林正之

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林 正之
(はやし まさゆき)
生誕 1963年
千葉県
死没 2010年9月7日
千葉県
国籍 日本の旗 日本
職業 漫画家
活動期間 1986年 - 2010年
ジャンル ギャグ漫画
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林 正之(はやし まさゆき、1963年 - 2010年9月7日)は、日本漫画家。主に、一話完結型のギャグ漫画を描く。

略歴

作品の概要

  • 端正で丁重な絵柄と対照的に、登場人物ほぼ全員の性格が「バカアホ」で設定され、下ネタ、過激なパロディ不条理ギャグ風刺ネタを多用する。通常のギャグ漫画がボケツッコミ役で成り立っているのに対し、ボケ役しか存在しないことが多い。些細なネタを誰も突っ込まないまま連続でボケたおす、または異様な方向にたたみかけながら展開して、読者を「作中に何が起きても笑える」状態に誘導する手法を得意とする。ホラー系、ゲーム系雑誌での活動が長い。
  • 著作権法上、又は表現の問題から単行本化が難しい作品がある。
  • 初期にはシリアスな作品も手がけている。
  • 代表作は『極楽りんご』『ウラワザえもん』等。

人物

  • 酒をよく嗜み、漫画作成時も下書き寸前まで飲んでいると言った記述がある[1]

エピソードほか

  • 日本大学在学時は文理学部漫画研究会に所属。新田真子の後輩に当たる。在学中に「Soda」名義で個人誌を出している。
  • 締め切り間際に原稿を入稿することが多くあり、編集者から「妙な締め切り感覚をどうにかしてください」とお願いされた[2]
  • 「タダで携帯を貰える星に出かけたが、行ってみると嘘だった。」と言う『銀河鉄道999』のパロディを執筆した所、入稿3日前に危険度が高いと編集部からリテイクを出され、原稿を落としたことがある[3]
  • さざんかさっちゃん」単行本の推薦オビで田中圭一から、私でもここまでは書きませんと言った内容のコメントを貰った。
  • G=ヒコロウが好きな漫画家の一人として林を挙げている。
  • 渡辺電機(株)が個人ブログにおける追悼文の中で、渡辺電機(株)が1986年のコミックセレクションに掲載された林の「芦久砂太郎」や個人誌を見て衝撃を受けたこと、商業誌の作品にそれを上回るものがなく、才能を出し切らずに他界されたのは残念だという概要の記事を記載した。

作品

単行本

1988年、朝日ソノラマ サンコミックス・ファイターシリーズ、全2巻、絶版
  1. ISBN 4257961767
  2. ISBN 4257961791
1996年、朝日ソノラマ 眠れぬ夜の奇妙な話コミックスから再版、全2巻、絶版
  1. 上巻 ISBN 4257902663
  2. 下巻 ISBN 4257902671
  1. ISBN 4257901934
  2. ISBN 4257902213
  3. ISBN 425790271X
  4. ISBN 4257903562
  1. ISBN 9784048670326

単行本(共書)

文庫本

単行本版にあった宗教ネタの回および「極楽りんご」以外の短編は未収録。
  1. ISBN 4257721111
単行本版極楽りんごから「それ行けりんご君!」を抜き出して収録。
  1. ISBN 4257721278

挿絵

  • トレーディングカードゲーム「央華封神」カード挿絵(メディアワークス)
    •  1998年9月、央華封神TCG基本セット&拡張パック
      •  ・「話好きの長老」「逃げ惑う難民」「酔っ払いの親父」
    •  1999年3月、央華封神TCG拡張パック 覇王の進撃
      •  ・「戦火から逃れる親子」「敗残兵が盗賊になっている」「薄暗い牢獄」

単行本未収録作品

脚注

  1. ^ 単行本『さざんかさっちゃん』P124を参照。
  2. ^ 単行本『極楽りんご3』p.158を参照。
  3. ^ 単行本『さざんかさっちゃん』p.116を参照。