレポネーマ | |||||||||||||||||||||
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梅毒トレポネーマの電子顕微鏡写真
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Treponema pallidum Schaudinn & Hoffmann, 1905 |
梅毒トレポネーマ(ばいどくトレポネーマ、学名:Treponema pallidum、トレポネーマ・パリズム)は、梅毒の病原体として知られる、螺旋状のスピロヘータ(細菌)の一種である。
直径0.1-0.2µm(マイクロメートル)、長さ6-20µm、巻き数6-14[1]。青い色彩を放つ性質があり、「青い」を意味するpallidum(ラテン語。英語ではpale。)の種名がつけられた[1]。低酸素状態でしか長く生存できない[1]。
1998年にゲノムの全塩基配列が決定、公開された[1]。試験管内の培養には成功しておらず、病原性の機構はほとんど未解明である[1]。
感染経路の大部分は、菌の排出がみられる感染者との粘膜の接触を伴う性行為ないし疑似性行為によるものである[1]。感染した妊婦の胎盤を通じて胎児に感染する場合もある(先天梅毒)[1]。過去には輸血による感染が問題となっていたが、対策の進展により近年では輸血用血液製剤を原因とする症例は報告されていない[1]。
梅毒トレポネーマは1905年にフリッツ・シャウディンとエーリッヒ・ホフマンによって発見された。