松永美穂

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。Kokada jnet (会話 | 投稿記録) による 2015年5月15日 (金) 18:12個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

松永 美穂(まつなが みほ、1958年 - )は、日本のドイツ文学者翻訳家早稲田大学文学学術院文化構想学部教授。専攻はドイツ語圏の現代文学[1][2]

愛知県生まれ。1982年東京大学文学部ドイツ文学科卒業。同大学大学院修士課程修了。1987年東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。ドイツ学術交流会奨学生としてハンブルク大学に留学。東京大学工学部国際交流室助手。1988年フェリス女学院大学国際交流学部専任講師、1993年同大学助教授、1998年早稲田大学第一文学部助教授、1999年同大学教授。2000年、翻訳したベルンハルト・シュリンク『朗読者』がベストセラーになり、第54回毎日出版文化賞特別賞受賞[3][4]

2015年、第一回日本翻訳大賞選考委員。

著書

  • 『ドイツ北方紀行』NTT出版〈気球の本〉 1997
  • 『誤解でございます』清流出版 2010

翻訳

  • インゲ・シュテファン『才女の運命 有名な男たちの陰で』あむすく 1995
  • ラフィク・シャミ『夜の語り部』西村書店 1996
  • マルギット・ハーン『ひとりぼっちの欲望』三修社〈ドイツ文学セレクション〉 1997
  • ベルンハルト・シュリンク『朗読者』新潮社新潮クレスト・ブックス〉 2000 のち文庫
  • ユッタ・ハインリヒ『頭のなかの性』鳥影社・ロゴス企画 2000
  • ベルンハルト・シュリンク『逃げてゆく愛』新潮社〈新潮クレスト・ブックス〉 2001 のち文庫
  • ジークフリート・レンツ『アルネの遺品』新潮社〈新潮クレスト・ブックス〉 2003
  • M.シュトレールヴィッツ『誘惑。』鳥影社・ロゴス企画部 2004
  • ジェニー・エルペンベック『年老いた子どもの話』河出書房新社 2004
  • ジークフリート・レンツ『遺失物管理所』新潮社〈新潮クレスト・ブックス〉 2005
  • ユーディット・ヘルマン『夏の家、その後』河出書房新社 2005
  • ザビーネ・キューグラー『ジャングルの子 幻のファユ族と育った日々』河野桃子共訳 早川書房 2006
  • マーレーネ・シュトレールヴィッツ『ワイキキ・ビーチ。』論創社 2006
  • ゼバスティアン・メッシェンモーザー『リスとお月さま』コンセル 2007
  • ヘルマン・ヘッセ車輪の下で光文社古典新訳文庫 2007
  • ベルンハルト・シュリンク『帰郷者』新潮社〈新潮クレスト・ブックス〉 2008
  • ユーディット・ヘルマン『幽霊コレクター』河出書房新社 2008
  • ゼバスティアン・メッシェンモーザー『リスとはじめての雪』コンセル 2008
  • ミーシャ・アスター『第三帝国のオーケストラ ベルリン・フィルとナチスの影』佐藤英共訳 早川書房 2009
  • ペーター・シュタム『ふしぎな家族』長崎出版 2009
  • ミリヤム・プレスラー『マルカの長い旅』徳間書店 2010
  • ゼバスティアン・メッシェンモーザー『リスとはるの森』コンセル 2010
  • セース・ノーテボーム『木犀!・日本紀行』論創社 2010
  • ジークフリート・レンツ『黙祷の時間』新潮社〈新潮クレスト・ブックス〉 2010
  • ベルンハルト・シュリンク『週末』新潮社 2011
  • ゼバスティアン・メッシェンモーザー『リスと青い星からのおきゃくさん』コンセル 2012
  • ベルンハルト・シュリンク『夏の噓』新潮社 2013
  • マリャレーナ・レムケ『母さんがこわれた夏』徳間書店 2013
  • エヴァ・バロンスキー『マグノリアの眠り』岩波書店 2013
  • カトリーン・シェーラー『ヨハンナの電車のたび』西村書店東京出版編集部 2014
  • ライナー・マリア・リルケマルテの手記』光文社古典新訳文庫 2014

脚注